4月からの再診料、「5分以上」の診察に520円加算(読売新聞) - goo ニュース
周囲からも「疲れているんじゃない?」と言われるので、ここ数年間で初めて「何もしない日」を過ごしました。
とは言え、2、3時間ほど経営の仕事をする羽目になったので、全く何もしない訳ではありませんでしたが、休養の大切さを改めて感じました。
さて、ニュースを見たらとてもビックリしました。
少し前より今回の改訂で「時間」という概念が盛り込まれると噂では聞いておりましたが、これはコメントしようがないくらい酷い話です。
巷では「時間を長引かせようとする医師が出てくる。」なんて話もありますが、それこそ経営的に成り立ちません。
全て再診ということはほとんどありませんが、話を簡単にするために処方なしの再診を1人5分以上したと仮定します。
1人5分ということは1時間に12人ですが、実際は患者さんの出入りやカルテの入力等で患者さん1人につき平均して1,2分のロスがあります。
診察時間を5分30秒、ロスする時間を1分15秒とします。
合計6分45秒(あくまでも仮定の話です。)
1時間÷6分45秒=8.88(小数を切り捨てると8人)
そう考えると、どれだけ要領よく診ても1時間当たり8人の再診となります。
その場合は(再診料710円+5分以上の診察に付く外来管理加算520円)×8=9840円
医療機関の報酬は1時間当たり9840円。
ここから人件費を含めた経費が出て行くので、当然ながら赤字になります。
どうやってやっていくのでしょうかね??
医療費が安くなると喜ぶ方もいるかもしれませんが、経営的に成り立たないものはどこかで無理をしなければ存続できません。
そのツケが大きくなって跳ね返ってこないことを祈るばかりです。
いずれにせよ、医療機関にとっては厳しい時代になってきたようです。