湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

さだまさし『Forget-me-not』に平成を送る

2019-05-01 08:14:49 | コラム
新しい年号になりました。
 
 
年代で変わるのでしょうが
昭和で生まれて
平成で大人として生き
令和でさらに成熟していくのでしょう
 
 
これからの年号への
幸せの期待はさることながら
昨日のことのように
忘れてはいけないものや
大切にしていくことも一緒に連れて
また、歩いていくことには違いありません
 
 
 
むかし
中学を途中で
親のまったくの都合で
転校しなくてはいけなかった時
 
 
あるいっときから
ぷっつりと全てが断たれてしまう感覚
しかし、それまでの自分を
新しく生まれ変わらせることも
できるかもしれないと思った日
 
 
仲良しだった英語の先生は
みんなに内緒にしていた私に
その先生だけは手書きのカードをくれた
新任の女性の先生は
自分の身の上と私が何か
重なったのかもしれない。
 
 
そこには
一輪の花の絵
forget me
忘れな草だった
 
 
そのカードを見たとき
込み上がってくるものに
蓋はできなかった
 
 
誰かの都合や
まわりのことで
歩みを変えるのは
致し方のない人生や運命
 
 
けれど
その中で、
大切なことを忘れないでいて欲しいと
願うこと
願うひと
 
 
ふと思い出しました。
新しい年号の日に
 
 
崩御でもなく
悲しみの中でなく
堂々とおめでとうと言える日だからこそ
新しい年の始まりの元旦のように
 
 
心あたらにしていくものと
そこに少しだけ持っていくものと
 
 
時間は誰もが平等だけど
いままでの辛いことや悲しいことが
いつか宝石になることがある
 
 
まずは小さな花から
咲かせていけば良い
 
 
 
 
Forget-me-not
 
作詞・作曲 さだまさし
 
 
あなたの向うであの人があなたの
片手を強く抱きしめている
このまま私が手を離さなければ
あなたの腕がちぎれてしまう
それが辛くて手を離すそんな
愛し方しか出来ずに ごめんなさい
Forget me not私の誕生日に
あなたが種を植えた忘れな草
Forget me not今朝方ひとつめの
小さな花が咲いたばかり
 
あなたを私より愛する人はない
それだけは自信があるけれど
私よりあなたに愛される人なら
どこかにきっとあるかも知れない
とても悲しくてはずかしいけれど
最后にお願いがあるたったひとつ
Forget me notお別れに鉢植えを
部屋に残すことだけ許して
Forget me not忘れないで私の事
この花が枯れるまででいいから
Forget me not私の誕生日に
あなたが種を植えた忘れな草
Forget me not今朝方ひとつめの
小さな花が咲いたばかり