大家族・長期村の日々奮闘記

ぶなの森自然学校の,子ども長期自然体験村の日々のできごと報告です。

2016年度春キャンプ~わんぱく最終日・アドベンチャー3日目~

2017-03-28 22:52:14 | 2016春のキャンプ

昨晩は遊び疲れてみんなぐっすりでした。
今朝は6時起床…が日が明るくなったと共に目が覚めたようで、はやく動きたくて布団でもぞもぞしていました。

 

今日はぶな森での朝のお仕事。

わんぱくチームはコケッツとグラッチェのお世話をしてくれました。
みんなに囲まれてVIPなグラッチェ

アドベンチャーチームは今日で折り返し地点、今日帰ってしまうわんぱくチームの荷物に混じらないように、自分の荷物をしっかり整理しました。

 

朝の3分トークはたつみが見つけた宝物たちのお話。

 

さて、今日の午前中はわんぱくとアドベンチャー分かれての活動です。

まずはアドベンチャーチーム
黒松内町の猟師さんをお招きして、野生動物や狩猟についてを教えてもらいます。

まずは入門編、実際に狩猟に使っている様々なワナを持ってきてくれました。
タヌキやアライグマを捕まえる箱ワナや、シカを捕まえるくくりワナなどなど。
仕組みがどうなっているのか興味しんしん。

そして、ノウサギのワナ!(実はコレ、打合せの時にはないものでした!)
こちらは猟師の免許を取るずーっと前、子どもの頃からやっていた方法のようです。
作り方を教えてくれるそうで、道具も準備してくれていました。

針金を曲げて小さなわっかと大きなわっかを作ったのですが、これにどうかかるのか…
答えは実際に仕掛けるときに教えてくれるそうなので、車に乗り込み仕掛ける場所へ移動。

開けた丘に到着、先ほどのウサギワナを仕掛けます。

「ウサギはシラカバの芽が好きだから、これを餌にして~」
早速へーー!という知識が。なるほど~がどんどん出てきます。

餌を仕掛けたら、みんなが作った針金も固定。

全体像はこんなかんじ

猟期ではないためこの後回収しましたが、貴重な体験をさせてもらいました。

 

ケモノを捕ったあと、処理する施設も見せてくれるとのこと。
こちらに行くのはスタッフはもちろん、ぶな森としてもはじめてです!!

倉庫の中には最初に見せてもらったワナがずらり。
その他にもでっかーーい冷凍庫や、自動撮影装置などもありました。

となりの解体施設には、ケモノを吊るすための装置があり、こちら引っかける部分が上下左右に動かせます。

表面に記載されている耐重は150kg…つかまってみたい!と大人気。
まずは一人で

子ども4人がつかまっても上へあがっていきます

大人がぶらさがっても止められない・・・!

捌くためのでっかいまな板などもありました。

ここらで猟師さんのツアーは終了。
猟師さんが培ってきた知識と経験は、どれもこれも知らないことばかりで、思わずへ~~と言ってしまうことばかりでした。
普段は中々知ることのない世界を教えていただくことができました。

一方、今日が最終日のわんぱく組は、おみやげクラフトづくり。

材料は、鹿の角!

お手本を見ながら、角の中で好きな箇所を選び、糸鋸で切ったらビーズと紐でネックレス・ブレスレットのアクセサリーやストラップに。集中力も高まっています。

     

それぞれ、自分用やお家の人用などなど、思い思いの相手に、好きなデザインのものを作っていました。

   

完成したアクセサリーを台に集め、JETTたかぎぃによる入魂の儀式を行いました。ハラディはらはら~♪

鹿の角は、普通であれば土に落ち、時とともに土に還っていくものを、私達はアクセサリーにすることでその流れを言わば断ち切っています。そうして出来たものを、大切に身につけることで鹿からパワーを受けることができるのではないでしょうか。

 

さて、無事おみやげが完成したら、いよいよ荷物の片づけ・そうじの時間です。

 

早く終わった高学年の女の子達は率先して他の子たちや他の部屋の掃除を手伝ってくれました。なんと、体育館の雑巾がけまで!

 

時間をかけて、荷物をきれいに詰め終わったみんなも、自分が寝泊まりした部屋や、使った部屋をお掃除です。

  

 

自然学校に戻り、おひるごはん。
今回お世話になった猟師さんではない方ですが、いただいたシカ肉のベーコンも登場!!
巷はジビエブーム、普段食べているお肉とは違う味覚を体験し、
わんぱくコースの子が1人、「鹿さんありがとう」と、自分なりに先程クラフトに使った角とこのお肉は鹿からいただいたものなんだ、と気がついた子もいました。 

 

 そしてむかえたわんぱくコースの閉村式。まずは3日間でしたことを振り返ると、長かったようで短かったこの3日間で、たくさんのことをしていました。

校長のJETTたかぎぃのお話の後は、終了証授与です。新年長さんから新6年生まで、全12名が3日間のコースを終了しました。

    

最後に、ぶな森の校歌(冬バージョン)歌ってわんぱくコースはここで閉村となりました。

道路事情により、岩内解散組は一足先に解散。
残ったみんなは、それぞれ出発前の一時を好きな場所で思い思いに過ごします。

  

札幌・苫小牧方面組と現地組もともに解散し、これにて
春のわんぱくコース 終了です。
わんぱくのみんなは別れを惜しみながら、と同時に久しぶりの家を楽しみにぶな森を出発し、アドベンチャーのみんなはいなくなった新しくできた友達の不在をさみしがりながらも、早速次の活動へ。 

まずは…
ぶな森の掟の一つに『子どもは大いに遊ばなければならぬ』というものがあります。
大いに遊ぶためには、時にはからだを休めることも必要。長期村では『休憩時間』もプログラムのひとつだと考えています。
明日からの野外泊に向けて、体力を回復させるためにしばしお昼寝休憩。

やはり3日間たくさん動いたので、女子部屋はすぐにぐっすり。
男子部屋は眠れなかった子もいたようですが、布団の上で静かに過ごすことも大切な時間です。

起床後は残り3日間でどんなことをやりたいか、みんなで案を出し合いました。
野外泊の時にどうすごすか、冒険の日(5日目)は何をしたいか。
明日明後日のプログラムは出てきた様々な意見を参考に組み立てます。

そして午前中にわんぱくチームがやっていた、鹿の角を使ったクラフト作りをしました。
だんだんとチームワークもできてきて、ノコギリと補助係とを交代交代でやっていました。
角の先端が人気かと思いきや、根本の部分も使ったり、紐を通すあなの開け方を工夫したりと創意工夫がなされた作品ができあがりました。

ワナを仕掛けたり、シカ肉を食べたり、鹿角を使って工作したり…今日はケモノ三昧の日です。

満杯だったキッチンも、今日の夜ご飯からは半分に。
しかしながら、さみしさを感じさせないくらいお喋りが飛び交い、賑やかな夜でした。

日中アンケートをとったときに、『温泉でゆっくりしたい』との声があったので、もともと予定していた温泉の時間よりも長めにとることに。
長湯につかり、おやつも食べてリフレッシュできたようです。
さっぱりした顔つきで帰ってきました。

いよいよ明日はドキドキの野外泊に出発。
どんな出来事が待っているのか。明日も楽しみに、おやすみなさい!

 

(くま・ちこ)


2016年度春キャンプ~わんぱく・アドベンチャー2日目~

2017-03-28 06:13:49 | 2016春のキャンプ

今朝は5時半起き。
酪農家さんの朝早いお仕事の時間に合わせて、早起きです。

眠くて6時20分の出発に少し遅れるかな?と予想していましたが、むしろ準備は良く、結果5分早く出発することが出来ました。お見事。

さて、朝は酪農家さんでの体験。
後藤さんと武田さんの所に分かれての活動です。

 

まずは後藤さんの方。

こちらではまず後藤さんに牛やお仕事の紹介をしてもらいました。
大きな牛のすぐそばに行ったり、搾乳の機械をさわったり、牛乳をためる大きなタンクを覗いたりしました。
タンクは大きくて「すごい」、「ちょっと怖い」や「牛乳風呂に入りたい」といった声も。

 

  

みんなには子牛にミルクをあげたり、ほうきで草をはいてお掃除をしてもらったりと、お手伝いしてもらいました。

 

    

また、牛舎2階の牧草ロールを置いてある所にも上げてもらいました。
巻いている状態は固くてガッチリしていますが、解くとやわらかいということにもみんな気づいたようです。「ハイジのベッド、なるほどなー」とのことでした。
また近くの雪山で遊んだりと、楽しく過ごせたようです。

  

最後に牛乳もいただきました。
体験ありがとうございました!

 

さてもう一方の武田さんでは。

こちらは牛舎での草や飼料をやったり、子牛にミルクをあげたりと、結構しっかりとお手伝いをしてもらいました。

       

 

また武田さんの所では白と黒のホルスタインのみならず、ジャージー牛も飼っておられ、こちらの搾乳を見学し牛乳もいただきました。特別感があって嬉しいです。

   

そして嬉しいことに、実際に手での搾乳体験もさせていただきました。
牛のお乳が温かいこと、しぼると勢い良く牛乳が出てくる様子にみんなびっくりながらも楽しんでいました。

  

武田さん、ありがとうございました!

農園で体験をし、驚きなどでしっかり目が覚めました。体も使いましたしお腹も空いてきます。
自然学校にもどってみんなで朝食を食べました。
もらってきた牛乳も殺菌して早速登場。沸かせたので「熱い熱い」と言いながら、ニコニコ飲む姿が見られました。

 

 

早起きと体験をしたことで、ちょっぴり休憩。
また各自昼食のオニギリを作り、再び体験へ出発しました。

 

到着したのはジャガイモ農家の冨田さんの所。
雪があり農作業はまだしばらくお休みのため、今回みんなに体験と遊ぶ敷地を提供してくださいます。

外の体験では「トラクター搭乗体験」と「スノーモービル体験」! 

自分の身長より大きなタイヤ、普段の車より高い目線、雪をガリガリ削れるバケット‥‥。トラクターはやはり強くてかっこいいですね。

 

   

トラクターに乗ったことのある子も幾人かいたようでしたが、やはりスノーモービルはほとんどの子が初体験。
席はモービル本体と後ろで引っ張るソリの2箇所!
運転席も特別、引っ張ってもらってソリですべるのも特別な楽しさでした。

  

 

室内ではポテトチップス作りを行いました。
スライサーで薄く切り、キッチンペーパーで水気を取ります。これを油に入れて揚げ、塩をふって食べます。

ジャガイモ農家さんののジャガイモを使い、揚げたての熱いのを食します。美味しくないわけはありません!
常に目の間にある出来たてのポテトチップスを食べながらの作業。幸せでしたね‥

  

     

体験はお昼過ぎまで続きました。
引き続き敷地を使わせていただけるとのことでしたので、ぽかぽか日差しのもと、お昼ごはん、その後自由遊びの時間を持ちました。

 

自由遊びでは雪山でのソリ滑り、持ってきたおやつを食べたりが人気でした。
各々仲良くなった子と自由に遊ぶ姿が見られました。
温かい日差しのもと、とても気持ちが良かったです。

  

     

楽しかったです。冨田さんありがとうございました!

 

おしりが雪で濡れたりしたので、一度自然学校に戻ってから温泉へ。
様々な体験をしてきましたから、みんな心待ち。
温泉‥‥の写真はありませんが、出てきてから休憩室では置いてあるマンガや雑誌を読んだり、春の甲子園に見入ったりしていました。

  

今日は体験づくし。
学校へ戻ってから夕ご飯までの間には「バター作り」を行いました。

まずはMJたつみから、うしうしクイズが紹介。
3択問題で牛の体重、一日に取れる牛乳の量などを尋ねます。
今朝実際に見たり聞いたりしていたため、かなり正解率は高かったです。

  

実際のバター作りの作業はとても簡単。
1 ペットボトルの牛乳をシャカシャカ降る!
2 途中氷水でしっかり冷やしながら作業する!
この二点のみ。

班で1時間程、冷やしてシャカシャカ!!!

      

なおこちらの牛乳ですが、今朝もらった生乳を殺菌し、そのままでは作るのが難しいため市販の生クリームを足しています。

途中で熱くなり暖房を消しましたが、それでもみんなの熱気で部屋は温かく。窓ガラスが曇るほどでした。

出来たバターはその後の夕食にてクラッカーに載せて食べました。

‥‥しかしながら今回、残念なことに「バター」らしく作ることは出来ませんでした。脂肪分の所が集まったものの泡止まりだったり、生クリームみたいになったものなど、ペットボトルによって違いがありまししたが、普段見る感じのものは出来ませんでした。
やり方は普段通りだったので、牛乳を沸かしたりした所のどこかがダメだったかもしれません。

 

  

お味の方は‥ほとんどバター!しかし見た目はおおよそクリーム。
なので、食べると甘くなく塩味のため、その違いに混乱しているこがちらほらいたようです。

 

昨日の夜は、夕食の後は体育館で全体遊びでしたが、この日は「自由に過ごす」時間がありました。
ぶなの森自然学校ではこの「プログラムが無い時間」を「深化の時間」と呼んでいます。
新しく関係性が出来てきた子と話し合ったり、今日遊んだ内容を振り返ったりと、築いてきたものを深める、そういった時間です。

みんなの様子を見ていると、寝る部屋やみんなの部屋(部屋の名前です)にてテーブルゲーム、トランプ、五目並べ。

持ってきた宿題に取り組んだり、体育館で走り回ったりしていたようでした。

   

また、自由参加という形で、夜のお散歩も。
懐中電灯を持ってこんちゃん達と一緒に1時間程夜の外歩きをしてきました。
月が欠けているため明かりはほとんどないですが、雪の照り返しでそこそこ足元は見える、そんな夜でした。

明日はわんぱくコースの子は帰る日。
お昼過ぎまでの活動、こちらも遊びきりたいと思います。
アドベンチャーコースは午前中別行動、猟師さんと山を散策する予定となっています。プロならではの視点やお話を楽しみにしています。

 

MJたつみ