国立国際医療研究センターから新型コロナウィルス感染症患者3例の症例報告が出ました。
http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/2019ncov_casereport_200205.pdf
まことに勝手ながら・・・要約しちゃいますね。
1例目:33歳女性 既往歴:書いてないです。 湖南省在住の中国の方で1月20日より来日、23日より感冒様症状出現。新型コロナ感染症を心配され、24日、27日と同センターを受診するが、24日は急性上気道炎、27日は腎盂腎炎と診断され入院とはなっていない。30日、三度目の来院で肺炎を認めたため入院となった。 同日ウィルス陽性と分かり、Lopinavir/Ritonavir(以下 LPV/r)4錠(800mg/200mg)分 2 内服開始した
一時、両側肺炎で一時酸素化の低下と軽度の呼吸困難があり、経鼻の酸素吸入(2l/min)施行)を要したが、入院5日目:初心より11日目には37℃まで解熱、倦怠感も改善傾向。酸素も不要となった。
2例目:54歳男性 既往歴:なし 武漢に滞在していた日本人 1月27日よりイン頭痛と鼻汁出現、29日帰国する飛行機内で軽度の悪寒、37.1℃の発熱と上気道症出現したため、新型コロナウィルス感染症疑いで同日、同センター入院 1月30日2019-nCoVPCR 検査が陽性と判明
入院後38.7℃までの体温上昇はあったが、肺炎出現せず。第6病日まで37度台の発熱と倦怠感は継続している。呼吸状態の悪化ナシ LPV/r 投与ナシ
3例目 41歳男性 既往歴:なし 武漢に滞在されていた日本人。帰国した1月31日から38℃の発熱と軽度の咳出現。新型コロナウィルス感染症疑いで同日入院。入院時体温:37.7℃ SpO2:98% CRP:0.46mg/dl
WBC:4710 入院後 2 月 1 日に2019-nCoVPCR 検査陽性。同日左肺に軽度の肺炎出現したが酸素必要なく LPV/r 投与施行せず経過観察、第4病日まで37度台の発熱は継続しているが呼吸状態の悪化はない
考察も要約しちゃいます!!
これらの現状を鑑み,我が国における 2019-nCoV
感染症では、感染そのものを封じ込めることを目的
とするよりは,致命率の低下と医療体制の維持をめ
ざすことが良いと考えられる.具体的には感染症指
定医療機関や都道府県の指定する診療協力医療機関
で重症例を対象として治療を行って致命率を低下さ
せることを目指し,軽症例は全ての医療機関で診療
を行う医療体制を構築することが望ましい.また,
感染防止対策については,日頃からの標準予防策の
徹底と,接触予防策・飛沫予防策を遵守することが
重要と考えられる.2 月 4 日時点では国立感染症研
究所・国立国際医療研究センターからの「中国湖北
省武漢市で報告されている新型コロナウイルス関連
肺炎に対する対応と院内感染対策(2020 年 1 月 21
日改訂版)」が参考となる
勝手に要約しちゃいました。詳しくは、本文を読んでくださいね~
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