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インフルエンザ予防 うがいは無効

2019-11-25 22:17:57 | インフルエンザ
インフルエンザのシーズンに突入したようです。
今日、久しぶりにインフルエンザA型の患者さんが一人来院されました。
先週の金曜日にグアムから帰国された方で、帰国した翌日の23日から症状出現、その夜から38度台後半の発熱が続いているとのことでした。咽頭にインフルエンザ濾胞が出現していて、これは間違いないなと思ったら、30秒ほどでくっきりとA型に線が出てきました。

インフルエンザ濾胞というのは、咽頭後壁にできるイクラ状のリンパ濾胞のことで、インフルエンザの場合直径3,4㎜のリンパ濾胞が特徴的に認められることが多いです。

写真は兵庫県保険医協会のHPより宮本 昭彦先生講演 の一部よりお借りいたしました。
この濾胞は「かぜ診療マニュアル 2013年12月刊 日本医事新報社」P134によれば、
①咽頭後壁に丸く半球状の濾胞
②境界明瞭でそれぞれが独立
③米粒様、涙滴様の濾胞も
④赤紫(マゼンタ)色でイクラに似ている
⑤周囲は緊満して光沢があり、半透明
⑥特にインフルエンザ感染初期でみられる

特徴的で、診断にとても役に立ちます。
本日の患者さんは迅速キットで確認するまでもなくそうだと思ったのですが、希望されましたので鼻汁で確認しました。

発症から48時間以上経過していたので、麻黄湯とアセトアミノフェンで対処していただくことにしました。
抗インフルエンザ薬については、また別の機会に述べます。

インフルエンザの予防法と言えば、ワクチン接種に手洗い・うがい・マスクが基本です!と、口をそろえて言ってましたよねぇ。
今年はどうやらそれが違ってきた様子です。

多くの自治体が、インフルエンザ予防法から、うがいを黙って外しました。
皆が黙って外すから、それが外されたことを知らない人多数です。でも大多数の自治体がうがいをインフルエンザ予防から外しました。
我が、奈良県も「まだワクチン接種を受けていない方は早めに接種するようにしましょう。また、流水・石鹸による手洗いを行い感染予防に努めましょう。 」と、静かにうがいを退役させています。

首相官邸はインフルエンザ予防には
(1)感染経路を断つこと、(2)予防接種を受けること、(3)免疫力を高めることが大切です。 
と述べ、正しい手洗いの説明の後、
※ うがいは、一般的な風邪などを予防する効果があるといわれていますが、インフルエンザを予防する効果については科学的に証明されていません。 
と、外した理由をきちんと述べています。

厚生労働省のHPやパンフレットからも、うがいは外されています。
厚生労働省の推奨するインフルエンザ予防法は

マスクの絵はありますが、マスクの着用とは書いてありません。これは、インフルエンザ感染予防にマスクの着用は無意味であることを意味しています。
では、なぜ、マスクの絵が描いてあるのか。
それは、咳エチケットです。咳をしている人はマスクを着用してください。そうするとウィルスを含んだ飛沫を飛ばすことが少なくなるからという意味です。
重ねて言いますが、インフルエンザにかからない様に、無症状の人がマスクを着用することは無意味だというのが「世界の常識」です。
現在のインフルエンザの流行レベルマップは以下を参照してください

https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html 

まだ、流行に入り口にかかったところですね。近畿地方では、まだ、注意報の発令もないようです。沖縄では、もう流行が終わったのでしょうか、4週前は警報が出ていたのに、今では注意報も出ていません。

いずれにせよ、これから日本各地でインフルエンザが猛威を振るうことでしょう。
皆さま、用意は出来ておられますか?
うがいするより、美味しいもの食べて、加湿して寝たほうが良いのですよ!
では、皆様がインフルエンザに罹患されませんように!!
私は50年ほどの間、インフルエンザには全く罹患しておりません!!
馬鹿は風邪ひかないのよね!!
ちなみに・・・・
インフルエンザは・・・・・風邪です ま、親玉クラスではあるけれど!!!




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