命のカウントダウン(健康余命3605日)

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今日は高熱を主訴に受診される方が多かったです

2023-07-03 23:16:11 | 新型コロナウィルス
今日7月3日(月曜)は、発熱外来に21人の方が受信されました。そのうち4名の方が症状が軽い、検査の値段が高い、検査を受けても解熱剤しかもらう気がないので、検査を受けるメリットがないなどの理由で新型コロナ抗原検査、PCR検査、インフルエンザの検査などを受けられませんでした。残る17名の方々には上記の検査を施行、インフルエンザはゼロでしたが新型コロナは9名の方が陽性でした。前週が一週間で7名だったので、1日で上回ってしまいました。

やはり、新型コロナ感染症、じわじわ増えていますね。今日陽性だった方たちの多くに、38度以上の発熱が見られました。10代、20台方たちの多くは39度台でした。相当へばっている方もおられました。

酸素飽和度は全員軽症の96%以上でしたが、高血圧、喫煙などの重症化因子を持った方も何人かおられました。パキロビッドパック、ラゲブリオ各1名、ゾコーバ2名処方しました。

新型コロナ感染症、5類に移行してから増え続けています。しかし、沖縄を除けば、まだまだ医療崩壊に至りそうにはありません。沖縄は、第8波のピークスら超えるレベルとなっており、一刻も早く収束に向かってくれないと、既に始まっている医療崩壊が悲惨なレベルになりそうです。

ウィズコロナ時代、コロナと共に社会を回していくにはどうすればいいのか?
それは新型コロナ感染症をあまり恐れることなく、できるだけコロナ以前と同じように社会活動を続けていくことです。しかし、医療を崩壊させては元も子もありません。「もう5類になったのだから、マスクは外そう。コロナはインフルエンザを同じなんだ。」というのとは違うのですよ。コロナはインフルエンザと同じ5類になりましたが、それは人間が勝手にそう分類しているだけで、同じウィルスでも同じ病気でもありません。死亡率でも社会に与える影響でも、新型コロナのほうが相当にたちが悪い病気なのです。ですから、要所要所ではマスクもうまく使って、感染する確率を下げながら社会生活をうまく成し遂げていこう。というのがウィズコロナでありニューノーマルなのです。

 今時、発熱があれば、のどが痛かったら、新型コロナ感染症=COVID-19である可能性は否定できません。症状が軽くて、若くて持病がなければ、喫煙者でなければ、市販や手持ちの解熱剤を使用して、病院にはいかないで自宅で安静にしているのも良いと思います。ただ、重症化しそうだったり、呼吸がしんどいなと思ったら、速やかに受診してください。重症化因子を持たない方に投与可能なゾコーバは、症状が出始めてから3日以内、重症化因子を持っている方たちに対するパキロビッドパック、ラゲブリオは発症5日以内に投与開始する必要がありますので。

 それから、検査用の抗原検査キット、薬局で求めることも可能ですが、必ず医療用をお求めください。実験用は全く実用に値しないおもちゃです。そして医療機関には、まだ少し無料配布用の検査キットが残っているところもあると思います。少なくとも坂根医院にはまだ少々在庫があり、希望される方に無料でお分けしています。数に限りはありますが、ご希望の方はお申し出ください。

磯城郡休日診療所

2023-07-02 22:13:24 | 新型コロナウィルス
今日は、磯城郡休日診療所の当番でした。

磯城郡休日診療所、この7月から新型コロナの診察、検査、投薬をしてもよいことになったのです。これまでは、この年末年始だけは2人体制にして一般外来と、発熱外来担当に分けて新型コロナ疑いの対応をした日もありましたが、
それは本当に例外的で、ほとんどの日には新型コロナ疑い患者さんを診察してはいけないという何とも情けない条件が課されていたのです。
今日が一人で両方(一般外来と発熱外来)を担当する初日なのでした。

これまで、磯城郡休日診療所では新型コロナの可能性のある患者さんは診ないという方針だったので、すなわち発熱患者のほとんどは診てはいけない?ことになっていました。検査も何もしないで、解熱剤や風邪薬を出すだけなら診てもよいという事でしたが、高い休日料金まで払って、検査もなしにたった数日分の風邪薬や解熱剤出されるくらいなら、薬局で市販薬を購入したほうがよほど安上がりで簡便です。
なぜ、そんなことになっていたかというと、診療所の当番には磯城郡3町(田原本町、三宅町、川西町)で開業しているすべての医師が当たります。私のように何でも屋の内科医なら当然新型コロナの診療もするのですが、色々な科の先生がおられて、どうしても2類相当の感染症など診たくないという方がおられたようです。それで、その方を孤立させないように全員で足並みをそろえてという事になったそうなのですが・・・・発熱患者を診ない休日診療所なんて存在価値ゼロです。
2類相当から5類に引き下げられたので、流石に全員で診ていきましょうという事になった様です。

前回の当番の時は、診たいのに診てはいけない。検査キットも使ってはいけないと言われ、感染性胃腸炎の患者さんを2人診ただけで、何もできない退屈でむなしいストレスフルな時間でした。それで、しっかりした収入はあるのですから、正に税金泥棒です。そのあと、田原本町の森章浩 町長にお会いする機会があったので、「今の体制では磯城郡休日診療所は無意味です。潰すか他と合併させるかしてください。」と言いました。町長は、いきなりの話で目を白黒させておられる感じでした。ゆっくり説明させていただく時間がなかったのが残念でした。

そんなこともあったので、今日は久しぶりに普通に仕事ができるので嬉しかったです。この2年ほどは本当に無意味な当番で、ほとんどTVを見たり、看護師さんたちと馬鹿話をしているだけでしたから。

今日は、めまい、感染性胃腸炎、などに交じって4,5人の発熱患者さんが来院されました。そのうち3人に新型コロナの抗原検査を施行、2人が陽性でした。

そしてそのうちのおひとりに抗新型コロナ薬であるゾコーバを院外処方しました。適当に仕事があって、時間のたつのも早くて、楽しく仕事が出来ました!!

沖縄収束の気配なし 39.48人

2023-07-01 12:52:37 | 新型コロナウィルス
昨日6月30日、全国の令和 5 年 6 月 19 日から令和 5 年 6 月 25 日まで の新型コロナ感染症の発症状況が厚生労働省より発表されました。
全国平均は 6.13人と緩やかな上昇でした。沖縄県は39.48人と依然として猛烈なまん延拡大が続いています。特に10歳未満、10台の感染が目立つとのことです。
沖縄県は、逼迫しているコロナ病棟の状況を改善させるため、「新型コロナ感染者ケアステーション」を設置しました。
沖縄県の医療を守るための策ですよね。それだけ状況は追い込まれているのでしょう。
これから、夏の観光シーズンが始まります。何とか収まってくれればいいのですが、今流行っているのがXBB1.5を中心とした変異種で、非常に高い免疫逃避能力を有しており、ワクチン接種後にBA5に罹患した人でもかかる可能性が高いとのことです。日本一新型コロナの抗体保有率が高い沖縄県で大流行しているのですから、うなずけますね。感染して治癒してしまえば、半年ほどは無敵状態ですよなどと回復された患者さんに言っていたのですが、XBB1.5相手だと通用しないのかもしれません。感染して抗体を確保してもダメなのだから、現行ワクチンだけだと、何度打っても感染予防の役に立たない様に思われます。XBB1.5対応ワクチンが早急に必要です。

全国的には緩徐な増加傾向が続いています。
我が奈良県は5.29人。(坂根医院では7人)と、全国よりも穏やかな伸び方で良いと思っています。
以前にも言いましたが、私はこの数字が10前後で頭打ちになったて続いてくれるのがウィズコロナの理想形?ではないかと思っています。
その意味で、沖縄以外は許容範囲内なのですけどね。今後どうなっていくのか、それを決めるのは国民一人一人の行動です。
何とか、医療崩壊を回避できるよう、感染の可能性を出来るだけ下げる様な行動をとってください。お願いします。


▼沖縄県は39.48人
▼鹿児島県は11.71人
▼熊本県は8.75人
▼愛知県は8.03人
▼千葉県は7.77人
▼岐阜県は7.45人
▼宮崎県は7.22人
▼埼玉県は7.18人
▼佐賀県は7.0人
▼山梨県は6.61人
▼茨城県は6.48人
▼三重県は6.32人
▼東京都は6.22人
▼神奈川県は6.07人
▼石川県は5.85人
▼静岡県は5.81人
▼福岡県は5.76人
▼岩手県は5.59人
▼奈良県は5.58人
▼長崎県は5.29人
▼北海道は5.23人
▼和歌山県は5.18人
▼大阪府は5.16人
▼福島県は5.1人
▼高知県は5.09人
▼京都府は4.92人
▼兵庫県は4.82人
▼鳥取県は4.76人
▼長野県は4.75人
▼広島県は4.71人
▼宮城県は4.67人
▼徳島県は4.57人
▼山口県は4.55人
▼香川県は4.47人
▼滋賀県は4.3人
▼青森県は4.22人
▼大分県は4.14人
▼新潟県は4.14人
▼愛媛県は4.13人
▼富山県は4.02人
▼栃木県は3.96人
▼群馬県は3.85人
▼山形県は3.72人
▼福井県は3.72人
▼岡山県は3.68人
▼島根県は3.42人
▼秋田県は3.1人





ウィズコロナ時代過ごし方

2023-06-28 14:23:15 | 新型コロナウィルス
2023年5月8日から、新型コロナ感染症の特別扱いがなくなり、2類相当から単なる5類に格下げになりました。ウィズコロナ時代の幕開けです

ウィズコロナになって、約2か月が経過し、全国の新型コロナ感染症は漸増傾向にあります。これは想定内のことで、6月23日に発表された6月12日~18日の1医療機関の陽性者数の全国平均は5.60でした。この数値が10程度で頭打ちしてくれれば、理想的なウィズコロナ状態と言っても良いのではないかと個人的には思っています。

全国的に沖縄県以外は、今のところ1桁です。しかし沖縄県だけは全国レベルとかけ離れた蔓延状況で、1医療機関の陽性者数が28.74と全国平均の5倍以上の値を示しました。

この数字を0.8倍して万を付けると、以前慣れていた全国の一日の新規陽性者数に近い数字になると私は個人的に思っています。全国平均は5.60ですから、5.6×0.8=4,48 ですから全国的には4万5千人くらいの患者さんが毎日出ているのでしょうね。沖縄県は全国の感染者数が23万人くらいいた第7波、第8波のピークに近い状況だと思われます。

私の経験では、全国で20万人くらいの患者さんが報告されたころ、医療崩壊が起きていました。昨年8月、今年の1月頃です。それで逆に計算して、1医療機関の報告数が20÷0.8=25 25程度になったら医療崩壊すると理解しています。その数字が28.74なのですよ。沖縄県の医療が「一部崩壊し始めています。」との報告がニュースなどで寄せられていますが、完全崩壊してもおかしくない数字です。沖縄の医療者頑張っておられます。その邪魔をしないためにも、不要不急の沖縄旅行はしばらく見合わせた方が良いと考えています。



2023年5月7日までは対コロナ時代、5月8日以降はウィズコロナ時代 今後、強い規制が引かれる事は無いと思われます。私たちは公的な規制がない中、自分たちでうまく対応していかなければなりません。
今後、新型コロナ感染症が消えてしまう事は無いと思われます。若者や子供には殆どインフルエンザ程度の疾患ではありますが、高齢者や呼吸器に問題を持つ方にとっては重症化の可能性が高く、全く侮れない相手です。5月7日以前は、政府の補助もあって、感染した方が医療機関を受診し、PCR検査を受け、解熱剤や抗コロナ薬の処方を受けても3割負担の方で¥3,000程度でした。それが、5月8日以降は同じことをして¥7,000程度と、倍以上になっています。
それもあって、コロナ患者が身近にいて、症状が出現し、ほぼコロナだろうと思われても医療機関を受診されない方が増えました。解熱剤を持っていればそれで、持っていなければ薬局で購入してそれで対処する。重症化しない方はそれでいいと思います。もしも、呼吸が苦しくなったりしたり高熱が続く場合は、速やかに受診してくださいね。そんなことは殆ど無いと思いますが。

医療機関を受診され、陽性と診断された方に、抗新型コロナウィルス薬であるゾコーバを処方する機会が増えました。ゾコーバなどの抗新型コロナウィルス薬に対しての政府の補助は今年の9月30日まで続くことが決まっています。
ゾコーバ、効果は症状が1日早く改善するというものですが、副作用が少なくて、使いやすい印象です。もし、コロナ陽性と言われたら、ウィルスを減らして他の方への感染を防ぐためにもゾコーバ服用考えられても良いかもしれません。ゾコーバは、基本的には重症化因子を持たない方に対する薬で、高齢や高血圧、呼吸器疾患など重症化因子を持っている方にはパキロビッドパック、ラゲブリオが対象薬になります。この2種の薬は、下痢などの副作用が出ることもありますが、治療成績は良好です。(特にパキロビッドパックは優秀)いずれの薬も、9月30日までは薬は無料です。面倒くさがって処方しない医療機関もあるようですが、服薬希望があれば伝えてください。薬が置いてなくても、院外処方などで対応してもらえると思います。

新型コロナに罹患しないに越したことはありません。ですから、3密を避け、アブナイところには可能な限り近寄らず、どうしても避けられないときには不織布マスクをきちんと着用しましょう。手指消毒は、私は重視していません。それよりも眼鏡などで目を保護したほうが良いと思っています。

第9波が来始めているとも言われています。沖縄は第9波の真っただ中なのでしょう。沖縄以外に本格的な第9波がやってくるのをできるだけ遅らせるよう、私たち一人一人が感染対策を少しだけ強化しましょう。出来るだけ柔軟に対応していくこと。それがウィズコロナ時代の生き方だと思っています。





沖縄は第9波 中国は第2波?

2023-06-26 13:17:38 | 新型コロナウィルス
既に何度か報じたように、沖縄県は既に第9波に飲み込まれつつあります。
新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行した直後から1カ月あまりで4・73倍に急増し、新型コロナの入院患者数は500人を超え、今年1月の第8波を既に上回っているそうです。
特に本当の中部、南部、八重山地方に感染者が多く、救急医療などに支障をき来し始めています。不要不急の沖縄地方訪問は、暫くの間控えられた方が良いかと考えます。唯、今年に入ってから新型コロナに罹患してから完全回復された方は大丈夫であろうとは思います。私の知る限り、半年の間に2回罹患された方はおられませんので(保証の限りではございません)






沖縄からもう一度海を渡った中国本土。こちらには第2波が来始めているようです
専門家は、「6月末に第2波のピークがくる」週におよそ6500万人の感染者が出るという予測を発表した
だそうです。週に6500万人!!2週で日本の総人口超えちゃいますぞ!!
スケールが違いますね!!!

兎に角、医療崩壊を起こさない様に自衛してください。医療崩壊が起こらない程度の新型コロナ感染が持続している状態は、ウィズコロナのあるべき状態です。しかし、これまでの経験上、新型コロナ感染症には波があります。これは仕方ないことですが、波を巨大化させない努力が必要です。そのためには「うつらない事」「うつさない事」のどちらにも気を付けてください。最善の策は他人に近づかない事です。それは無理でしょうけれど、基本に立ち返って、3密を避け、換気に気を付け、密を避けられない場所では有効なマスクを着用し、会話を避けましょう。皆様一人一人の努力で第9波を遠ざけ、巨大化を回避することは可能です。何とか小さな努力を積み重ねていきましょう。