今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

あらためて「ジュエル・バラッズ」を

2019年01月20日 | 日記・雑記・ただの戯言

 去年の秋に新しいMP3プレイヤーを買って、それが結構音も機能もいいのでいろんなアルバムを聴き直してます。今日聞いたのは「名曲発掘!ジュエル・バラッズ」。バラードというとシングルで発売されるのはどちらかというと少なくて、アルバムの要所だったりラストだったりで収録されることが多いのではないでしょうか。

 なのでバラード集というと、各チームの5番バッターばかり集めた打線とか、セーブ王のクローザーの継投で初回から完封リレーを目指すような感じかも。このコンピレーションアルバムは、臼井孝さんによるもので2005年10月の発売。臼井さんは「エンカのチカラ」シリーズをはじめとして、通をうならせる絶妙な選曲のCDを数々企画されています。

 この「名曲発掘!ジュエル・バラッズ」も選曲が凄くて、今回は電車の中で本を読みながら聞いたのですがなにしろ濃い歌が多くてついつい聞き入ってしまい読書が進まなかったという…。歌詞カードの臼井さんの言葉によると「一般的に有名でなくても、各アーティストのファンの間で人気の楽曲にこだわって選曲しました。」とのこと。ちなみに収録曲は

1)誕生/中島みゆき
2)半袖/今井美樹
3)真夜中のドア/松原みき
4)予感/中森明菜
5)蒼夜曲セレナーデ/尾崎亜美
6)そばにおいて/岩崎宏美
7)恋ほど素敵なショーはない/岩崎良美
8)恋の女のストーリー/高樹澪
9)恋/石川ひとみ
10)眠り姫/斉藤由貴
11)そのあとは雨の中/工藤静香
12)カントリーガール/谷山浩子
13)織江の唄/山崎ハコ
14)はぐれ鳥/研ナオコ
15)つばさ/本田美奈子
16)美し都~がんばろや We Love KOBE~/平松愛理


 各曲ごとに解説が充実してるのも魅力ですが、注目の石川ひとみさんの「恋」については、「明朗で清楚なイメージが強いので、本作のように翳りあるラブ・ソングは意外だが、狂おしさを情感たっぷりに歌っているのがより印象的だ」とされています。(解説全文はもっと長いですが一部だけ抜粋) あとは作曲者の玉置浩二さんについても「安全地帯としてブレイクする前…」とあり、「安全地帯よりこの作曲の方が先では?」と思ってたのですが、ここにちゃんと書いてありました。まったく買ったときはどこを読んでたのやら。また、当時は「恋」はこのCDでないと聞けなかったんですね。

 で、そういう素晴らしいCDなのですが今では中古でしか買えない様子。ありがたいことに歌詞カードに私の名前ものっけていただいてたりします。


キョンキョンの書評集をば

2019年01月19日 | ブックレビュー

 小泉今日子さんは読売新聞の読書委員を10年努めてたそうで、日曜版に書評を書いてたのだとか。その書評を集めた「小泉今日子 書評集」を読んでみてます。聞くところによると、彼女が書いた書評本は翌日から飛ぶように売れるという話があるんですって。

 この本では2005年から2014年にかけての97本の書評が掲載されています。ちなみにここにある書評本のうち、私が読んだことあるのは3冊のみ。どういう本かというと
「ワルボロ」ゲッツ板谷
「悼む人」天童荒太
「小さいおうち」中島京子
など。

 紹介されてる本は上記以外にも「野ブタ、をプロデュース」「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」「鹿男あをによし」「桐島、部活やめるってよ」など当時話題になったのもありますが、知らない本も結構多いですね。

 調べてみると彼女は月に小説5冊、エッセイ3~4冊を読破するらしいので、私よりは確実に読書量は多いですね。ちなみにキョンキョンはレコードもCDも1枚も持っておらず、ファンではありません。電車で隣の人が読んでる本は面白そうに見えたり、知り合いが喜んでる本はチェックしてみたくなるという現象を利用しようとして、これを読もうと思った次第。ちなみに図書館で借りてきました。まぁ売れてそうな本だからいいかなと。


やはり年末感は半端なく

2019年01月18日 | 日記・雑記・ただの戯言

 録画してあったNHKの「まるごと平成の紅白、おさらいしちゃいます」という番組を見たのですが、やはり年末感が半端なくどうも没頭できないというか。平成の29年分の紅白の名場面を集めて、それを見ながらスタジオのゲストがあーだこーだいうのですが、いずれも大晦日の紅白に出る人ばかりだったので、テンションも高いしリハーサル終わってから来たとかいう人もいて、みんな「忙しい~」という感じ。なにしろ放送されたのが昨年の12月29日ですし。

 まぁ「まるごとおさらい」とはいえ、1時間の番組なので歌唱シーンは本当にちょびっとずつ。平成の初期は宮沢りえが風呂に入りながら歌うのとか長渕がベルリンから歌うシーンがあって、それは確かに見てたので記憶にありました。

 ただ、我が家は平成4年に娘1号が生まれて7年に2号が生まれてますから、そういう年末はドタバタしててよく覚えてなかったり。あとは、それぞれの年の大晦日に自宅にいたか私の実家にいたか妻の実家にいたかというのもさだかではないですし。

 もちろん放送されたのはほんの一部の出場者ですが、オーロラ輝子とかKiroroとかはちゃんと見てみたいと思いました。あとは吉田拓郎さんが出たときはまったく見た記憶がないので、あれも落ち着いて見たいですね。

 こうやって見てみると、当時は興味無かったり嫌いだったりした人が「あら、結構いいじゃない?」と思うことが多いのが面白いです。平成も終わることですし、折角だからNHKも平成の紅白を全部再放送するとかオンデマンドで公開するとかしたらどうでしょうか。あとは、スタジオゲストに純烈がいたのがなんとも。もう二度とNHKでは見ることがない人たちでしょうから、この番組自体が貴重な映像になるかも。

 考えてみると今年の年末は白組が純烈、紅組は西野カナの分の枠が空くので、出場を狙う人にとっては一種朗報かも。新元号の第一回なので、初出場として尾崎亜美さんに出て貰うことは大歓迎します。あとは、昭和56年以来で平成をジャンプする意味で石川ひとみさんに出て貰うこともいかがでしょうか。NHKにメールしようかなぁ…。


やはり「どろろ」はつい見てしまう

2019年01月17日 | 日記・雑記・ただの戯言

 時代劇専門チャンネルで「どろろ」をやってたのですが、1969年版のアニメは白黒とはいえキャラは立ってるしストーリーも面白いので、オープニングだけ見るくらいのつもりだったのがつい最後まで見てしまいました。ちなみに「万代の巻 その一」でした。

 で、同じく「どろろ」が番組表にあったので録画したところ、なんとそちらはリメイク版の新しいアニメ。調べてみたら今年から放送開始したようですね。試しに一話を見たのですが、オリジナル版に慣れてる私からすると絵は違和感あり。が、やはり話は面白いですね。続けて見るかなぁと思ったり。

 ということで、今回は普通に感想だけですのでオチはありません。「となりのどろろ」とボケようかと思ったら、ネットでは既にあちこちに溢れてたので自粛。こういうのは早いもの勝ちですしね。


70/80年代女性アイドルソング 尾崎亜美 作品集

2019年01月16日 | 尾崎亜美

 歌謡ポップスチャンネルの番組。尾崎亜美さんが70年代、80年代の女性アイドルに提供した曲をセレクトして放送するというもの。亜美さんが出るわけではなく、女性アイドルが登場してコメントすることもなく、画面はジャケット写真と曲に関する文字情報、あとは画面下に歌詞が流れるだけというお金のかかってない作りですが、ちゃんと曲が聞けるのでこれはこれで評価します。

 今回セレクトされたのは以下の13曲。

春の予感/南沙織
パステルラブ/金井夕子
オリビアを聴きながら/杏里
LADY/桜田淳子
ごめんねDarling/岩崎良美
微風のメロディー/河合奈保子
いそしぎの島/松田聖子
二人だけのセレモニー/岡田有希子
天使のウインク/松田聖子
夏の幻影/松田聖子
素敵な休日/堀ちえみ
雨は止まない/薬師丸ひろ子
伝説の少女/観月ありさ


 意外だったのは松田聖子さんの「いそしぎの島」という曲。これは1984年6月発売の「Tinker Bell」というアルバムの収録曲だそうで、作詞は松本隆さん。実はこれが亜美さんが松田聖子さんに初めて提供した曲だったそうです。私はこの曲まったく知りませんでした。お恥ずかしい…。

 あとは堀ちえみさんの「素敵な休日」というのもまったく知らず。1986年10月の曲だそうですが、私は就職した年で歌番組もほとんどチェックできてない時期だったせいか聞いたことなかったです。同じ時期の上田浩恵さんのデビュー曲「ソロ・サピエンス」も亜美さんの提供曲でしたが、それは11月発売でCMソングですから知ってて。当時はまだインターネットもなかったのでその辺の情報は音楽雑誌かスポーツ新聞、あとはラジオ番組くらいしか入手経路がなかったような…。

 薬師丸ひろ子さんの「雨は止まない」はCD持ってないので久しぶりに聞いたのですが、彼女はやっぱりいい声ですね。この曲は合ってると思います。最後が観月ありささんの「伝説の少女」でしたが、「春の予感」が1978年でこの曲が1991年ということはこの間13年。いろんなアイドルにバリバリと楽曲提供をし続けていたというのはもっと評価されるべきだと思うので、今回の番組はガンガン再放送して欲しいです。ちなみに今月は24日(木)、30日(水)のいずれも夜11時から放送されますので、見られる環境の方は是非どうぞ。

 しかし、考えてみれば伊代ちゃんが出なかったですね。結構書いてますけど。あとは原田知世さんもなかったですがまぁシングルではないし仕方ないかと。それをいうと明菜ちゃんもですか。で、よくよく考えてみると観月ありささんは80年代アイドルなのでしょうか???


デビュー40周年につき石川ひとみのシングル曲を語る企画 その13(夢番地一丁目)

2019年01月15日 | 石川ひとみ

 石川ひとみさんは昨年デビュー40周年を迎えましたが、デビュー曲の「右向け右」の発売が5月なので私の認識としては今年の5月までが40周年、それ以降が41周年と思っています。ということで、年は変わりましたが40周年でシングル曲を語る企画はまだまだ続けます。

 今回は「夢番地一丁目」。この曲は1981年1月21日発売。「プリンプリン物語」を除くと9枚目のシングルになります。作詞は山上路夫先生ですが、最近発売された「ヒットソングを創った男たち」という本で、この曲のディレクターを努めた長岡和弘さんがその経緯を語っています。それによると、当時大学周辺でフォーク喫茶がブームになっており、そういうところでかかる曲を作ろうと「学生街の喫茶店」の山上先生に詞を依頼したのだとか。

 シングル、アルバムを通じて山上先生が石川さんの曲を手がけるのは初めてだったのですが、そういう経緯があったんですね。ちなみに上記の本は、そういう曲作りの細かい話やレコーディングの裏話もいろいろ出てきますので、昭和歌謡のファンは必読です。

 一方、作曲は芳野藤丸さん。ご存じスーパーギタリストですが、当時は「男達のメロディー」や松田優作さん主演のドラマ「探偵物語」の音楽がヒットしたことで知られる「SHOGUN」で活躍中でした。バンド以外ではアイドルへの楽曲提供も盛んに行っており、岩崎良美さんのデビュー曲「赤と黒」、第二弾「涼風」、第三弾「あなた色のマノン」が藤丸さんの作品でヒットしました。岩崎良美さんには1stアルバムにも数曲提供していますが、石川ひとみさんにもこの「夢番地一丁目」以前にアルバム「Inside Outside」の1曲目「思いがけない序章(プロローグ)」を提供しています。(この次のアルバムにも提供曲はありますが) 私はその「思いがけない序章(プロローグ)」が大好きで、曲といいアレンジといい「こんな歌謡曲は聞いたこと無い」と最初に聴いたときは大変驚きました。

 その藤丸さんですが、西城秀樹さんのバックで「藤丸バンド」のリーダーとして活躍していました。その時と「SHOGUN」の時と、結構芸能ニュースのネタになることが多かったので(詳細は省きます)私はあまり印象が良くなかったのですが、のちにAB'Sでそのギターやヴォーカルを聞いた時には「やっぱり凄い人だ」と認識するに至りました。今では大好きです。

 去年藤丸さんの自伝を読んでびっくりしたのはその作曲法。てっきりギターでコードを弾きながら作るのかと思ったら、楽器は何も使わずいきなり譜面に書き込むのだとか。この人の作る曲は、岩崎良美さんの楽曲にしてもこの「夢番地一丁目」にしても、洋楽のなんかに似てるとかいうのがないので、オリジナリティという点では素晴らしい才能を持った方だと思います。(私が知らないだけで、なんらかの影響はあるのかもしれませんが)

 編曲は渡辺茂樹さんですが、渡辺さんについては前の「秋が燃える」に詳しく書いたのでここでは省略。ただ、渡辺茂樹さんの弟さんの渡辺直樹さんと芳野藤丸さんはAB'Sというバンドをやってたので、いろいろ繋がってるなぁと思う次第。

 それでこの「夢番地一丁目」という曲ですが、アイドルポップスとしては名作だと思います。前半のクールなメロディと歌い方から、中盤に明るく転換しサビでは彼女の伸びやかなヴォーカルを活かしたあたりの構成が素晴らしいです。前半がマイナーのメロディーで始まって中盤に明るく変わるというのは、河合奈保子さんの「ラブレター」なんかもそうですが印象的な曲になりますね。(まぁあちらは大ヒットしましたが…)

 クリス松村氏はこの「夢番地一丁目」が好きだそうで、ヒットの要素はあったと語ってます。石川ひとみさんはこの次のシングルが「まちぶせ」なわけですが、クリス氏によると「その順番が逆だったらこれも大ヒットになってたかも…」などと嬉しいことを、テレビ番組で言ってくれてました。確かに私の高校時代の友人が、私が石川ひとみファンであることを知ってて「夢番地一丁目だけ知ってる」と言ってたことがあったので、ファンではなくとも耳に残るメロディーだったのでしょう。特にサビは。

 ということで、今聞いても名作だと思いますしコンサートでも大変盛り上がる曲です。私としては、当時は諸般の事情で(理由は前回の記事にあります)ちょっとひっちゃんから離れていた時期なので、シングルは買っておらずテレビで数回見た程度。ちゃんとこの曲のノリを楽しめれば良かったんですけどね。ヒットしなかったのが残念という思いと、曲は良くて歌が上手くてもヒットは簡単には出ないなぁ…とつくづく思います。アレンジも歌唱もすごくいいので、いろんな人に聞いて欲しい曲です。


映画「惑星大戦争」

2019年01月14日 | 映画

 CSで放送してたのですが、タイトルと出演者にそそられて見ました。1977年の映画だそうで、米国では「スターウォーズ」、日本では「宇宙戦艦ヤマト」がブームになってSF宇宙映画が受けるだろうという便乗商法の匂いがプンプン。実際Wikiで見る限り制作はかなりのやっつけ仕事だった様子。

 出演が森田健作、沖雅也、宮内洋とかいうと、いかにも青春映画という雰囲気。しかし、オープニングで出演者のクレジットを見て愕然。女優は浅野ゆう子しか名前が無し。実際ほとんどが宇宙でのシーンなので、宇宙飛行士には女性は少ないということでしょうか。まぁ南極観測隊みたいなものかと。

 ということで何がどうかというとお色気が足らないの一言。浅野ゆう子が異星人の人質になった際に制服を脱がされて黒革のボンデージファッションのような衣装になったのですが、私は残念ながら彼女に魅力を感じないたちですので…。SF映画のヒロインにしても、「エスパイ」の由美かおるくらいサービスしてくれれば彼女の評価も変わったのですが。

 まぁストーリーとして面白くないわけではないのですが、当時中学生だった私が映画館でこれを見たとすると喜んだかどうか。しかし調べてみると、国内の評価に比べると海外での人気は高かったようで特にドイツでは大ヒットしたんだとか。世の中わからんものです。


去年よく聞いた曲

2019年01月13日 | 日記・雑記・ただの戯言

 昨年は年頭に尾崎亜美さんのアルバム「Life Begins at 60」が出ましたし、6月には石川ひとみさんの「わたしの毎日」も出ました。これらは当然として、それ以外に聞いた曲の話。

 なんと言ってもインパクトがあったのが「謎の女B」という曲。平日の仕事中で運転してる時にラジオで聞いたのですが、呆気にとられてしまいました。新しい曲なのか古い曲なのか、真面目なのかふざけてるのかがわからず。もちろん古い感じはしたのですが、わざとそういう風に装ってるのかとも思ったのですが本当に古い曲でした。ちなみに平岡精二とブルーシャンデリアの曲です。気になる方は検索してみて下さい。「謎の女キムチ」ではありません。念のため。

 あとは南沙織さんのアルバムに入ってた「愛するハーモニー」という曲が気に入って、それは洋楽カバーなのですが原曲がオールナイトニッポンのオムニバスに入ってたので、一時はそればっか聞いてたり。また、この曲はスクールメイツのバージョンもあって、そこにはのちのキャンディーズのメンバーが入ってるのでそれも聞いて、アレンジは全然違うけどヤング101のヴァージョンもあったので、結局同じ曲を4パターン聞いてたと。

 その他には、前に借りて録音してあった角川映画のオムニバスの渡辺典子の曲が気に入って「カムイの剣」と「火の鳥」もよく聞きました。どっちも不思議な曲で面白いです。発売当時は少々流行ったようですが、その頃私は彼女に興味無かったので知らなかったと。

 川上健一さんの小説に「翼はいつまでも」というのがあって、主人公は青森の中学生男子なのですが、ある日ラジオで聞いたビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」になんだかわからない激しい感動を覚えます。その曲を大好きになった彼はどうしてもみんなに聞かせたくなって、ある日歌詞も無茶苦茶なまま教室で大声で歌い、普段目立たない存在であることから呆気にとられるクラスメイトもいた中、「今の曲、もういっぺん聞かせて」と言ってくる女子がいたんですね。

 そういう感じで広まっていくのが真の流行歌であると思うので、歌の力とかメロディの魅力とかそういうのを単純に楽しむのもいいですね。今年も良い音楽に出会えるようにアンテナは高く上げていたいと思います。そういう意味でラジオはもっと古今東西のいろんなを音楽流して欲しいと思う次第です。


話題の本を買いました>「ヒットソングを創った男たち 歌謡曲黄金時代の仕掛人」

2019年01月12日 | ブックレビュー

 最近巷で話題の本を買いました。濱口英樹氏著の「ヒットソングを創った男たち 歌謡曲黄金時代の仕掛人」という本で、帯の言葉としては「あのヒット曲を生んだ名物ディレクターが今こそ語る!」で、登場するディレクターとヒット曲としては、草野浩二「恋の奴隷」ほか、酒井政利「魅せられて」ほか、本城和治「また逢う日まで」ほか、東元晃「喝采」ほか、塩崎喬「わたしの城下町」ほか、小栗俊雄「17才」ほか、川瀬泰雄「横須賀ストーリー」ほか、若松宗雄「赤いスイートピー」ほか、木崎賢治「勝手にしやがれ」ほか、髙橋隆「ダンシング・ヒーロー」ほか、島田雄三「セカンド・ラブ」ほか、田村充義「なんてったってアイドル」ほか、長岡和弘「卒業」ほか、吉田格「話しかけたかった」ほか、など。

 ディレクターと書いてますが、有名な酒井政利さんをはじめプロデューサーの人もいますね。とはいえ、実際プロデューサーとディレクターの役割の違いが私はよくわかってないのですが。野球の監督とコーチのようなものかとも思ってたのですが、実際ディレクターがもっと権限持ってるような。

 で、私は第十三章の長岡和弘さんの部分から読みました。ご存じ甲斐バンドのベーシストとしてデビューし、5年間在籍した後脱退してポニーキャニオンのディレクターになった方です。上記のヒット曲として斉藤由貴さんの「卒業」が書いてありますが、石川ひとみさんの「まちぶせ」もこの人の担当で、その他に谷山浩子さん、中島みゆきさん、BABE等も手掛けてたそうです。

 インタビューの詳細は実際に買って読んで貰うとして、内容はかなり充実してました。レコード会社のディレクターがどういう仕事をしているかというのが垣間見えて面白いです。この人はミュージシャンとしての経験があるので、ディレクターにどう接してほしいかという思いもあったあたりで、アーティスト寄りの仕事ができたのでしょう。甲斐バンドではベースでしたが、元々マルチプレイヤーだったんですね。たしかにレコーディングでは「かりそめのスイング」とか「そばかすの天使」でギターも弾いてました。

 そういう、甲斐バンドファンの私も今まで知らなかった話もいろいろありますので、その方面の方も是非どうぞ。面白い本です。とはいえ、私はまだ長岡さんのところしか読んでないですが。


武士の娘はいつまで存在したか

2019年01月11日 | 日記・雑記・ただの戯言

 朝ドラ「まんぷく」が好調のようです。なので松坂慶子がいう「私は武士の娘です」という台詞がもっと流行るかと思ったのですが、そうでもない様子。なので「私はブスな娘です」とか「私はブルの中野です」(←かなり苦しい…)というネタも使う機会はなし。

 ところで、ドラマの舞台は昭和30年代に入りました。松坂慶子はそれほど老け込んだ作りでなく、普通のおばさんで出てます。(まぁ普通よりはかなり綺麗ですが) しかし、昭和のその時代まで「武士の娘」が存在したかどうかを考えてみたいと思います。

 まず武士がいた時代ですが、「ラストサムライ」のモデルでもあった西郷どんは1877年に自刃しました。不平武士の反乱がそのあたりで終息したとすると、その時点ではまだ武士はいたといえるでしょう。

 で、今のドラマの舞台は昭和32年。1957年ですのでこの時点で70歳の人は1887生まれということになります。その親が武士の家に生まれた人だとして、30歳で子供が出来たと想定すると、その「武士」は1957年生まれということになります。ペリーが来航して数年という時点でまだ徳川幕府の時代ですから、武士の家に生まれた男の子はこの時点では武士といえますね。大政奉還の時で10歳ですから、昔の感覚ならまぁ武士でしょう。ということで、昭和30年に武士の娘が存在することは別に不自然ではありません。

 まぁ福子は三女という設定ですので、その母となると70歳よりはもうちょっと上の気はしますが。あとは江戸時代なら二十歳くらいで子供作るのかも。ま、そんな細かいこと考えながらドラマを見てはいけませんよね。(細かいのはおめーだろ!と)