まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.952 『ラピート』、海を渡って空港へ

2018-06-24 22:15:29 | 南海
おはようございます。











関西空港が海の向こうに見えるりんくうのマーブルビーチへとやって来ました、去年の春と夏の2度、ここまで来ようと思って走ったことがあったが2度とも途中で挫折、予定変更となった、と言うことで伸び伸びとなったわけでしたが、1月の寒い中になってやっとここまでやって来ることができました。海の上に浮かぶ空港島、そこまでを結ぶ長い橋には鉄道、JRと南海電車が同じ線路の上を走る、思えば関西大手私鉄の中で線路の幅がJRと同じなのは南海だけ(近鉄にも一部ありますが)なんだよな、これって将来を見据えてのことだったんでしょうかねえ。それにしても海の上の空港と言うのは完成当時は画期的なものだった、それまでにもあった長崎空港は既存の島を空港に造成したもので、海の上を埋め立てて造ったここが世界で初めての人工島空港となった。
















カメラの望遠機能を使うと飛行機の姿もはっきりと捉えることができる、さすがに伊丹のようにまるで手が届くほどではないし海の向こうで陽炎の中でぼんやりと揺れているようにしか見えないが、新幹線同様地上に立つ飛行機も見ることができない奈良県民にとってはそれだけでも十分、伊丹の方は国内線が主だが関空は国際線が主要と言うことでここからでもいろいろなデザインの飛行機が確認できる。関空は日本では成田に次いでのハブ空港・・・何?「ハブ空港」って、wikiには↓↓↓

「航空路線網が自転車の車輪のハブとスポークのように張り巡らされ、航空機の離着陸回数が多く、規模の大きい空港である」

とある。しかも海上にあると言うことで日本初の24時間運用空港でもあるとのこと、まあいろいろなことが画期的と言うことで地元でも開港前から物凄く盛り上がっていてわけですが、それは空港へと乗り入れる南海でも例外ではありませんでした。それまでは通勤、観光路線要素で電鉄を支えていたイメージのあった高野線と比べると、どちらかと言うとローカル線風情で影が薄かった本線がこの先難波と関空を結ぶ路線として生まれ変わろうとしていた。その目玉となったのが特急『ラピート』、もっさいイメージの南海に「何やこれは!!」と言った感じの青い鉄人28号のような厳つい感じの車体が投入されて、南海どころか鉄道のイメージさえも変えてしまった。その『ラピート』のウリは『ラピートα』は難波~関空間ノンストップ、丸味を帯びた車内で荷物を収納する部分が飛行機と同じ感じ、豪華さを誇るスーパーシートは2-1シートとホンマにこれが南海の特急なんかと思ってしまうくらいだったが、その特徴ある顔つきと30分に1本の割で運転される利便性からお馴染みの車両となっていった。空港までは無料で乗れる空港急行も1時間に3本が運転され本線は活況を見せることになったが、泉佐野より向こうは本線を名乗るだけのローカル線に成り下がった感じ、『ラピート』投入までの本線のエースだった『サザン』はこの区間急行並みに停車駅が増えて、和歌山方面は横に追いやられてしまった感じになってしまった。








『ラピート』のライバルとなるのがJRの特急『はるか』、最初は難波と言う立地と利便性の高さで優勢を誇った南海だったが、いつの間にか京都や新大阪と直結することから利用者数もJRに逆転されてしまった。ウリだったαのノンストップも停車駅が増え、泉佐野までは通勤特急の役割も担うようになり一時の勢いもなくなってしまった感じだったが、最近は外国人観光客の増加でまた利用者数は増えているらしい。最近は「スターウォーズ」やらピーチ・アビエーションやら赤くなったりとかでいろいろな塗装で走っているらしいが、まあそれも時代の流れなんでしょう、自分(一人称)も南海(電鉄じゃないよ)を離れて長くなったので最近の南海電車の事情はよく分からないが、空港線もまだまだ衰え知らずと言ったところでしょう。
『ラピート』は関空に行く仕事でよく乗っていた、一時期は会社からお金が出ていたので毎日乗っていたこともある、混雑する急行と比べるとレギュラーシートでも一段と快適だったもんね。帰りは夜遅い時間になるので空港橋を渡る時は暗い闇の海と陸地のイルミネーションを車窓越しにボンヤリと眺めていた、仕事とは言え、飛行機に乗らなくても空港に行くのは何か楽しい気分だったなあ、海が見られるだけでも嬉しかったがその上を渡ると言うのがもう仕事と言うのを忘れさせてくれていたなあ。今回久しぶりにここにやって来てふっとそんなことを思い出してしまった、飛行機に乗ることもなくなってしまい関西空港にももう長年行っていない、今度は海を渡って向こうの島へ・・・って思っていてもなかなか行けないのが現状です。今回はズラリと飛行機の写真を並べていながら1枚もない南海電車の話ばっかしになってしまいましたが、ああ、どうやら時間となってしまったようです、次回も気楽にお越しくださいませ。        まちみち



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