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機動戦士ガンダムAGE③セカンド・エイジ 原作/矢立肇・富野由悠季 著/小太刀右京 2012年6月1日 角川書店

2019-02-17 10:06:06 | ガンダムAGE
A.G.140年。コウモリ退治戦役後25年という月日が流れても戦争は続いていた。かつてUEと呼ばれた敵ヴェイガンと地球連邦の終わることなき戦いの中、ビッグリング基地司令となったフリットは息子アセムにAGEデバイスを託す。人々を守るため、秘匿されてきたガンダムに乗るアセム。友との決別、偉大すぎる父との確執、己の才能に対する苦悩・・・・・・そして地球に絶大な脅威が迫る時、彼が下す決断は? 話題の小説版、待望のアセム編!
裏表紙より
AGEの名の通り次世代編スタートじゃああああ



第一章


 これを狂気というのはたやすいが、それは殺人を強要されない安全圏にいるものの夢想でもあろう。殺されるくらいなら常に殺す側に回るのが生物であり、それは人類が生物である限りにおいて、逃れられぬ業、カルマとも言うべきものだからだ。
か~な~ら~ず~ぅぼくら~はで~あうだろ~ぅ


ディーヴァ艦隊とガンダムがUEもといヴェイガンと死闘を繰り広げてから25年――
今も戦争は続いているのでした
現在の連邦の宇宙における最重要拠点ビッグリングの司令官は彼です
 かつて、ガンダムと呼ばれるモビルスーツを駆って、月とL2コロニー軍への無差別攻撃を敢行しようとしていたヴェイガンの基地を粉砕した一代の英傑である。
主人公が軍の偉い人になるという稀なケース


・・・・・・『少壮気鋭』な横顔は割と不機嫌?
‶天使の落日〟から数えればすでに四十年近く、で、ありながら連邦軍は未だに、火星本星への歓待すら派遣できていない有様だった。
いくら『宇宙艦隊のトップ』とはいえ、
よし明日火星に出撃だ!とはいかない訳ですね


まぁグルーデックが動かなければ(そして動いてすら)
UEを放置していたのが連邦の無能共ですし
 忌々しげにフリットは首を振り、艦隊増強案に反対する議員と官僚のリストを作り上げた。むろん、言うまでもなく合法と非合法あらゆる手段をもって彼らを排除するつもりである。人類の敵たるヴェイガン、これを討伐する予算を削減しようと唱えるなどは、ペスト菌を培養して散布するにも等しい犯罪である、と彼は考えていた。
(;´ω`)


UE=ヴェイガン絶対許さないマンは健在なのでした
 フリット・アスノは決して狭隘な人間ではない。
諸々の差別はせずあらゆる事柄に平等かつ寛容であり
『タフ・ネゴシエーター』と呼ばれるほどの政治的手腕を持つ超絶有能
だがヴェイガンてめーらはダメだ


そんなフリットの副官はフレデリック・アルグレアス中佐
イケメンかつ『フリットの秘蔵っ子』とされる有能な若者であります
「RGE-G1100‶アデル〟の正式配備にようやく着手できました」
「ガンダムの量産、時はかかろう、と思っていたがこれほどとはな・・・・・・」
ガンダム級の性能を持つMSの量産に成功
これは朗報とすべきか25年かかったことを悲報とするべきか
(宇宙世紀だとガンダムとジェガンが同等でも15年、ジムⅡなら7年)

まぁアスノ製ガンダムはAGEデバイスが『ブラック・ボックス』なせいで、
マッドーナのような熟練のMS鍛冶がいじるならまだしも、
工場で大量生産なんてそのままではとても無理な設計だった模様


フリットやアルグレアス他『心ある政治家と軍人』には、何か計画があるらしい
「変革の気配を己で察することもできない愚物には、我々が革新をもたらすしかない」
「それをやって、あなたは地球の支配者になりますか?」
「私はそこまで傲慢ではないよ」
なる気はなくても結果的になりそう


目的のためなら手段は選ばない感が他作品の主人公とは比べ物にならない
「どんなことをしても」
 かつて少年だった男は、拳を握りしめた。
 それが彼の誓いだった。
「ヴェイガンを殺し尽くす。ただのひとりも生かしてはおかない。みんなのために・・・・・・!」
 ドン・ボヤージが彼を見れば、泣いただろう。
(´・ω・`)


そんなフリットにも家族がいます
 それが、アセムの日常だった。
長男アセム・アスノ17歳
父フリットは無論のこと、母エミリー、曾祖父バルガスも世界的な有名人故に、
『嫉妬とやっかみと羨望の眼差し』が日常であります


そんなアセムが出会ったのは
(すごいな)
 アセムはゼハートという少年に素直に感嘆をした。自分なら、頭に血が上っていただろう。それをこうもあしらって見せられる冷静さというのは、憧憬に値するものだと思えた。
女子が惚れるハンサムDOGEZAの使い手である転校生、ゼハート・ガレット


なおこのハンサム、クールなだけではなく――
「貴様に! 宇宙で糧を得るのが、どんな意味があるか、教えてやる!」
食べ物を粗末にした不良どもを叩きのめす
そう、キレるべき時はきっちりキレる男
ちなみにアセムがこのハンサムに加勢した結果、
七光りパワーが(いつものように勝手に)発動してお咎め無しで済んだ模様


アセムはモビルスーツ部に所属しています
 モビルスーツ部の設立奨励、それに対する補助金の出所が宇宙軍であることは三歳の子供でも知っている。今ではハイスクール・プチ・モビといえば、MSレースとエースパイロットの登竜門であり、ヒーローのように扱われるようになっているが、それは軍、もっといえばフリットが広告代理店に金を投じて作り上げたブームの結果に他ならない。モビルスーツを設計し操縦する子供たちは社会のヒーローであり、軍にとってはかけがえのない人材供給源なのだ。
フリット半端ねぇな(;´д`)


・・・・・あっ!模擬戦でトラブル発生だ!
アセム、あぶなーい!
 生きて、苦痛の中で、アセムは確かに見た。
 自分に指示を飛ばしてくれた、ゼハートの顔を。
偶然見学していたゼハートの指示で間一髪セーフ


ゼハートはMSの『二種免』を持ってるそうな
今モビルスーツ部内ではアセムしか持ってない、つまりお揃いだな!
「ゼハート・ガレットだ。よろしく頼む。この学校には、交換留学で来た」
 風が吹いた。
友達が出来たよ!


それから数時間後――
ほぼ無人の高校の事務室に、彼はいました
「‶クルト〟より‶ラードル〟へ。龍は舞い降りた。繰り返す。龍は舞い降りた」
なんということだぁ