湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

山口県別府弁天池と日本酒

2025-01-23 22:04:00 | コラム
山口県美祢市にある

【名水百選 別府弁天池】








12月に山口県に行った時に寄ってきたところのひとつ

近くには、秋芳洞、秋吉台があり、
石灰岩の台地からの水が湧き上がってきてる。

何故この、コバルトブルー⁈
いや、エメラルドグリーン⁈

透き通っていて、空の青さ、雲のしろさが混ざって映り込む

短い時間に、
晴れたり曇ったりを繰り返すと
また、池の色も、変わってきたり
池の周りをぐるっと周ると
違う色が次から次と出現する

北海道か?
どこかの湖だったか
火山のせいで酸性が強く
魚さえ住めない湖もある
たしか、摩周湖ブルーだったか。

しかし、ここの池は
ふつふつと下の砂から水が湧き上がってくるたびに、魚がちらほらと
泳ぎ回っていく。

池の周りの設置された水汲み場からは、柔らかな水が汲み放題、飲み放題
私も飲んでみたけれど、
すーっと体に染み込むほど、柔らかな水だった。

説明には

『湧き水は飲むことができ、専用の給水所も設置されています。 の水を飲めば長寿が保たれ財宝が授かるという言い伝えがあり、肌につければ潤い保湿される美肌の水でもあり、体の中からも外からも美しく健康になれる名水と言えます。』

だからなのか、近くには、
有名な造り酒屋が点在する

海とは違う
しかし、海のようなブルーでもある。
帰りがけの小さな小川にさしかかると、そこには赤い水?

ん?と、思わず覗きこむ
どうして?









最初は、まわりの紅葉の紅葉が映り込んだのかと思ったが違うと気づく

細かな石が赤みを帯びて水底にある。

それが水に反射して、水が赤くみえる!

弁天池は、その透明度から来る青さであり、それに続く小川は、鉱物による赤さ
なんとも言えない自然の色の奥深さ


海にしろ、川にしろ
美しいものを見ると心まで美しくなっていきそうだなんて
どこにでもあるようなフレーズが浮かぶが、透き通りすぎて
心を見透かされてしまいそうだとも、言葉がよぎる。

それじゃ、見透かされちゃいけないものがあるってこと?(笑)


わたしは、
時折、みんなが寝静まってから
1人で日本酒を飲むことがある。
この池の色によく似た色のお猪口に
いただいた日本酒を注ぐ

その日の成り行きで
同じお酒でも、多少の味は変わる
色んな思い出と重なって
甘かったり、辛かったり(笑)

いやいや、ほんと。

昔、コバルトブルーの南の海を
ゼリーに例えた人がいた。
どこから、そう言う発想がでてくるのかと思ったりしたこと。
夕暮れのマジックアワーの空の雲を
ぶどう色の雲と言った人がいたこと。

ふと過ぎる、沢山の言葉達
綺麗なものを綺麗だと表現することは容易い
いかに、どんなふうに綺麗なのか。

感性は、いつ、どこにいても
頭の中や、胸の中で
感じていたいといつも思っている。

それを自由に
使えることができたら、どんなに素敵なんだろうかと思う。

けれど、心の感度を上げすぎていくと、喜びは良しとしても
哀しみや苦しみも
身につまされて
いたたまれなくなったりして

ほどほどが1番かな。

小さな幸せを喜びの感度を上げ
小さな哀しみは、感度を下げて
鈍感なくらいがちょうどいいかもと思ったりする。

どこかに、自分の中のスイッチがあるみたい。

けれど、それが
ぐちゃぐちゃになったとしても
それも人間らしくていいと思ったり。

自分が色々なものに
押しつぶされないように。

綺麗な水のように
その心の形のまま
そのまま自分を許そう
そのままの自分でいよう

ときどき
自分にかける言葉の魔法







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