変異株が猛威を振るっている様です。変異株の割合が高いとされている関西圏での新規陽性者増加が止まりません。
本日4月3日の大阪の新規陽性者は666人と過去最多を記録しました。兵庫206人、奈良45人と多いですね。
神戸周辺では8割、大阪でも5割程度が変異株だそうです。
奈良の新規陽性者数増加率は全国トップレベルですから、精査すれば変異株の割合は高いのではないかと想像されます。精査すればです。TVの解説者さんと違って、変異株の検査を増やせ!!とは言わないです。
変異株は数多く報告されていますが、このうち、2021年3月25日現在、WHO=世界保健機関が「懸念される変異株=VOC」として挙げているのは次の3種類です。
1,イギリスで見つかり、その後、世界に広がった変異ウイルス。世界でも、国内でも最も多く報告されている変異ウイルスで、正式には「VOCー202012/01」 と呼ばれています。従来のウイルスに比べて、感染力は36%から75%高くなっていて、感染した場合に入院や重症、それに亡くなるリスクが高くなっている可能性があるとされています。
2,南アフリカで見つかった変異ウイルスは、正式には「501Y.V2」と呼ばれています。 従来のウイルスに比べて、感染力は50%高いとみられ、病院での死亡率が20%高いとする南アフリカからの報告があるとしています。
3,
ブラジルで広がった変異ウイルスは、正式には「 501Y.V3 」と呼ばれています従来のウイルスに比べて感染力は高いとみられますが、感染した場合の重症度については、調査中としながらも、影響は限られるとしています。
このうち、一番影響の大きいのが「VOCー202012/01」イギリス型でしょう。
感染力が6,7割増しで、死亡率も高いのではと言われています。世界中で「シェア」を拡大しつつあります。関西での変異株の殆どはこのタイプです。
一方、東京ではE484Kの単独変異型が多いとの事です。「健康安全研究センターが行っている調査では、都内の全陽性者のうちおよそ半数がE484K単独株と推測される。関西で広がっているのは感染力が強いN501Yで、関東と関西で違いがあるのではないか」E484K単独株は、厚生労働省のスクリーニング対象にも入っていません。抗原性の変化があるかもしれませんが・・・あまり騒がなくてもいいのではないかと思っております
TV番組では、こぞって、「変異株検出率を上げろ、上げろ!!」と、シュプレヒコールを上げ続けていますが・・・先にも言いましたように、私はそう思わないです。
インフルエンザのA型、B型は、簡単に調べることが出来ます。ですが、新型コロナの変異株は、そうそう簡単に調べる事は出来ません。何とかお金と手間をかけて変異株であることが判明しても、全員入院、個室隔離、退院させるには2回のPCR陰性確認が必要でした。(現在は条件が緩和されてきておりますが・・・)現在でも、騒ぎが大きくなって、面倒が増える事は間違いがないでしょう。それでいて、治療方法が変わるわけでは全くありません。
TVの「専門家」達は、口をそろえて、もっと調べろ!!とおっしゃいますが、調べる側に殆どプラスになることはなく、医療崩壊の材料が増えるだけ。
だとしたら、積極的に手間とお金をかけて調べる気にはならないですよねぇ。
今後、新規陽性者に占める変異株の割合は、変異株検査が増えても増えなくても、増え続けていくでしょう。肝心なことは、新規陽性者の中に占める変異過分割合を調べる事ではなくて、新規陽性者の数を減らすことです。
同じく、重要なことは まん延防止等重点処置 でも 緊急事態宣言 でもなく、人々皆の感染防御に対する知識の向上と訓練だと言い続けております。
防災訓練と同じです。ウィルス対策訓練が必要だと訴えております。
変異株を調べる位なら、開業医レベルで新型コロナのPCR検査が迅速にできるよう、検査機器を無料で配布するとか、補助金を出すとかした方が効果があると思っています。変異株の検出よりも、PCR検査の迅速化の方が余程重要だと思っています。変異株を調べる事が無駄だなどとは全く申しておりません。変異株を調べる手間暇、資力を、感染予防、検査の迅速化に回した方が効果的ではないかと申しております。かかりつけ医で院内PCR検査が普通に受けられるようになれば良いと思っております
が「標準種」になってしまうのだろうなぁと思っています。新型インフルエンザがAソ連にとって代わった様に。
しかし、(あくまで私の予想ですが)時間がたてばイギリス型のVOCー202012/01に置き換わっていくのではと考えています。
関西とイギリスの関係が、関東よりも強いとは思えないです。何故なのでしょうねぇ。分からないです!!
イギリスから来た人 もしくは戻った人が 関西は多い??
そんな風にも思えませんが・・・