西アフリカぶるきなふぁそ親爺暮らし

2003年、50歳にて西アフリカのブルキナファソに渡りボランティア。歳月を経ていまではすっかりブルキナ親爺になりました。

ぶるきな親爺の独り言

2007-12-28 | Weblog
今日はお手伝いのサンドリンは出勤時刻の朝8時を過ぎてもこない、9時半を回ったころ生気を失った顔で現れボンジュ~ル、親爺はすかさずどうしたのだ、と聞くと昨日はノエルで疲れたので遅くなったと言うので、労をねぎらいそ~だろう、そ~だろうと言うとサンドリンは話に輪をかけて延々と一時間ほど昨日は朝から晩まで動き通しでまったく休み暇が無かったという弁解気味な口実。それにしてもブルキナファソの女性は良く働きまする、掃除、洗濯、料理、後片付け、育児、雑用などですが、日本のように電化製品が無い上、家族が多いのでそれはもう大変です。大体普通の家庭は同じ敷地に何家族も同居している事が多いので祝日ともなると訪問する人も多く、それぞれに飲み物や食べ物を振舞うのでその裏方は皆女性の仕事です。
さてさて、ブルキナファソの家庭と言うと一夫多妻がありまする。全部がそうではないのだが特に村のキリスト教以外のシェフ(酋長)などは何人もの夫人を娶っている事が多いのである。まあ男に甲斐性があれば同じ敷地に住まわせそれぞれに部屋を与えて分け隔てなく幸せに暮らしていけるのだろうな。日本などは勿論一夫一婦制だからもし他に妻以外の女性をとなると愛人として離れたところに住居を設けてお忍びで通うという事になりまして、もし妻にでも知れようものなら大騒動となりまする。いくら甲斐性があっても日本では効率が悪い。さて話はブルキナファソに戻り、その一夫多妻を研究しているお方に聞きますると、同じ敷地には妻たちのほかに夫の兄弟とかも暮らしているが、夫が死ぬと若い妻たちは残るわけだが、この残った妻たちは夫の兄弟たちにもらわれて行くそうな。そんな事で妻たちも一生のうちに複数回結婚をするという事でございまする。なんと効率のよい事か、余すことなくリサイクルしているのでありまする。こうしてできた子供は数多く30人とか50人とかいると名前さえ覚える事も難しいことでありましょうな。誰が誰の弟で誰が従弟であれは3番目の前妻の五男坊な~んて、家計図なんか描いたら、とてつもなく大きなものになる事でしょう。しかし村のシェフは好き好んで多くの妻を娶っているわけではないそうな、村と村の交流の証とでも言いましょうか、昔日本の戦国時代にも似てますな。ある意味で助け合いの精神やお互い仲良く争いが無いようにということも在るので残念ながら自分の気に入った女性だけをコレクションすると言うわけには行かないのだそ~だ。
しかし、よくよく考えてみるとシェフも大変だね。それだけの気力や貫禄や強靭な肉体を持っていないことには勤まらないな。毎日多くの人が鶏や羊などの引き出物を持って朝早くから挨拶に来るし、村の問題を解決したり、奥さんたちにも尽くさなければならなかったり。まあでも家族が多いと言うことは同時に労働力でもあるわけだから多くの畑を耕すことができたり、その中で特に優秀な子供は学校に生かせて英才教育をさせて将来は大臣にして村に還元させよう、なんて事もできるわけだ。やはり親爺の頭脳を持って考えてみると一族は多いほうが良いのである。
そこで親爺の提案だが、日本も少子化や高齢化などと憂いていないでいっそのこと10年間ほど一夫多妻リサイクル制にして見てはいかがかな。


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