湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

光のベールから見えるもの

2017-09-23 08:36:09 | ポエム
霧の中を歩いていたって?


そう言えば
時々
叫び出したいような
駆け出してしまいたいような
そんな感覚があったのは
きっと、そのせいなのでしょう


霧は全てを塞ぐように見えるけど
見えてこないからこそ
じっくりと光を探せるよ
ぼんやりとした光は
肌に突き刺すようではなく
優しく穏やかに
肌に滑らかに滑って行く


何処からか
ひとの声がこだまして
この声に
私の心が反応する
私の感性が反応する


研ぎ澄まされていく


小さな喜びを
大切に抱えられるようになっていく


人は
きっと
全てがクリアに見えた時
それまでの小さな光のベールが
ただの輪郭となってしまうんだね


私はその光のベールさえも
忘れないでいたいよ
それは幸せのタネだから


輪郭ばかりを
早く早くと欲しがるひとには
分けてあげられないよ
光のベールがみえる人にだけ
そっと分けてあげましょう







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