タイヤを外した奥にあるブレーキロータと呼ばれる部分。
奥の円形の金属部分の外周が幅1cmほど錆びて色が変わっている。
ここはブレーキパッド(今回交換済→これでこのロータを挟むことによってブレーキがかかる)が常に当たるので、常に磨かれていて、そうそう錆が出るのは珍しいとのこと。
すり減ったブレーキパッドを見せてくれながら、丁寧に説明して頂いたのだが、どうもパッドの外側部分が意図的に一部けずられているようだとのこと。
普通はお客さんが、「ブレーキが鳴る(キーッと音がすること)」と申し出て、それを抑えるために外側部分をけずることはあるらしいのだが、僕にはそんな覚えはなかった。
「お客さんから言われもしないのに、鳴き予防のためにあらかじめけずるっていうのも余り聞いたことがないですね」と言う。
そこは一日十台くらい車検をこなしている工場なのだが、余りこれほど錆びているのは見たことがないそう。(もちろんローターごと交換するほどのことではないそうだが)
「もしかしたら前回ディーラーに車検に出したそのときにたまたまブレーキ鳴りが起きて、(パッドを)勝手にけずったのかも知れません」とも。
ATFというミッションオイルは、ディーラーで純正のもので交換した方が良いとのこともあって、ディーラーに値段を聞くために電話した。
で、この錆のことをついでに聞くと・・・(僕は白黒はっきりするのが好きだ)
今回ユーザー車検や別の整備工場に出したことへの嫌みっぽいことも多少言われたけれど、どうも鳴き予防のためにほんの少し削ることはしているらしく、(それはほんの数ミリらしいのだが)
「もしかしたら二年前に自分が削り過ぎたのかも知れません」と、なんと無料でローターを交換すると言い出してきた。
すでにとうにローターのメーカー無料保証期間(購入3年、或いは走行6万キロ)は過ぎているのに。
(僕としては見てもらって原因を知りたかっただけで、そこまでの気持ちは毛頭なかったのだが。)
なんかちょっと申し訳ないなと思いつつも、好意に甘えてしまうことにした。
(心の中ではちょっとラッキー!だって一つ8千円くらいするものらしいよ)
それにしても・・・ディーラー任せにしていたら、こういう部分も黙って交換されて(無料保証部品だからね)、その事実さえも知らなかったかも知れない。
今回の二台の車検は大いに自分にとっていい勉強になった。
これからはタイヤ交換も自分でやるべ、ブレーキ部分も自分で見られるようになるしね、と油圧式のジャッキとクロスレンチも買ってきましたとさ。