お仕事を始めたり、
経営者のお仲間に入れて頂いたり、
そんなご縁の中で、今回
歌舞伎にお誘い戴きました。
20代の頃、初めて歌舞伎座の前を通った時の、
歌舞伎座とは知らず、
その存在感、重厚感の感動は
「すげ〜〜〜〜〜!!!!」
の一言でした。
歌舞伎なんて分からない難しいものと思っていましたが、
多分、予習なしでもいけると思いました。
一応予習していきました。
伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)
四千両小判梅葉(しせんりょうのこばんうめのは)
でした。
歌舞伎って、とってもとっても奥が深くてハマりますね。
歴史
芸術(舞、衣装、茶の湯、生花、書など)
文學 (和歌や俳句などを感じさせる
言葉の風情に音のリズム感など)
総合的にたくさんの感動を下さる。
そして、極め付けは、日本の古来からの魂というか、高貴な精神性、生き方が何よりも深すぎて、歓喜です。
武士の妻として、子として、政岡親子の見事なまでの忠誠心
に、背筋が伸びる。
時代背景のお家騒動のことと、世継ぎの殿後でも空腹を耐える健気な姿。
お毒見役の政岡の息子の忠義とその死の場面において、毅然とした動じない母の姿。
その後の一人になってからの悲しみと愛の姿。
子に先立たれた親の悲しみと、殿を守って毒を自ら喰らい、その上殺される場面で動じないフリをして乳母農薬を全うする姿。
もう、複雑な胸中と大切な魂の教え
それが美しさと堂々とした迫力のある尾上菊之助の演技に息を呑む。
感動とストーリーの中に引き込まれた母の胸中と武士の妻としての人間としての生き方と
何だか全てがごちゃ混ぜの涙涙涙
最高の体験でした。
四千両小判梅葉も、
これまた、全てを網羅してるんです。
飲みの心臓の侍藤十郎と腹の座ったおでん屋を装った堅気になりきれぬ富蔵のやりとりや駆けあいが面白くて、また何とも微笑ましい。
殺しはいけねえ
と説得したかと思うと、
そんな小さな額ではなく金蔵に入ってどうせなら大きな額を盗もうとけしかける。
当分使っちゃあいけねえと床下に埋めるのに、
結局、待てずに使って捕まる。
江戸に戻される途中で、
富蔵の妻と娘と義父の愛情と
その情に絆されるお役人
妻や娘に対する死んだものと思えと言い渡す男気
牢屋の中の社会秩序や、蝶番の情報や、
罪人同士の思いやりや厳しさ、
本当に、深い深い学びや感動がある。
歌舞伎って凄いです!
多分冥土の土産・・・・
子どもたちには、一度くらい経験させてあげたいと思いました。
そして、貴重な機会をくださったご縁に心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
いやあ、歌舞伎って本当にいいですね。
永遠に残すべき文化、芸術ですね。