今日帰宅したところ毛筆の封書が届いていました。
雪の連休最終日に144メガの和文CWで横浜のOMとQSOしました。語尾が「・・・・でせう」等と打たれていましたので、「相当なOMだな・・」と思っていましたが、最後に90オーバーの方であることが解りました。私も自分の年齢を打ってお別れしたのです。私信ですから全文は出せませんが、このOMからのお便りは便箋3枚に及び、「雪は慣れていること、船に通信士として乗っていたこと、兵役のこと」等々が綴られていました。そして最後には「友達はいなくなり独りぼっち」であることが記されていました。
人は誰でも同じように歳を取ります。このOMにとって外界との接点が無線であり、とりわけ70年間の経験を持つ「和文CW」なのだなと考えていると何となく目頭が熱くなりました。無線にも色々なジャンルがありますが、これほどまでに人生を感じさせるモードは他には無いのでは・・と思います。改めて和文CWの素晴らしさと共に覚えて良かったと思った次第です。いつまでも元気に電鍵を叩いて頂きたいと心から思いました。
最後に「船乗りの通信士」などというと、またもや「変な符号を打つ」と誤解される傾向がありますが、OMの符号はとても正確で綺麗でした。また是非、お目に掛かりたいものです。