命のカウントダウン(健康余命3605日)

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抗菌薬使用の内訳

2019-12-08 13:15:28 | 抗菌物質

何度も出しているグラフです。
人間の医療用が517t、
家畜に使うほうが727tだから多いのだ!!とか、驚いたのですが・・・・
考えてみたら、人間は食物連鎖の頂点にいるので結局最終的にはすべて私たちの口に入っているとも言える?多くは排泄されてはいるのでしょうが・・・
そして、その下に位置している175tの部分が先に述べた家畜が効率よく肥育するために使われている抗菌物質です。魚の養殖に182t、農薬にも120t使われているのですね。

家畜用の727tの過半数が豚に対する使用です



農薬に抗生物質・抗菌物質が使われるようになった過程を調べてみたら・・・
抗菌剤の製造が容易になり安価に大量に生産できるようになり、生産ラインの安定のために用途の多様化が目指された・・・・などという正直な分析が書かれていて、政治的配慮無く書かれた文章は気持ちいいなと感じました!!
 
人間用医薬品としての抗生物質・抗菌剤に含まれていますが、抗がん剤として使用する抗生物質・抗菌剤もあります。

抗腫瘍性抗生物質と呼びます。1953年に梅沢浜夫が発見したザルコマシシンが最初の抗がん性抗生物質 (antitumour antibiotic) であり、DNAポリメラーゼを阻害し、悪性腫瘍の増大を阻止します。
マイトマイシンC、アントラサイクリン系のドキソルビシン、エピルビシン、ダウノルビシン、その他ブレオマイシンなどがあります。血液疾患などに使われることが多いです。

1928年アレキサンダー・フレミングがペニシリンを発見してから、様々な抗生物質・抗菌剤が発見され、合成され、様々な用途に用いられてきました。その効用で人類の寿命は大幅に伸びましたが、当然良い事ばかりではありません。よく切れるナイフは、殺人の道具にもなります。
日本国内だけで、年間1722tもの抗生物質・抗菌剤が様々な目的で使用されています。その中には他の国では使用を禁じている用途が有ったり・・・・逆に他の国で使われているのに、日本では使われていないものもあったりします。

家畜に対する抗生物質・抗菌剤使用で、耐性菌の出現が危惧されています。

ヒトにたいする代表的な耐性菌に関する国際的な日本の位置はこんなところであり。私たちは、まず、ヒトに対する抗菌剤の適正使用を促さないといけませんね。


 これからの時代は、様々な知識を専門家任せにするのではなく、出来るだけ皆で知識を共有し、全体で責任も分かち合った答えを出していくべきだと思っています。知識共有の一助になれたらと思っています。




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