湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

去年から今年に

2025-01-18 19:30:00 | コラム
毎年、石井ゆかりさんのダイヤリーを購入する。
星占いや星の動きが掲載されているので、ダイアリーとして、予定やなんやかや、書きなぐり
忘れてはいけないことや、用事をすることから、ちょっとした料理のレシピなんかを書いている。

忘れっぽい、この頃
ある程度大きさのある、なんでも帳は重宝である。

毎年の購入なので、いつものように
スマホからポチッとした。
すると、
送られてきたのは、石井さん直筆のカードが挟まれたものだった。
これは、ラッキー!!!
うん、この辺りから、さいさき良かったのか。


去年の12月の初めに
長男ファミリーのいる山口へ行き
角島のホテルに泊まって来た。
(数日前の日記に書いた)

そして、今年のお正月のために
12月末に帰省してきたのも、
長男ファミリーたち

高速バスの停まるあたりで迎えに行くと、3歳の男児がバスから降りて
こちらに走ってくる。

『バァバ〜♪』
ギュッとハグしていたら、
シャカシャカと、私の耳元から聞こえてくる。
体を離して、3歳児の手元を見ると
何やらビニール袋に入っているお菓子が見えた。

ああ、これを食べながらバスに乗って来たんだね。と、思った途端、

『はい、バァバの分だよー』と、それを私に手渡してきた。

『あ、ありがとう』と受け取った。

ママである嫁がことの次第を笑いながら説明してくる。

じつは、角島のホテルの部屋に入ったときに、人数分用意されていたお菓子。
帰るときに、誰も手付かずだったので、息子達に持って帰るように促した。

息子ファミリーは、自宅に帰った後、そのお菓子を食べようと、テーブルに広げたらしい。
しかし、2個だけ別にして、
これは、ジィジとバァバの食べる分だから、食べちゃダメーっとなったそうな。
嫁がビニール袋に入れて置いていた。
3歳の子は、人からもらったお菓子を一ついれ、ママからもらった、お菓子を2ついれ、おばぁーちゃんからもらったチェルシーを3個入れた。

自分は沢山は食べず、何個かをそのビニール袋にいれていた。

ホテルで部屋に置いていたお菓子の袋に色々なものが加わって
これをバァバに渡さなきゃと
飛行機に乗っても
電車に乗っても
バスに乗っても
必ず手に持っていたそうだ。

ママが『やっと渡せてよかったね』と。

健気な子供のこころに触れて
泣きそうになった。

どんな思いでいてくれたのだろう。

去年から今年へ
1番のプレゼントをもらった気持ちだった。

うちに着いてから
ホテルの部屋にあった、そのお菓子を私が食べるまで、3歳児は正面に陣取り、私が食べるのを見届けた。

『美味しいでしょー、バァバの分なんだよ』

にっこり笑って、安心したのか
その後は、何もなかったかのようにしている。

どれだけのことをしたのか、君、わかってんの?
どれだけ、大きく素敵なことをしたのか分かってんの?

私を泣かせておいて、
後は知らんぷりなんて(笑)


車に乗ればジュニアシートに1人で腰掛けて、ニッコリ。
『バァバは、メガネかけても、可愛いけど、かけなくても可愛いんだからね』って。

この〜人たらし








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