NHKBSPで25日(火)の放送でした。漫画の「あしたのジョー」をまったく知らないという人はどれくらいいるでしょうか。何しろ番組が「アナザーストーリーズ」なので、「あしたのジョー」のストーリーを紹介するものでも、その作品の世界を解説するものでもありません。
原作の梶原一騎先生は既に亡くなっており、作画のちばてつや先生も療養中ということで出演はせず、一応関係者ということで出てきたのは梶原先生の息子という高森城という人だけ。
視点1では「主人公 矢吹丈」にスポットを当てますが、ここで登場するのが当時学生運動に関わっていた人。それこそ東大に立てこもった人と、その闘争する側の学生と戦ってた人。面白いのが、当時学生運動を抑えに行った学生だったのが、あの山崎照朝さん。私としては「空手バカ一代」のEDテーマを歌ってたという印象が強いですが、空手家でありキックボクサーとして有名です。今回はさすがにコメントだけで歌は歌いません。(当たり前)
連載してた頃の時代的背景もあって、「あしたのジョー」というと学生運動だとかよど号ハイジャック事件とか、そういうところと結びつける話は多いですね。
そして視点2「何が力石徹を殺したのか」というところでは、例の葬儀の様子も紹介してました。寺山修司さんは弔辞まで用意したんですね。それで、この力石のモデルとされてるのが、その山崎照朝さんなのだそうです。
ただし、モデルとしたと言ったのは梶原先生であり、この件はちば先生には教えてなかったのだとか。しかし、顔つきが似ているのは不思議というかなんというか。実際どうなのでしょうね。
まずまず面白い番組でしたが、後半の有森裕子さんの話が長かった気がするのは私だけでしょうか。「あしたのジョー」に思い入れが強いスポーツ選手って、男女問わずかなりいると思いますが。
なお、2月3日(木)午前8:00からBSPで再放送されますので、興味のある方はご覧下さい。ただし、過大な期待はしない方がと思います。(意見には個人差があります。)
少年マガジンでの「あしたのジョー」の連載開始は1968年1月1日号だそうで、当時私は4歳ですから、さすがにそこは覚えてないです。が、雑誌連載で力石が死んだのが1970年1月で、私はまだ就学前だったのですが、そこは覚えてます。うちにはマガジンはなかったのですが、いとこの家で読んだ記憶あって葬儀の記事も確かマガジンで読んだと思います。アニメは私の小学校入学とほぼ同時でした。結構覚えてるものですね。