朝ドラの「カムカムエヴリバディ」では、大阪のNo.1トランぺッターを決めるコンテストをやってました。物語の根底に流れてるのは、ルイ・アームストロングの「「On the sunny side of the street」という曲ですが、私はこの番組で初めて知りました。何しろジャズには疎いので。
この曲自体は1930年に、ブロードウェイのミュージカルの曲として紹介され、その後ジャズのスタンダードナンバーとなったそうです。ルイ・アームストロングのオリジナルではないんですね。
私はジャズというと、どうしても「フリージャズ」を連想してしまい、すなわち「わけのわからん音楽」と思ってるあたりで普段聞かないわけです。とはいえ、この曲はいいメロディで好きだし、「スゥイングガールズ」で初めて聞いた「シング・シング・シング」も好きだったりします。ということは、結構ジャズのスタンダードとかビッグバンドジャズとかは、聞けば気に入るのかもしれません。
私はトランぺッターというとまず新田一郎さんを思い出しますが、あの人は中学の吹奏楽部からトランペットを初め、高校に入ってからは吹奏楽部に入らずシカゴのコピーバンドを結成し、それで注目されて伊丹幸雄のバックバンドでプロデビューという流れ。ということで、吹奏楽~ブラスロック~アイドル歌謡、なのでジャズのバンドはやってませんね。その後も、あいざき進也~キャンディーズ~スペクトラム、だし。
なので、ご本人も「ジャズの洗礼は受けていない。」とおっしゃってて、唯一好きなジャズトランぺッターはメイナード・ファーガソンであり、「ジャズをあんなに簡単に聞かせてくれた人はいない。」という事でした。なにしろ、「ジャズは難しいものだ難しいものだって言うけど、そんなに難しいんだったらやりたくないじゃない?」ですって。
またトランぺッターというと、タモリさんも昔はテレビでちょくちょく吹いてました。早大のジャズ研にいたそうですが、その頃に先輩から言われた話を聞いたことがあります。「おい、森田。マイルスデイビスの音を聞いてみろ。トランペットが泣いてるだろ。」「…はい。」「お前のは笑ってるんだよ!」ですって。まぁ、それがきっかけでジャズバンドをやめたという話は多分ネタでしょう。ただ、ジャズの世界はそういう小難しいことを言う人が多い印象ではあります。
私は自分が演奏する楽器はギターなのですが、唯一持ってるジャズギターのCDは、ウエス・モンゴメリー先生の「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」です。あれは大好きです。「あれでジャズを聞いた気になるな」とかいう人とはお友達になれません。あしからず。
ところで、カムカムのトランぺッターのコンテストでは、色んな曲が出てきましたが、あれらもジャズのスタンダードなのでしょうか。今日の最後のセッションの曲は結構かっこよかったですが。