新型コロナ感染患者の全数把握の見直しが、やはり都道府県レベルではなく全国一斉になされることになるようです。
報道では全数把握の見直しを歓迎する声が多いですね。
でも、私は反対です。
低リスク患者は人数だけ報告だなんて、極端すぎます。
低リスク患者も、報告内容を簡素化し、氏名、年齢、住所、連絡先、診断日、発症日は報告するべきです!
その報告に1件2分で十分。最低限それだけの報告をしないと、統計的な処理が困難になります。そして何よりも、その患者さんに何かあった時にとても困った事態になるのは目に見えています。そしてそれらの患者さんが保健所から見えなくなり、支援の手が届かなくなります。
その報告に1件2分で十分。最低限それだけの報告をしないと、統計的な処理が困難になります。そして何よりも、その患者さんに何かあった時にとても困った事態になるのは目に見えています。そしてそれらの患者さんが保健所から見えなくなり、支援の手が届かなくなります。
これまでの詳細な報告では手間暇が必要だった(それでも、一人5分程度で十分に報告できました。坂根医院では、ほぼほぼ全例、当日に直接HERSYS入力で報告してきまた!)ので、簡素化しようという流れは十分理解できますが、数分の手間を惜しんで個人を特定できなくし、連絡先も分からない状態にする意味が分からないです。
医療機関でCOVID-19と診断しても人数だけの報告だなんて馬鹿げています。自宅待機になる患者さん達の情報は、医療機関にストックされるわけです。何かあった時は保健所は医療機関に問い合わせるしかありません。医療機関の仕事は減るどころか増える可能性すらあると思っています。
最低限、住所氏名 連絡先電話番号、発症日、届け出日は報告するべきだと思います。
何でこんな当然のことを誰も言わないのか、本当に不思議です。
全数把握の「見直し」、簡素化には賛成ですが、全数把握を放棄する事には反対です。低リスク患者さんを見捨てる事に繋がります。
重症化因子を持っているか持っていないかと言う線引きは、重症化する確率が高いか低いかであって、確率は低くても重症化する方はおられます。
報告する情報を簡素化し、報告する衣装機関、報告を受ける側の保健所、双方の業務負担が軽くなる方向に舵を切るのには大いに賛成です。ですが、全数把握を放棄してまで簡素化を図ることが、本当の簡素化につながるとは思えないのです。サービスの低下は当然ですが、何かあった時の業務の輻輳に繋がると思えてなりません。最低限の業務を怠るとしっぺ返しが大きいと思います。
何故、こんなことが頭のいい官僚に理解できないのか、それとも官僚をねじ伏せる政治の力なのか分かりませんが、決してスマートな解決策ではないと感じています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます