今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

2021年 今年読んだ本

2021年12月31日 | ブックレビュー
 昨年の64冊だったのですが、今年は39冊ということで激減。やはり昨年はステイホームで、ゆっくり読む時間が確保できてたのでしょう。あとは、今年は緊急事態宣言中に図書館が閉館だったので借りられなかったということもありますね。

 (再)と書いてあるのは前にも読んだことある本なのですが、その辺はタレント本か幕末維新ものが多いです。借りてきて読み始めたら、「あら、読んだことある!」と気づいたり。以下、今年の一覧。


邪魔/奥田英朗(再)
嵐の季節/石田伸也(再)
もう一つの幕末史/半藤一利(再)
黒船/吉村昭(再)
江戸のいちばん長い日/安藤優一郎(再)
武士猿/今野敏
元気です/春一番(再)
40歳を過ぎたら定時に帰りなさい/成毛眞
芳野藤丸自伝/芳野藤丸(再)
高田みづえの相撲部屋おかみさん/高田みづえ
俺の魂/アントニオ猪木
最強の名のもとに/高田延彦
チェッカーズ/高杢禎彦(再)
町あかりの昭和歌謡曲ガイド/町あかり
洋子へ/長門裕之
酒と太鼓の日々/ファンキー末吉(再)
月亭可朝のナニワの博打八景/月亭可朝
余命3ヶ月のラブレター/鈴木ヒロミツ(再)
愛を叫んだ獣/亀和田武
反貧困/湯浅誠
純情 梶原一騎正伝/小島一志
すべては裸になるからはじまって/森下くるみ
肝心/BEGIN
素顔の西郷隆盛/磯田道史(再)
命もいらず名もいらず 西郷隆盛/北康利
僕らが作ったギターの名器/椎野秀聰(再)
ちばてつやが語るちばてつや/ちばてつや(再)
やさしい猫/中島京子
コロナとワクチンの全貌/小林よしのり・井上正康
時給はいつも最低賃金 これって私のせいですか?/和田静香
正義を振りかざす「極端な人」の正体/山口真一
羆嵐/吉村昭
蜜蜂乱舞/吉村昭
冷たい夏、熱い夏/吉村昭
バッタを倒しにアフリカへ/前野ウルド浩太郎
若くなるには時間がかかる/火野正平
ふられ虫の唄/武田鉄矢(再)
安井かずみのいた時代/島崎今日子(再)
証言「UWF完全崩壊の真実」


 夏頃に久しぶりに「素顔の西郷隆盛」を読んだら面白くて、西郷どんのものを色々読もうと思ったのですが、「命もいらず名もいらず」が案外ときめかず。さらに、秋からは吉村昭作品全制覇に取り掛かりましたが、何しろ楽しくない話も多く、精神衛生上の事を考えてちょっとずつ、と。その辺結構迷走してます。

 そんな中、一番面白かったのはなんといっても「やさしい猫」。これは確かラジオに中島京子さんが出てた時に聞いて、「面白そう」と思ったものでした。今年は入国管理局の件でニュースがありましたが、その辺の話が絡む小説です。怒りが沸きあがりつつも、読後感は良いので、これはお勧めです。

 あとは「バッタを倒しにアフリカへ」もラジオ紹介してるのを聞いたのですが、これも面白かったです。実際はご本人は大変な苦労をしたのでしょうが、その辺は面白く読ませてくれるのがさすがです。

 何回も読んでる本ですが、「ちばてつやが語るちばてつや」は、この人が生きてきた人生の特に子供の頃の体験がこの人を強く優しくしたのだろうと思われる部分が多くて、感慨深いものがあります。ああいう年の重ね方をしたいものです。

 ということで、来年はタレント本の比率を減らして吉村昭作品制覇に精進します。押忍!(?)

2021年 私的ドラマアウォード

2021年12月30日 | ドラマレビュー
 今年最終回を見たドラマで、初回から最後まで見たものは以下の通り。忘れてるのもありそうですが、忘れるくらいのドラマは特に思い出さなくてもいいと思われ。


<TBS>
婚姻届に判を捺しただけですが
最愛
日本沈没-希望のひとー
俺の家の話

<フジテレビ>
大豆田とわ子と三人の元夫
SUPER RICH

<日本テレビ>
二月の勝者-絶対合格の教室-

<テレビ朝日>
和田家の男たち
24 JAPAN

<NHK>
おかえりモネ
おちょやん
麒麟がくる
青天を衝け

<テレビ東京>
生きるとか死ぬとか父親とか

<WOWOW>
黒鳥の湖
華麗なる一族
さまよう刃
ソロモンの偽証
密告はうたう 警視庁監察ファイル


<再放送もの>
あぐり
疑惑の家族
ウルトラQ
英国SFドラマ「宇宙戦争」
チロルの挽歌



 10月期は結構見た気がしますが、それ以前は少ないですね。あとは、WOWOWは今年は私的なヒット作が少なかったです。

 そんな中、一番面白かったのはやはり「大豆田とわ子と三人の元夫」、次いで「和田家の男たち」でしょう。WOWOWは「華麗なる一族」は良かったのですが、「密告はうたう」とか「黒鳥の湖」はわかりにくくて、「さまよう刃」は楽しくないのがなんとも。

 再放送ものでは、「あぐり」がまだ勢いがあった時代の朝ドラという感じでした。最初は「面白いかなあ」と思ったのが、劇中のヒロインの成長はもちろん主演の田中美里さんの成長も見られる感じで。これは結構好感が持てました。

 現在は「マー姉ちゃん」が楽しいですが、来年もちゃんと見続けられるドラマに出会えますように。

47年前の自分にアドバイスするとなると

2021年12月29日 | ギターと楽器のこと
 
 小5の冬休みに初めてギターを手にしたのは先日書いた通りですが、その時に見たのがこの明星の歌本。(ちなみに現物は既に無くこれは近年あらためて入手したもの。美品です。)

 最初のグラビア兼楽譜のページに出てたのが「学生街の喫茶店」なのですが、弾き方も知らない小学生がチャレンジするにはハードルが高すぎました。それで、あらためてこの本を眺めてみて、簡単に弾けそうな曲を探してみようという企画です。

 この当時の歌本は、歌詞と楽譜(コード入り)か、歌詞だけかの二択だったので、よくあるような歌詞の上にコードが書いてあるだけってのはないです。結構歌詞だけの曲が多いので、弾いてみたくてもコードの出てない曲も多いですね。

 コード進行が単純でも、いきなりGmとかFmから始まる曲はその時点でアウトなので、ますます範囲は狭まり、Fが出てくる曲もだめ。Gから始まって簡単だと思ったら、急にディミニッシュとか出てくるのもボツ。

 ということで、ざっと見た中で47年前の自分にアドバイスするなら、井上陽水の「夢の中へ」が練習には最適。基本的にG、Em、C、Dだけで弾けて、歌本によると一瞬Bmが出てくるのですがそれは通過点として一瞬使われるだけなので、無視してよし。当時これにチャレンジしなかったのは、Bmが難しいと思ったせいか、そもそも歌を知らなかったか。

 あとは、案外簡単なのが栗田ひろみの「太陽のくちづけ」。大体G、Em、C、D7でいけて、ところどころAm7とかB7が出てきますが、B7ならなんとかいけそう。

 ただし「初めて弾けたのが栗田ひろみの曲」というと、大人になったときにちょっと…というのがありますが、その辺意見には個人差があるでしょう。

 なお、私がギターを始めた時は1974年の12月ですが、この本は1973年5月号。アグネスとか天地真理が全盛だったのでしょうね。1年半まえの歌本というと、どっかから貰ってきたものが家にあったと思われ。

「石川ひとみコンサート2021」を配信にて視聴しました

2021年12月28日 | 石川ひとみ
 
 12月14日(火)に開催された石川ひとみさんのコンサートが、本日19時からライブ配信されました。今回我が家では、映像をノートPCのHDMI端子からテレビに接続し、音声はテレビの出力端子からCDレシーバーに繋いでオーディオの大きめのスピーカーで視聴しました。我が家のテレビは32インチですからさほど大きくはないのですが、結構臨場感のある音で聞けたので満足です。フッフッフ。

 コンサートは生で見ておりましたが、2時間ほどあったステージが1時間15分に凝縮されており、当然カットされた曲もありましたが、そこは今後のお楽しみでしょうか。多分カットされたままになる曲もあるでしょうが…。

 今回は弦楽三重奏も参加してたのですが、当日は譜面台の影でよく見えなかったのがここではバッチリ見えたし、バンドの音のバランスも良く各自のソロも山田直毅さんのエレキのカッティングもクッキリ聞こえたので、配信ライブもいいものですね。

 それにしても、当日はオープニングが「サムシング・フォーリン・ダウン」だったので驚きました。1stアルバム収録の曲ですが、ボサノバ調かフレンチポップス風なのかうまく説明できませんが、実はアルバムを聞いたときに一番衝撃を受けた曲です。「新人アイドルのアルバム曲でこういうのはあり?」と思って。大村雅朗さんのアレンジが絶妙なのですが、今回は弦楽三重奏のおかげでライブであの雰囲気が聞けるとは。

 コンサートは生で会場で聞くのが一番いいに決まってますが、このご時世で会場に出かけられない人や、そもそも地方にいてなかなか出てこられないファンも多数いることは想像に難くなく、こういう配信ライブもありがたいです。今夜の私のように、自宅のリビングでビール片手に見ることもできますし。

 この配信のアーカイブは30日(木)23時59分まで視聴できますので、関心のあるかたは是非どうぞ。いや、年末によいものが見られました。大満足で年を越せそうです。

https://ima-ticket.com/event/319

大きな声では言えませんが

2021年12月27日 | ギターと楽器のこと
 兄が近所に住むいとこからギターを借りてきたのは、小5の冬休みに入ったばかりの頃でした。ギターが弾けるのが凄くかっこいいと思ってたのですが、そのいとこ(♀)がギターを弾いてる姿は見たことがなく、当然兄も初めて触ったばかりで弾けず、誰も教えてくれる人はいませんでした。

 そんなこんなですがとりあえず弾いてみたくて、コタツに足を突っ込んだままギターを抱え、家にあった明星の歌本を広げて最初のページに出てた曲にチャレンジしたのでした。

 その曲は、ガロの「学生街の喫茶店」。出だしのコードはDm。一応押さえられたものの、「これでいいのかなあ。なんか変な音。」と思ったところ、次のコードはGm。当然挫折しました。そもそもコードダイヤグラムの見方がわからず、「GmもFmも全部コードじゃないの」とか思ったり。

 その時にDmを押さえてみた感想は「人差し指いてー!」ということ。ピックは持ってなかったので指で弾いたのは確かですが、どんな音が出てたのやら。

 と、そういう思い出ですが、これが1974年12月末の話。ということは、ギターを始めて47年経ったという事です。そういう話をすると、メチャメチャ上手いように思われるので大きな声では言えませんが、まあ長年続けてきたのはやはりギターが好きだったのでしょうね。ちなみに就職してからは部屋にギターが無い期間も長かったり、子供が生まれた時はケースに入れてまましまいこんだりしてたので、ブランクが結構あっての47年です。

 当時の私は小柄で身長140cmくらいだったと思われ、その時借りてきたギターはマーチンで言えばOOO-18のようなタイプだったのが幸いでした。ドレッドノートとかジャンボタイプだったら、抱えるのが無理で諦めてたかも。その辺、いろいろ縁があったのでしょうね。これからの人生は、毎日ギターを弾いて過ごしたいと思ったり。

2021年秋のドラマをまとめてレビューする

2021年12月26日 | ドラマレビュー
 この10月からの民放の連続ドラマは結構見るものが多かったです。下手すると1本も見ないシーズンがあるのに、毎週6本見てたというのはかなり珍しいというかここ10年くらいでは記憶にないくらい。個別にレビューしたものもありますが、この機会にまとめてレビューしておきましょう。

 ということで、今期最初から最後まで見たドラマは以下の通り。そして、個別のレビューです。

婚姻届に判を捺しただけですが/TBS
SUPER RICH/フジ
最愛/TBS
和田家の男たち/テレビ朝日
二月の勝者-絶対合格の教室-/日テレ
日本沈没-希望のひとー/TBS

◇婚姻届に判を捺しただけですが/TBS

 これは面白くなかったわけではないですが、「偽装結婚」がテーマなのでどうしても逃げ恥と比較されてしまうかもしれません。同じく原作が漫画というところも共通ですが、やはり設定に無理があるので実写化は厳しいのでしょうね。

 ただし、ファンタジーの世界と考えると主演のお二人が好きな人にはたまらないドラマだったかもしれません。私は倉科カナさんがご贔屓なので注目したのですが、彼女はCMで見るのが一番いいかも。(意見には個人差があります。) 個人的にはお色気シーンが少なかったのがポイント低いと。←結局そこ

◇SUPER RICH/フジ

 「大金持ちの女性と貧乏学生の物語」という事前情報に、腐ったラブストーリーの予感と思ったのですが、初回を見た段階でもしかして結構底の深い展開ではないかと思ったのですが、はっきり言って失敗作ですね。

 中盤まではなんとか持ちこたえたのが、終盤はストーリー自体がどうでもいいというか、作った側としては伏線を回収したつもりでしょうが、見てる方は「これって誰だっけ?」というのが多くて、脚本が崩壊してたと言わざるを得ません。(意見には個人差が…以下同文)

 バブルの時代に「クリスマスイブ」というドラマがありましたが、あれを見て「あんなに行員同士が恋愛の事しか考えてない銀行にはお金を預けられません」という意見がありましたが、このドラマも「皆さん、仕事してますの?」という感じ。あんな小手先だけとかいうか、駆け引きだけのビジネスで巨額の利益を得るのがどうも現実感がなく。まあそれが今の時代なのかもしれませんが、ドラマとしては評価できません。残念ながら。


◇最愛/TBS

 こちらは雰囲気良し、キャスト豪華というドラマでしたが、毎回見るときになって「前回はどうやって終わったんだっけ?」という感じで、ストーリーがわかりにくかったのが難点。現在と過去が行ったり来たりで、さらに記憶が無くなる病気を絡めると複雑な話になりますね。あとはあちこちに仕掛けが多すぎたかも。吉高由里子は、前の「おにいたまぁ~」という役の方がはじけてました。(意見には…以下同文)


◇和田家の男たち/テレビ朝日

 これは以前レビューした通り。文句なしです。登場人物のキャラクター設定と脚本が絶妙で、最初から最後まで楽しんで見ました。凄く大きな話になりそうなところをなんとか身近な話でおさめて、さらに未来に夢を持たせる結末はお見事でした。やはり脚本と配役が良かったです。


◇二月の勝者-絶対合格の教室-/日テレ

 こちらは面白くないわけではなかったですが、奇抜な作品というか特別な感じがしたのは、柳楽優弥の怪演によるところが大きいでしょう。井上真央が久しぶりに見られたのですが、彼女は次はどんなのに出るのでしょうか。結構好きなので今後に期待します。



◇日本沈没-希望のひとー/TBS

 こちらも以前個別にレビューしましたが、私は楽しめました。今の時代に日本沈没を考えるとこうなるというのを示してもらった気はします。ただ、「最高に面白かった」とまでは言えず。(意見…以下同文)


 ということで、今期のドラマをまとめてレビューしました。ネット全盛の時代で、テレビが生き残っていくには、ドラマとニュースが重要かと思ってます。1月からのドラマも毎日見るものがあればと思ってます。

年末はタレント本三昧

2021年12月25日 | ブックレビュー
 
 いまも読書は幕末維新ものかタレント本が多いのですが、この年末は本当にタレント本三昧。今月読んだのは画像の三冊です。それぞれのレビューをば。

◇若くなるには時間がかかる/火野正平

 火野正平さんは、初めて見たのが多分大河ドラマの「国盗り物語」でしたが、印象が強いのは必殺シリーズ。近年は全国を自転車で回るBS番組が人気ですが、あれを放送してるとついつい見てしまいます。

 6年前の本ですが、その時点で「日本一チャーミングな66歳」でしたから、いまや日本一チャーミングな72歳でしょうか。これは多分語り下ろしでしょうから、ご本人がしゃべったことを本にしたのでしょうが、かなり個性的な方なので色々衝撃でした。しかし、役者として自分の生き方がしっかり筋が通ってる気がして、この人の人気があるのはわかります。「モテ男」とかそういうのは別にどうでもいいですが、確かにかっこいい人です。生き方を真似しようとは思いませんが、歳を取るのも悪くないかなぁと元気づけてくれますね。ちなみに「若くなるには時間がかかる」というのは、ピカソの言葉だとか。

◇ふられ虫の唄/武田鉄矢

 これは発売された頃に一度買った記憶がありますが、中学生くらいだったので当時は普通の単行本でした。読んだときは本当に爆笑してこの人のことは天才だと思いました。自分がかっこ悪くてもてなくて苦しんだ時期の事をあからさまに描けるあたり、思春期男子には訴えるものがありました。

 この後の鉄矢氏の事は特に好きではないというか、結構苦手なのですが、この本があるからなんとか許せるという部分はあります。当時買った単行本は実家にも見つからないので、久しぶりに読みたくて文庫の中古を買いました。

 文中では高校時代に体育の時間の女子のブルーマー姿を見て、友達が「たまらんねえ。ねぶりまわしたかねえ! あのモモば」とかいうセリフとか、クリスマスのダンスパーティーのチークダンスのあとに友達に「あんた、オレの三倍くらいたっとったやないね!」と言われたりするのがなんとも。久しぶりに読みましたが、やっぱり面白いです。


◇安井かずみのいた時代/島崎今日子

 この本を読むのは3回目くらいかもしれません。とにかく安井かずみがどういう人だったか知ってもらうために、すべての日本人に読んで欲しい本ではあります。英語もフランス語も堪能で海外に出かけることにはなんのためらいもなく、まだ「セレブ」なんて言葉がない時代でしたが、今の「セレブ」と言われる人など足元にも及ばない感じですね。お金持ってるだけじゃなくて、生き方も含めてどう使うかというのが桁違いで。

 あるときの対談では「一着や二着シャネルを買って、シャネルが好きなんて言わないでちょうだい。ラックの端から端までバーッとシャネル買ってから、シャネル好きだって言うのよ。」と言って、相手をシュン…とさせたとか。

 私のような一般男性からするとそれこそ考えられないような生き方ですが、この人がどういう人生を辿ったのかというのがよくわかります。この本はいろんな人の証言によって成り立っており、最初の旦那さんにも取材したりして、著者の島崎さんはかなり頑張ってますね。

 最初は生い立ちから始まって、それこそセレブ一本道という感じだったのが、加藤和彦さんとの結婚を経て病で倒れるまで、段々切なくなるというその構成の仕方が絶妙です。私としては吉田拓郎さんの話で、安井さんと加藤さんの関係はよく理解できたような気はしますが、その辺は思い入れの違いでしょう。私は安井さんのエッセイとかは一切読んだことがなく、本当に流行歌の作詞家としての印象しかなかったので、かえってするっと読めたのかもしれません。文庫で買えますので、これはお勧めです。内容は凄く濃いです。



 ということで、年末に読んだ本でした。何がどうかというと、今年の最後を鉄矢氏の本で締めくくるのが気が引けたので、安井かずみさんの本を読んだという(笑)

今日はTBSラジオ開局70周年「大感謝祭」でした

2021年12月24日 | ラジオ番組の話題
 TBSラジオが開局70周年を迎え、本日は「大感謝祭」と銘打ったスペシャルプログラムをやってました。リアルタイムではところどころしか聞けなかったのですが、お馴染みのパーソナリティーが代わる代わる出てきて、それこそスペシャル感がありました。

 私はというと、今でこそTBSを聞くことが多いですが、本格的に聞き始めたのは埼玉に引っ越してきた2000年から。しかも、それからもTBSラジオが聞けない地域に行ってたりもしましたので、70年の歴史とはいえ聞いてるのは10数年くらい。

 ただ、地方のラジオ局を聞いてても「秋山ちえ子の談話室」とか「永六輔の誰かとどこかで」などは就職した86年くらいから毎日聞いてたので、結構付き合いは長かったとは思います。とはいえ、地方の局は色々な番組が混在してますので、午前中にテレフォン人生相談~誰かとどこかで、という流れで聞いてたものとしては、それらが違う局の番組だったと知ったのはつい10年前くらい。当時嫌でも耳に入ってきた「クラウンレコード ラッキープレゼント」は文化放送の番組だったらしいし。

 実は、私がラジオを聞くきっかけになったのはニッポン放送でした。そしてそれは特に「欽ドン」。あちらは何年くらいになったかと思ったら、TBSラジオが民放ラジオ局としては最も放送開始が早かったようで、ニッポン放送はまだ70周年にはなってないのですね。

 今もラジオは好きですが今のニッポン放送の番組が好きかというとあまり聞くことはなく、近年のTBSラジオの姿勢というか方向性がどうかというと「う~む…」と思うことも多いです。

 今やラジオもスマホやパソコンで聞けるようになり、全国どこの放送局も聞くことができたりします。気になるのは、若いリスナーが増えてるかどうかという事ですが、その辺の事情はわかりません。今後ラジオはどこへ行くのでしょうか…。

アニメ「空手バカ一代」放送終了しました

2021年12月23日 | TV番組レビュー
 TOKYO MXテレビで放送していたアニメ「空手バカ一代」の放送が終了しました。そもそもが1973年の作品なので、「なんで今頃?」と思ったのですが、原作漫画の創刊50周年記念の特別企画なのだとか。

 ただ、原作の梶原一騎先生は既におらず、主人公のモデルとされていた極真の大山倍達総裁も故人ですので、どの辺の方が熱心に動いたのでしょうか。50周年を記念しているのはMXテレビだけのような気もするのですが。

 それはそうと、元々の放送開始当時私は小4。世間ではキャンディーズが「あなたに夢中」でデビューした翌月ということになります。これは大きなニュースです(?)。

 当時は関心を持って見たのですが、有明省吾が死んで主役の飛鳥拳がウジウジしてたあたりから嫌気がさし、途中までしか見てません。なので、どれくらい続いたのか知らなかったのですが、全47話ということなのでほぼ1年やってたのですね。終了が1974年9月25日ですから、世間ではキャンディーズの第四弾シングル「なみだの季節」発売の4日後ということになります。

 それで、今回は全部見たのですが結構楽しめました。終盤は行き詰ったというかマンネリというか、香港で太極拳に出会ったあたりで終わりにしてもよかったような気はしますが、それはそれとしてちゃんと終わったと思います。

 ちなみに私はジャンプしか読んでなかったので、当時原作は知りませんでした。原作漫画では大山総裁も実名でしたが、アニメは飛鳥拳としているので、作品としてはやりやすかったのではないでしょうか。原作漫画自体が、あれだけ話を作って書いているので、大山総裁と梶原先生のその後の関係がどうなったとかは気になります。とはいえ、調べようとも思いません。なんか、怖そうな世界だし。

 なお、私は30年ほど前に格闘技バカだったので、その時にあらためて原作は全部読みました。古本屋でコツコツ買い集めてる時に、豪華本でまとめて発売されたので「えっ!」と思ったりしました。原作も面白いですが、今回のアニメも楽しめたので、再放送あったらまた見るかも。ただし、一時格闘技バカだったので、今ではカポエイラが逆立ちしたまま闘うなんて思わないし、サファーデと聞くと「お、ゴルドーがやってたサバットのことね。」と思ったり、ルンピニーとかラジャダムナンというのもすぐわかるし。別に日常生活ではまったく役に立ちませんが。

 原作の「空手バカ一代」については、色々な人のインタビューを読んだことがあって、一番の衝撃だったのが遠藤幸吉さん。原作では「コウ・東郷」として一緒にアメリカのプロレスのリングを転戦した人ですが、この人は漫画を一切読んだことないとか。それでコメントを求めると「え、大山さんはアメリカで試合なんかしてませんよ。」ですと。そらあちらのプロレスラーも、素手で石を割ったりビール瓶切ったりする人とは普通にプロレスはしませんよね。体格が違い過ぎるから、プロレスの試合すれば負けはしないだろうけど、無茶されて怪我したらどうするんだって。

 と、その辺は作品の世界なので夢は夢として、そっとしておきましょう。そういえば、清水ミチコさんは「空手バカ一代」を「空手バカ~代」だと思ってたそうです。バカー!

明日の歌謡スクランブルは雪村いづみ特集ですが

2021年12月22日 | ラジオ番組の話題
 NHK「歌謡スクランブル」は明日から再放送シリーズの様子。「選」となってますし。それで、明日が雪村いづみ特集、金曜が沢田研二特集、土曜がはっぴいえんど特集です。

 どれも聞いてみたいですが、問題は明日の雪村いづみさん特集のオンエア曲。代表曲でもあるのでしょうが、「約束」がまたかかります。私は十数年前に初めて聞いて以来、この番組では年に1回くらいはオンエアされているような印象があります。

 私はこれを「どんなタフな奴でも萎えさせる曲」と位置付けています。たとえヒクソン・グレイシーであっても、試合前の控室でこれを聞かせれば400戦無敗ではいられなかったでしょう。歌詞は調べられますので、興味のある方はどうぞ。(あまりおすすめしませんが)

 しかし、なんと言っても歌詞を見るだけよりは、雪村さんの歌唱をあのピアノ伴奏で聞く方が堪えます。私としては初めて聞いた時から絶対忘れられない曲ですね。名曲には違いないのですけど。

 ちなみに今はSpotifyにもありました。年末に聞くにはバッチリ…ではないなあ。お正月ならいいかもしれないけど。(なのか?) いや、しかし強烈な曲ですわ。