湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

庭の中の小さな森で

2019-05-16 12:35:00 | ポエム
さわさわと
風に
木の葉がすれる音
 
 
ひゅーんと
どこかで
飛行機が飛んでいく音
 
 
びゅーーんと
蜂が横切っていく羽音
 
 
ウグイスの
まだまだ下手っぴな鳴き声
 
 
目の前では
新緑に縁取られながら
木陰の揺らぎの光の中
 
 
角度を変えれば
うちの何気ない
なんていうこともなく
邪魔だと思っていた木々でさえ
ちょっとした森にいるみたいなんだよ
 
 
久しぶりに
爽やかな風と太陽さん
 
 
夏になると
引っ張り出してくる
三角すいみたいな竹笠
 
 
ここはベトナムじゃないけど
これは涼しいから
普通の帽子よりも好きよ
 
 
街中までかぶっていく勇気はないけどさ
 
 
色んなことが
艶やかに思い浮かぶ
 
 
あなたのことも
君のことも
YOUのことも
 
 
切なさ半分
懐かしさ半分
 
 
こうして
風の揺らぎに
身を任せていると
 
 
どこにもいかないで
思いだけを飛ばしてゆける
 
 
そういう術を
身につけた半分魔法使いみたいに
今日はハーブばかりを植えてみたよ
 
 
いつか
『惚れぐすり』でも
作っちゃう勢いだけど
 
 
当分は
花の最後の魂の
ひとかけらみたいな
ドライフラワーを
 
 
自分の友達にして
遊ぼうって決めたから
 
 
 
森の中
半分魔女の独り言
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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