私、田舎の内科開業医なのですが・・・
今日は、暇です。
患者さんの来院が少なくて、来られた患者さんも半分近くの方が、「薬だけで良いです」と、おっしゃって、そそくさとお帰りになります。
患者さんと顔を合わせないと「無診察治療」となって、医師法第20条に違反してしまいます。
医師法第20条(無診察治療等の禁止)
医師は、自ら診察しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方箋を交付し、自ら出産に立ち会わないで出生証明書若しくは死産証明書を交付し、又は自ら検案をしないで検案書を交付してはならない。但し、診療中の患者が受診後二十四時間以内に死亡した場合に交付する死亡診断書については、この限りでない。
なので、嫌がられても、顔を合わせて「お元気ですかぁ?? お変わりないですかぁ?」と、ご挨拶を交わさせていただきます。
政府が病院を感染のリスクが高い場所として指定してくれたおかげで、「商売あがったり」状態ではありますが、軽い風邪症状などでの受診者は今日はおられず、政府の政策はかなり効果を上げているようです。
昨日の政府の基本指針です。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府が25日に策定した基本方針は、感染しやすい環境下への外出自粛や軽い風邪症状の患者に自宅療養を求めた。
策定に先立って開かれた政府の専門家会議のメンバーらは、自粛する例として飲み会や立食パーティーを挙げ、自宅療養時には可能な限り家族と別部屋で過ごすなど、国民が取るべき行動の具体例を示した。
同会議の尾身茂副座長(地域医療機能推進機構理事長)は感染のリスクが高い場所として、「お互いが腕を伸ばせば届く対面の距離で、一定の時間会話をしてしまうような複数人がいる場所」と説明。飲み会のほかに病院などを挙げ、「なるべく行くのは避けてほしい」と訴えた。
外食産業、宿泊業、観光業、クルーズ船会社、航空会社、バス・タクシー業界、映画館、興行会社、ざっと考えただけでも不況風が吹き抜けますねぇ。医療業界は・・・・これまでの普通の需要が低下して・・新たに特殊な需要が高まるのも困りものなのですが、前に述べたような業界に比べると経済的な影響はそれほどでもないでしょう。経済的なマイナスよりも、人的な被害が出ることが危惧されます。 自分を守る、高性能マスク、防護衣(PPE)などが手に入らないのに、どうして自分を守れというのだろうか・・・・中国では医療関係者の犠牲者続出 英雄扱いされてもなぁ うーむ
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