田中邦衛さん追悼特別番組 「北の国から'87初恋」を見て滂沱。
何故、感動してしまうのか、涙が止まらないのか、自分でも分からないです。ですが、倉本聰さんの以下の話を読んで、このためなのかな?情けなさに対する共感なのだろうなと腑に落ちました。
テレビドラマ「北の国から」の脚本家、倉本聰さんの話
ショックを受けて、何も言えない。あんなにまじめで情けなくて、いい人はいなかったですよね。特別な人でした、僕にとっては。かけがえのない人でしたね。「北の国から」の五郎役は他にも候補がいたが、誰が一番情けないだろうと考えて、みんなで即一致した。
そうですねぇ、黒板五郎は実直に生きていて、情けない存在なのです。そこに共感するのですねぇ。
前にも言ったことがありますが、私は人生に絶対的な意味があると思っておりません。そして、死んだあとは無に帰ると思っております。
端的に言えば、人生の意味は、絶対的には皆無だと思っているわけです
其れなのに、既にみた事のある番組を見、大きく感動して、滂沱してしまうのは何故なのでしょうねぇ
人生論というのは、何も意味のない人の生きてから死ぬまでの期間に、何らかの意味を持たせることを目的にこじつけた たわごと だと思っております。
でも、自ずから、死ぬ気は毛頭ございません。自ずからの生命力に逆らう気はないですから。私は、自分の中の自然に従って生きて死のうと思っております。
レンタルビデオでも見ているし、ドラマの筋書きは十分知っているのです。
それにもかかわらず、途中で何回もウルっと来るのを我慢してやり過ごしました。
でも、最後の泥の付いた1万円札を見たら堪えきれなくなりました。
田中邦衛さんが演じたからこその名作でしたね。
ご冥福をお祈りします。
本当に、実直で、「情けない」男を演じさせたら無敵ですよねぇ。
泥の付いた一万円札、それにまつわる演出もかなわないですねぇ
それだけで、何回も泣けます。
田中邦衛さん、若大将シリーズの青大将、ワタスキの上司(課は違うけれど)なども良かったですけどねぇ。やはり、黒板五郎に行きついてしまいます。
素晴らしい役者さんでした。感謝しかないです