特別な病気でない限り
わざわざ高いブランド薬(先発品)使わなくても、成分(中身)が同じであれば安い方が良いはずです。
たとえは適切でないかもしれませんが
車の部品と同じです。
純正品は高いですね。でも同じ規格の部品やオイルが量販店ではお手頃値段で手に入ります。
皆さんはどちらを選ぶでしょうか。
ゾロ品と言われていた時代は品質にばらつきがあったと聞いています。しかしながら後発品薬剤メーカーの努力で改善されてきました。
しかしながら今でも後発品の品質、薬効に関して懐疑的な医師も多数いる事は事実です。
前置きは長くなりましたが
ある有名な抗生物質の後発品を発注したら
取り扱いがないと断られてしまいました。
後発品は利幅が少ないから問屋は扱いたがらないのかなと「今日の処方薬」で調べてみると、問屋が儲からないから扱っていないのではなく、その後発品がなくなっていたのです。
もともと上記の先発品は比較的安い抗生物質で、毎年のように出てくる新しい世代の抗生物質と比べたらただのような薬です。
その後発品はさらにその(ほぼ)半額。
それではメーカーが利益を出せないのでしょう。製造中止はまっとうな経営判断です。
利益がでない薬剤は消えていく、資本主義経済では仕方のないことかもしれません。
将来的にはその先発品ですら同じ運命をたどるかもしれません。
よく効く薬でも、利幅の低い薬は医学的な理由とは別の次元で市場から消えていきます。
治療ガイドラインでは、新薬を推奨していくので、それほど重篤な疾患でない場合でも古典的な薬を使いづらくなっきています。
使用品度が少ない薬は市場から排除される。この連続が医療費高騰、耐性菌の出現に大なり小なり関与している事は間違いないのですが、問題はもっと大きなところにあります。
それを書き出すとキリがないのでここで止めておきます。
中古車より新車が良い
○○よりもレクサス、ポルシェに乗りたい
と誰もが思うのと似ていますね、処方薬は。ただ患者さんが自分の欲しいものを必ずしも入手できるわけではないところが少し違いますが。