今日の108円

1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

サマーウォーズ 著/岩井恭平 原作/細田守 2009年7月25日 角川書店

2016-03-02 06:40:18 | その他小説
小磯健二は、憧れの先輩・篠原夏希に、「4日間だけフィアンセの振りをして!」とアルバイトを頼まれ、長野県の田舎に同行することに。夏希の曾祖母を中心にご親戚に囲まれながらも、大役を果たそうと頑張る健二のもとに、謎の数列が届く。数学が得意な彼は、夢中で答えを導きだすが、翌朝世界は一変していた。世界の危機を救うため、健二と夏希、そして親戚一同が立ち上がる! 熱くてやさしい夏の物語。解説・大森望
裏表紙より。
こっちは映画なら観たぜ・・・・・・金曜ロードショーでな!
それでは!よろしくおねがいしまぁぁぁぁ



一の陣

『さあ、あなたもOZでの快適な生活をはじめましょう――』
買物(『映画、家具』『自動車、不動産』『旅行プランなど』)、
『世界中の人々と楽しく会話』、『ビジネス環境のサポートも万全』、
それに加え『納税や各種手続き』も可能!
みんなも『OZ』に登録しよう!
・・・・・・というか、ネット利用者は皆登録してるレベル、そんな便利なものがある世界の物語。



「バイトって言っても、私といっしょに田舎に旅行してくれるだけなんだけどなあ」
高校のアイドル的な先輩・篠原夏希がバイトを募集中。


「募集人員一名なの」
小磯健二(物理部)と佐久間敬(物理部)、2人の仁義なき『決闘』を制したのは・・・・・・!?
引っ張ることじゃねーわな(´・ω・`)
WINNER・KENJI!


「田舎で、大おばあちゃんのお誕生会があるの」
 売店で弁当と茶を受け取りながら、夏希が言う。
「あちこちから親戚一同が集まるんだけど、全然人手が足りなくて」
(´・∀・`)ヘー
男手が欲しかったんすかー・・・・・・運動部の連中からチョイスすればいいのにねー?

かくして、健二は『憧れの先輩』に連れられ長野の田舎へと向かいました。
なお健二の特技は・・・・・・
「日曜日です」
「え?」
「1992年の7月19日は、日曜日です」
夏希の誕生日を聞いて、「生まれた日の曜日」を即答。
キャーケンジクンスゴーイ・・・・・・ちょっと夏希から離れてもらっていい?
※ストーカーではありません


電車の中では、残念ながらキャッキャウフフな会話は成立ならず。
寝入ってしまった夏希の隣で携帯電話を開く健二・・・・・・ドンマイ!
『ようし、時間だ! エキシビションゲーム、スタートッ!』
 あっという間に、仮面人形たちが一人残らず吹っ飛んだ。
『キィィィィィング、カズマァァァァァッ!』
『ウサギ戦士』、その名もキング・カズマ!
キィィン、キィィン、キングッカーズマー!
ウッサッギーッファーイターッキィィングカズマーッ!


 ――‶「誰の挑戦でも、受ける〟。
 男なら一度は言ってみたい言葉、トップ10に入る名言だ。
「世界一、か・・・」
キング・カズマ、かっこよすなぁ・・・・・・。
「釣りは要らねぇよ」とか「責任は私が取る」は何位くらいかな?


 何の取り柄もない、冴えない高校生でも――世界一という称号さえ手に入れれば、周囲の見方も変わるはずだ。履歴書にだって書けるかも?
 だからこそ、自分は――。
「僕だって・・・・・・もうちょっとで日本代表になれたのに・・・・・・」
Check!
最近、健二は数学オリンピックの日本代表に成り損ねた
挑戦したことに『深い理由』・・・・・・『超深い理由』があろうと、現実は時に厳しい!


2人は目的地の最寄り駅に到着。
駅には夏希のじーさんの弟の長男の・・・・・・めんどくせぇな!
親戚のおばさんが夏希を迎えに来ていました!
「あなたが夏希ちゃんの・・・・・・へえー、なるほどお」
「はい?」
「あっ、典子おばさん! それは、あの、みんなの前であらためて紹介するから、ね?」
(。´・ω・)?
『夏希ちゃんの・・・・・・』・・・・・・召使?下僕?奴隷?


 外から見た時も圧倒されたが、屋敷内も健二にとってはじめて見るものばかりだった。
大広間は『二百畳』だそうで・・・・・・は!?
敷地の中に家が何軒建つのよ(;゜д゜)

さーて、まずは大おばあちゃんにご挨拶ですな。
「あのね、今頃になって言うのもアレなんだけど」
「はい?」
 前を歩く夏希が、チラリと健二を振り向いた。
「大おばあちゃんの前では、何を訊かれても、わたしに話を合わせてくれる?」
(。´・ω・)?
夏希さんの後輩の小磯健二です、
微力ながらお手伝いに参りましたよろでーす・・・・・・以外に何が?

疑問に思いつつも、いよいよ大おばあちゃん・陣内栄とご対面。
「小磯健二くん。約束通り、ちゃんと連れてきたからね」
「ええと、夏希先輩とは高校の物理部で――」
「わたしの彼氏」
えっ


 栄が健二の顔を凝視して、呟く。
「彼氏」
「えっ?」
「そ。わたしのお婿さんになる人」
「おむっ・・・・・・!」
どうした健二、オムレツか?オムライスか?
オムハヤシなんて贅沢を言い出すんじゃないだろうな?

状況を飲み込む間もなく、栄から『覚悟』を問われた健二は・・・・・・
「本当に? 命に代えても?」
 栄に睨みつけられ、健二は奥歯を噛んだ。真っ赤な顔で、叫ぶ。
「はいぃっ! 必ず夏希さんを幸せにしますぅっ!」
い・・・言ったッ!!
さすが健二!
おれたちにできない事を平然とやってのけるそこにシビれる!
あこがれるゥ!

栄に夏希をよろしくされた健二でありました。


・・・・・・で、どういうことなの夏希さーん?
「事情があって、どうしても彼氏役が必要なの! お誕生会が終わるまで!」
(´・∀・`)ヘー
下手なヤツにやらせると、彼氏面が止まらなくなる恐れ故の採用かな?


「さっきみたいな感じでいいから! 健二くん、すごく演技うまいよ!」
夏希さん・・・・・・(´・ω・)

大おばあちゃんを安心させて、元気でいてもらうため――。
夏希は大おばあちゃんが大好きなのねイイハナシダナー(´;∀;)
「じゃ、これからは先輩じゃなくて、夏希ちゃんって呼んでね。彼氏っぽく」
「ええっ?」
「あと、設定は守ってね」
はいぃ?


「東大生で、旧家の出で、それとアメリカ留学から帰ってきたばかりなの」
「はあ、誰がですか?」
「わたしの彼氏の健二くん」
【校内の】『憧れの先輩』がアホの子だった件【アイドル】


「ね? たった四日間だけ。あとはタイミングを見て、別れたことにするから!」
ひwwwどwwwいwww
夏希さん・・・・・・思いやる心って、なんですか?


でも今更断れないのが健二ですよ。
おめでとう!
健二は 先輩の婚約者(嘘)に 進化(?)した!
「この人は、小磯健二くんです」
 食卓を囲む人々が、「よろしく」「よろしくね」「おう」「どうも」とバラバラに挨拶し、バラバラに頭を下げる。慌てて健二も頭を下げた。
「よ・・・・・・よろしく、お、お願いします」
もう引き返せないぜーひゃっはー


 こんなに大勢で食事をとるのは、いつ以来だろうか――。
陣内家の食卓は心地よい雰囲気。
健二のことも祝い事が増えたなーってくらいの感じ。
ブーブー言ってるのは、年齢が近い(21歳)翔太だけ。

「ぐっ・・・・・・! ばあちゃんが認めたって、ホントなのかよ!」
「もちろんだよ」
 栄が、頷いた。翔太の剣幕を涼しい顔で受け流し、黒豆を口に運ぶ。
「健二さんは、うちの立派な婿さんだ。私の目に狂いはないよ」
 健二の目を見て、微笑む。
これ・・・・・・てるよね?


「陣内家の人間に、半端な男はいらない」
 何の取り柄もないのに、誰もが尊敬するような人に認められたことが嬉しい。生まれてはじめてといっていい、大勢の親戚どうしで囲む食卓が楽しい。
 だが健二は、自分を受け入れてくれようとした、そんな人たちを騙している・・・・・・。
健二・・・・・・(´・ω・)
夏希も罪なことをしよるで・・・・・・
大おばあちゃんを思う気持ちが真剣だからこそ、
えらいものを健二に背負わせていることには全く気づいてないんだよなぁ・・・・・・。



『ははは、帰ってきたらちゃんと報告しろよな。まあ、頑張れよ』
 言いたいことを言って、佐久間は電話を切ってしまった。完全に他人事、いや、嫉妬を含む嫌がらせである。
ぶちころすぞ(´・ω・`)
帰ったら覚悟しとけよksメガネ・・・・・・レンズの代えを用意しておくんだな・・・・・・



健二が居間に戻ると、親戚一同は何やら不穏な空気。
原因は、10年ぶりに帰ってきたという、30代後半に見える『渋い男前』。
「侘助」
 食卓の上座に座った栄が、男に向かって声をかけた。
 侘助。それが男の名前らしい。夏希から聞いた親戚の中にはない名である。
「よぉ、ババア。まだ生きてやがったか」
態度悪いおっさんだな!


でもー
「帰ってきたのね! 嬉しい!」
 夏希が飛びつくようにして侘助に抱きついた。勢い余って押し倒されながら、侘助が苦笑いを浮かべる。
 たちまち「こら、夏希!」「夏希、離れな!」「えー、なんで?」と大騒ぎになる居間で、健二は呆然とその場に立ち尽くすことしかできなかった。
※投稿直後修正、「帰ったきたのね」→「帰ってきたのね」
・・・・・・健二の立場は?


つまりこいつは何なんだってばよ?
「昔は、よくある話だったのよ」
最近でもなくはな・・・・・・うわなにをす


夏希は侘助と楽しく花札。
そばに腰を下ろした健二のことは、『目に入っていない』模様・・・・・・(´・ω・)
「三光! やったね!」
「ガキん頃から、お前は運が良かったよな。ちっちぇえガキのくせに、大人どもに勝ち越してんだもんな」
「えへへ、大おばあちゃん仕込みだもんね」
「シシシ、強えわけだ。上がっとくか?」
「んー、まだまだ! こいこいよ!」
※健二がすぐそばでルールブックを確認しています


田舎の夜は早い(消灯時間的な意味で)――
 だが、それでも。せめて全て終わるまでは、錯覚していたかった。
健二・・・・・・(´・ω・)
侘助、空気読め。


眠れずにいた健二の携帯に、1通のメールが届く。
「・・・・・・? なんだ、これ」
 タイトルは、‶Solve Me〟。――日本語に訳すと、‶私を解いて〟。
知らないアドレスから届いたメール。
その内容は『膨大な量の整数』。

こんな訳のわからないメール、普通なら即・削・除ですが・・・・・・
「乱数・・・・・・いや、擬似乱数だ」
健二は数学好きだったのだ!


 今、自分は最高に美しい世界を見ている――。
「はあ――」
 まるで世界そのものを手に入れたかのような達成感が、胸を満たしていく。
 健二は息を吐き、ペンを置く。時間の流れが元に戻り、意識が現実に戻る。
「解けた・・・・・・」
🎊
答えをメールの送り主に返信すると、『thank you!』というメールが。
メールを開けてみるとビックリ箱が開き、バイブレーション起動。おしまい。
どこのどなたのイタズラなんだかな?
とにかく、おやすみ~


翌朝。
健二はチビ共に叩き起こされる。
「え・・・・・・」
 テレビ画面では、特別番組と銘打ち、ある少年の顔写真がアップに表示されていた。
( ゜д゜)


(゜д゜)


ネット世界OZで大事件発生!
首謀者として報道されているアバターは・・・・・・健二のアバター!?
陣内家の少年にパソコンを借り、アカウントを確認するも、ログインならず・・・・・・!
「こ、これ・・・・・・まさか、ウィルス!? スパイメールだったのか・・・・・・!」
「怪しいメールは、開く前にウィルスチェック。キホンだよ」
デスヨネー

こういう時は牛乳、じゃなかった、サポートセンターに相談だ!
「ダメだ・・・・・・! OZが使えないと、ケータイそのものが使えない・・・・・・!」
使いたい人が使うサービスじゃなくて、
ネット(携帯)の利用に必須の機能なのね。
しかし家の電話も『回線がパンク』中・・・・・・\(^o^)/


健二はOZの管理センターでバイトをしている佐久間に相談。
『無理。管理センターそのもののパスワードが書き換えられてて、誰も中に入れないようになってる。カンペキ、乗っ取られてるんだ』
んなアホな(´・ω・`)
セキュリティ、どうなってんの!


『昨日、OZ中にヘンなメールがばらまかれたのを知ってるか? 学者やプログラマー、その他にもOZで特に有名な人間のアカウントあてにだよ』
「ヘンなメール?」
『2056桁の暗号さ』
(´・∀・`)ヘー

で、それが何か?
『あれ、関係者しか知らないけど・・・・・・OZの管理センターの認証パスワードなんだ。オレもバイトの先輩から聞いて、はじめて知ったんだけどさ。そいつをたった一晩で解いちまったヤツがいるらしい』
「バカ言うなよ、2056桁なんて、そんな簡単に――」
ははは、ご冗談を・・・・・・ご冗談を。


「そ、そのメール・・・・・・タイトルは?」
 電話の向こうにいる佐久間と、となりの少年の声が重なった。
『‶Solve Me〟』
何かどこかで見たようなタイトルだね!

つーまーりー
「あ、ああ・・・・・・あああ」
( ゜∀゜)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \ /  \ /  \ /  \ /  \


やっちゃったらしいぜ☆で1回目終わり。
だってこれ、まだ3分の1なんだぜ・・・・・・?