湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

北海道の人と花

2019-05-13 21:17:00 | コラム
個人情報は
普段の世間話として
どこまでを言うのだろうとふと思う。
 
 
旅に出たとき
旅をしている人に出会ったとき
はたまた
病院の待ち時間の長ベンチで
席を空けてくれた人と目があったとき
 
 
『どちらから、お出でですか』
『こちらのお近くの方ですか』
 
そんな話をきっかけに
しばし、同じ時間を共有することが
心地よいときがある。
 
 
懐かしいイントネーションを聞いたり
言葉の組み立てから、
あれ?っと思ったりしたとき
思わず聞いてしまう
 
 
『どちらのご出身ですか』
『ご実家はどちらですか』
 
 
悪どい商売でもしないかぎり
聞き出しても
その場限りのふれあいのひとつとなる。
 
 
その人の里や出身を聞いたなら
自分の知ってる場所であったり
友人や知人が居たりすると
一気に話は、その土地の話になり
ほとんどの人が笑顔になる。
 
 
その土地の話をされたくない方は
すでに先に聞いた質問には
答えないか、言葉を濁しているはずだと思う。
 
 
先日、とあるアーティストの
ライブ映像を見ていたとき
面白いことを言っていた。
 
 
九州に出身地を持つ人は、
自分の生まれたところは、◯◯県だと答えるが
北海道に出身地を持つ人は
たんに、『北海道』だと答えると言うのだ。
 
確かに
九州の人は、県名を言うけれど
北海道の人は大きなくくりで『北海道』と答えるのだ。
襟裳だ、釧路だとかは言わない。
 
 
そして、北海道民は
相手が北海道以外の
本州のどこの県の出身であっても
『内地の人』と言う
 
そうだ、北海道はでっかいどう
 
このおおらかさは素敵なところである。
 
 
私のまわりには
結構な割合で
九州の方、北海道の方が多いので
その土地の指し示す気質と言うべきものは、微笑ましく思うのです。
 
 
今日は
私の病院の健診日だった。
 
 
帰りに寄ったホームセンターにて
ラベンダーの苗をまた、買ってしまった。
 
 
やはり、北海道で見たラベンダー畑は
憧れのひとつではあるけれど
改良されているとはいえ
ラベンダーは
夏の湿気を越すのはとても難しい。
 
 
何度チャレンジに失敗してきたことか、、、。
 
 
去年はとても
大好きな花を育てる気力さえなかった。
 
 
今年は
鑑賞のためではなく
大好きなドライフラワーにするために
頑張ってみようと思う
 
 
なまら〜めんこくって
丸っこいラベンダー
 
 
どこまでいけるだろう
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

母の日が月命日

2019-05-12 20:20:00 | 日記
題名そのまま、、、。
 
今日の母の日は
亡くなった母の月命日
 
 
自分も
2人の子供の母であり
キチンとプレゼントを頂く
有難い母の1人ではあるけれど
 
 
やっぱり、、、『母に会いたい』
 
 
 
私が小さいとき
『母に会いたい』と言ったら
当時、別居していた父は困り顔だった
 
 
だから
私の中で
人に『会いたい』と言う言葉は
人を困らせる言葉なのだと変換されたままになっている
 
 
だけど、いま
困る人も居ない
 
 
 
『会いたい』と言う言葉は
苦手な言葉となってしまったけれど
 
 
あえて
今日は使ってもいいでしょ?
 
 
そんな夕暮れだった、、、、。
 
 
 
 
 
 
 
 

ベルサイユの薔薇『愛の光と影』

2019-05-11 22:04:38 | 日記
今やYouTubeを見て
 
数時間を費やせる時代
 
 
 
ドラマなどのオンデマンドで
リアルタイムでなくても見れてしまう
 
 
便利な時代だからこそ
相手や大切なもののため
自分をどれだけ犠牲にできるかー
 
相手のために
自分がどれだけ身をもって守れるかー
 
 
男と女でもなく
男と女だからでもある
 
あちらこちらの人間模様
 
 
いかに大切な『その、今さまにその時』
究極の愛が燃え上がっていく
 
 
なんてことは
各自の時間が大切なパーソナルタイムの
究極のようなYouTubeが広まった時代に
皆無のような話。
 
 
『ベルサイユの薔薇』のアニメを
見つけて見てしまった私。
 
 
そうだ
かつて
 
友達同士で話し合った愛の形
 
 
『アンドレ〜』
『オスカル〜』
 
 
 
アニメの描くその時代背景においては
悲恋は仕方のないものかもしれないが
感情移入して
命がけの恋をドキドキしながら
見ていたのだ
 
 
いまや
パーソナルな時代
 
滑稽に映るだろうか
 
たんなるアニメと笑うだろうか
 
 
世界や国の混乱は
ごめんこうむりたいが
そんな混乱があればこそ
恋は究極の形の選択と行いになるのだろう
 
 
しかし
影の姿のままを貫くアンドレ
切なすぎて
こんな男性がいたらならばと、、。
胸を焦がしてしまいそうだ
 
 
いやいや
昔より
光り輝くヒーロー、ヒロイン達の
その相手は
影となって支えていたに違いない
 
 
 
 
アニメの最後に流れる歌
『愛の光と影』
 
影は、もちろん、アンドレのこと
 
そして
最後にオスカル〜〜♪と叫ぶ声
 
耳についてしまう
 
あらためて聞くとクレジットされていた名前に驚いた!
 
志垣太郎さん
 
 
そうだったんだと、今更の発見
この歌の最後に
熱い台詞が入ってます。
 
 
もちろん、声は、志垣太郎さん!
 
 
 
『愛しても、愛と呼べない。
僕の目は、もう君を見ることができなくなる、、、オスカール!』
 
 
 
 
 
【愛の光と影】
 
 
愛が苦しみなら
いくらでも苦しもう
それが君の心に いつか届くまで
君は光 僕は影
離れられない 二人のきずな
苦しめば苦しむほど 愛は深まる
この胸を傷つけて 愛は 愛は深まる
 
「愛しても、愛と呼べない、僕の目は
もう君を見ることができなくなる……
オスカル」
 
君が死ぬ時には
この僕も死ぬ時だ
永遠(とわ)の愛を捧げる 君にいつの日も
思いおこせ 剣を置いて
君を抱くのは 一人の男
哀しめば哀しむほど 愛は深まる
うすれゆく星を見て 愛は 愛は深まる
 
君は命 僕の命
誰が切ろうと 切れないきずな
苦しめば苦しむほど 愛は深まる
この胸を傷つけて 愛は 愛は深まる
 
「オスカル!」
 
 
 
 
 
 
 
 

久しぶりの夕暮れどき

2019-05-10 20:03:06 | ポエム
右手にハンドル
 
 
左手には
少しピンク色と
少しオレンジ色と
少しブルーグレーな色と
 
 
手のひらに乗せながら
いつもの
湖岸沿いの道を行く
 
 
『今日は
初夏の日差しだったね』
 
 
隣の席には
誰も座っていないというのに
 
 
最近増えたよね、独り言
 
 
 
ふと、自分の年を数え始めたら
 
今まで鼻歌で歌っていた歌が
どこまで歌って
どこで終えるのか
 
 
わからなくなって
幾度もサビをエンドレス
 
 
うふふって
すこし薄気味悪いね
 
 
ほら、また独り言
 
 
 
手紙を書くように
 
メールを打つように
 
言葉はあなたへと続いているけど
 
 
 
その辺の木に引っかかって
言葉が破けて
バラバラに飛んでいってるのよ
 
 
そして
どこかの空に
きっと浮いているに違いない
 
 
 
この空中の
分子と分子の間に
詰まった言葉達が
広がって
連なって
充満したならば
 
 
きっと、あなたに届くに違いない
 
 
 
そんな気がするから
 
そんな気がするから
 
 
 
幾重にも重なった雲の時も
 
ステキな夕暮れの時も
 
言葉を飛ばし続けているんだよ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ノロウイルスでダウンしていた時に。

2019-05-09 18:04:00 | 日記
折しも
うちの長女が彼氏さんを連れて
このGWの半ばに差し掛かった時にやって来ていた。
 
会うのは
先日、横浜で会って以来の2度目となる。
 
せっかくだからと
海鮮の美味しい居酒屋さんに行き
生牡蠣をみんなで食べたりした。
それはそれは、和やかな時間を過ごした。
 
その中で、
私のご自慢の餃子が食べたいというので、
次の日は
主人、長女、彼氏さんの3人でのゴルフとなっていたため
私はお留守番をしながら
餃子を作ることになった。
 
 
3人が出かけて
餃子の支度をし
帰りを待っている間
何故か私に違和感が、、、、。
 
ん?
 
その数分後は
トイレのピンク色の便器と
私は親密な友達になってしまっていた。
 
 
本当は
友達にはなりたくなかったけど
私の体が、便器を決して離しはしなかったから。
 
 
朦朧となりながら
皆が帰宅してから
なだれ込むように布団に横たわった私。
 
 
猛烈に寒気と胸苦しさ。
 
 
数時間戦い続けたようなぐったり感の中
長女が部屋のドアを開いて
顔だけ出して言った。
 
 
『今さっき、彼が、私をお嫁さんに欲しいと、お父さんに話をしたの。
お母さん、居なかったけど、今日しかなくて、ごめんね。そういうことで
秋に先に入籍するから』
 
 
はぁ?
朦朧とした意識の中
彼は言ったんだ?
私がその場にいないのに?
 
 
『娘さんを僕に下さい』って
いつか、娘に
そう言いに来てくれる人を
夢にまで見ていた。
 
嬉しさで思わず台所で涙を拭う母
そんな情景
その瞬間の親の思い、、、。
 
 
なのに
聞き逃した?
いや、聞き損じた?
 
 
ああああ〜
人生で一度しかない(恐らく)
 
 
ノロウイルスにやられたことも
お嫁さんに下さいと言う青年の言葉も
 
 
不覚にもなのか、、、。
 
私の運命なのか、、、。
 
少しは娘を恨みたいが、、、。
 
 
けれど
オメデタイことに変わりはない。
 
 
当たりと言えば
生牡蠣に当たったのも当たり。
 
 
人生は
苦しみの中で
良き言葉を聞くからこそ
醍醐味があるものだ、、、。
 
 
そう思いながら
 
 
ウェディングドレスのように
娘の好きなピンクの花を活けて
願って待っていた私の気持ちは
どうしてくれよう。
 
 
私の代わりに
この花達が聞いていてくれたんだと
思うことにしょう。
 
そうしょう
 
きっと
この花達よりも
ステキな花嫁さんを
実際に見れることを夢見ていよう