昨晩、その時間には珍しく、
『報道ステーション』を見ていた。
友人からの勧めで
藤井風くんが生演奏するからと連絡があったせいもある。
始まったドラマの今期クールの中で気になったエンディング『旅路』
ドラマ『にじいろカルテ』に使われていた曲が、この藤井風くんの『旅路』だった
ドラマのエンディングの中で
『あー、僕らはまだ先の長い旅の中でー』と言うフレーズが頭の中でグルグルしてしまっていた。
いち医者としての生き方をドラマ化している物語の中で聞くには
それなりの主人公と歌が重なりあうもの。
まして、書き下ろしと言われているわりには、そんなにリンクはしてないものの、なぜかあたたかい感じがのこる曲になっている。
昨日、あらためて
報道ステーションを見て
生演奏を見てみると
同じ曲であっても、その下地に流れるバックがちがうと
こうも曲の感じ、歌詞の内容が違ってきて、より感動していくものだと実感してしまう。
高校生の最後
それぞれの社会に飛び立とうとしている時期に、もしこの曲を聞いたなら、優しいエールをもらえるだろうし、
すでに、長く社会に身を置いたものは、懐かしく高校生時代を思い出すだろう。
なんだか頼りなく、
永遠の時間に思いたい時間が
本当は永遠ではなくて
限られた時間の中にいるからこそのやるせない日々。
見て見ぬふりをしながら
手探りで行き場のない感情を
無理やりにでも、3年と言う期間で
完結させられていく時期。
不完全燃焼を青春と言う言葉にすり替えていて
それも全て最後には『愛せるだろう』と、締めくくっている歌
ちょうど
この卒業という季節
高校時代を思い出せば
何もかも中途半端だった感覚。
大人になりたい気持ちと
なりたくない気持ちが交差していった時期。
全てを通過した今なら
分かることが
その時は分からずにいた。
青春とくくっていても
『今』は、次の『今』に
侵食されながら
次から次へ、、、、。
そして、今になって
この曲を聞いて
やっぱり、不安定さは、少しあって
あの頃を
すり替えてしまえるほどの
思い出も硬く固定されてしまっているけれど、
まだ、若かった思いを
また、その頃に飛ばせることができるんだと思わせてくれた曲
全てを愛せるだろう、、、、。
過去を肯定すると
未来をも肯定できると言う想い。
不安定さは、いつも
生きてる限りつきまとう。
それをおもえば、いつだって青春で
いつだって、これからも
『愛せるだろう』なんて思えてしまう。