昨晩は遊び疲れてみんなぐっすりでした。
今朝は6時起床…が日が明るくなったと共に目が覚めたようで、はやく動きたくて布団でもぞもぞしていました。
今日はぶな森での朝のお仕事。
わんぱくチームはコケッツとグラッチェのお世話をしてくれました。
みんなに囲まれてVIPなグラッチェ
アドベンチャーチームは今日で折り返し地点、今日帰ってしまうわんぱくチームの荷物に混じらないように、自分の荷物をしっかり整理しました。
朝の3分トークはたつみが見つけた宝物たちのお話。
さて、今日の午前中はわんぱくとアドベンチャー分かれての活動です。
まずはアドベンチャーチーム
黒松内町の猟師さんをお招きして、野生動物や狩猟についてを教えてもらいます。
まずは入門編、実際に狩猟に使っている様々なワナを持ってきてくれました。
タヌキやアライグマを捕まえる箱ワナや、シカを捕まえるくくりワナなどなど。
仕組みがどうなっているのか興味しんしん。
そして、ノウサギのワナ!(実はコレ、打合せの時にはないものでした!)
こちらは猟師の免許を取るずーっと前、子どもの頃からやっていた方法のようです。
作り方を教えてくれるそうで、道具も準備してくれていました。
針金を曲げて小さなわっかと大きなわっかを作ったのですが、これにどうかかるのか…
答えは実際に仕掛けるときに教えてくれるそうなので、車に乗り込み仕掛ける場所へ移動。
開けた丘に到着、先ほどのウサギワナを仕掛けます。
「ウサギはシラカバの芽が好きだから、これを餌にして~」
早速へーー!という知識が。なるほど~がどんどん出てきます。
餌を仕掛けたら、みんなが作った針金も固定。
全体像はこんなかんじ
猟期ではないためこの後回収しましたが、貴重な体験をさせてもらいました。
ケモノを捕ったあと、処理する施設も見せてくれるとのこと。
こちらに行くのはスタッフはもちろん、ぶな森としてもはじめてです!!
倉庫の中には最初に見せてもらったワナがずらり。
その他にもでっかーーい冷凍庫や、自動撮影装置などもありました。
となりの解体施設には、ケモノを吊るすための装置があり、こちら引っかける部分が上下左右に動かせます。
表面に記載されている耐重は150kg…つかまってみたい!と大人気。
まずは一人で
子ども4人がつかまっても上へあがっていきます
大人がぶらさがっても止められない・・・!
捌くためのでっかいまな板などもありました。
ここらで猟師さんのツアーは終了。
猟師さんが培ってきた知識と経験は、どれもこれも知らないことばかりで、思わずへ~~と言ってしまうことばかりでした。
普段は中々知ることのない世界を教えていただくことができました。
一方、今日が最終日のわんぱく組は、おみやげクラフトづくり。
材料は、鹿の角!
お手本を見ながら、角の中で好きな箇所を選び、糸鋸で切ったらビーズと紐でネックレス・ブレスレットのアクセサリーやストラップに。集中力も高まっています。
それぞれ、自分用やお家の人用などなど、思い思いの相手に、好きなデザインのものを作っていました。
完成したアクセサリーを台に集め、JETTたかぎぃによる入魂の儀式を行いました。ハラディはらはら~♪
鹿の角は、普通であれば土に落ち、時とともに土に還っていくものを、私達はアクセサリーにすることでその流れを言わば断ち切っています。そうして出来たものを、大切に身につけることで鹿からパワーを受けることができるのではないでしょうか。
さて、無事おみやげが完成したら、いよいよ荷物の片づけ・そうじの時間です。
早く終わった高学年の女の子達は率先して他の子たちや他の部屋の掃除を手伝ってくれました。なんと、体育館の雑巾がけまで!
時間をかけて、荷物をきれいに詰め終わったみんなも、自分が寝泊まりした部屋や、使った部屋をお掃除です。
自然学校に戻り、おひるごはん。
今回お世話になった猟師さんではない方ですが、いただいたシカ肉のベーコンも登場!!
巷はジビエブーム、普段食べているお肉とは違う味覚を体験し、
わんぱくコースの子が1人、「鹿さんありがとう」と、自分なりに先程クラフトに使った角とこのお肉は鹿からいただいたものなんだ、と気がついた子もいました。
そしてむかえたわんぱくコースの閉村式。まずは3日間でしたことを振り返ると、長かったようで短かったこの3日間で、たくさんのことをしていました。
校長のJETTたかぎぃのお話の後は、終了証授与です。新年長さんから新6年生まで、全12名が3日間のコースを終了しました。
最後に、ぶな森の校歌(冬バージョン)歌ってわんぱくコースはここで閉村となりました。
道路事情により、岩内解散組は一足先に解散。
残ったみんなは、それぞれ出発前の一時を好きな場所で思い思いに過ごします。
札幌・苫小牧方面組と現地組もともに解散し、これにて
春のわんぱくコース 終了です。
わんぱくのみんなは別れを惜しみながら、と同時に久しぶりの家を楽しみにぶな森を出発し、アドベンチャーのみんなはいなくなった新しくできた友達の不在をさみしがりながらも、早速次の活動へ。
まずは…
ぶな森の掟の一つに『子どもは大いに遊ばなければならぬ』というものがあります。
大いに遊ぶためには、時にはからだを休めることも必要。長期村では『休憩時間』もプログラムのひとつだと考えています。
明日からの野外泊に向けて、体力を回復させるためにしばしお昼寝休憩。
やはり3日間たくさん動いたので、女子部屋はすぐにぐっすり。
男子部屋は眠れなかった子もいたようですが、布団の上で静かに過ごすことも大切な時間です。
起床後は残り3日間でどんなことをやりたいか、みんなで案を出し合いました。
野外泊の時にどうすごすか、冒険の日(5日目)は何をしたいか。
明日明後日のプログラムは出てきた様々な意見を参考に組み立てます。
そして午前中にわんぱくチームがやっていた、鹿の角を使ったクラフト作りをしました。
だんだんとチームワークもできてきて、ノコギリと補助係とを交代交代でやっていました。
角の先端が人気かと思いきや、根本の部分も使ったり、紐を通すあなの開け方を工夫したりと創意工夫がなされた作品ができあがりました。
ワナを仕掛けたり、シカ肉を食べたり、鹿角を使って工作したり…今日はケモノ三昧の日です。
満杯だったキッチンも、今日の夜ご飯からは半分に。
しかしながら、さみしさを感じさせないくらいお喋りが飛び交い、賑やかな夜でした。
日中アンケートをとったときに、『温泉でゆっくりしたい』との声があったので、もともと予定していた温泉の時間よりも長めにとることに。
長湯につかり、おやつも食べてリフレッシュできたようです。
さっぱりした顔つきで帰ってきました。
いよいよ明日はドキドキの野外泊に出発。
どんな出来事が待っているのか。明日も楽しみに、おやすみなさい!
(くま・ちこ)