言ってるってばよ!
ツキさん。
土曜日、ツキさんがやたらと甘えて来て、
私がテーブルの椅子に座っていると、蓋を閉めたパソコンの上に乗って来ました。
何か、甘え方が変だなと思い、
「具合が悪いの?」
となでながら顔を覗き込んで、ツキさんに聞いてみました。
夜外に出て行くと、そのまま日曜日も丸一日、
そして、月曜の朝になっても遂に帰って来ませんでした。
今までに、二度と会えなくなった猫さん達が、最後に妙に甘えて、
すりすりして来たりした事もあって、何か嫌な予感がしました。
昨日会社にいた時、
「ツキさんも、もう帰らないのでは、二度と会えないのでは…。」
と思い、でも今回も諦めるしかないかな?
―と覚悟しました。
帰宅時間の頃になると雨が降って来ました。
「ツキさん、天気が悪いから帰って来てくれるよね?」
なんて儚い望みをかけてみました。
真っ暗な中、家の近くまで帰り着くと、ツキさんの名前を呼びました。
すると植え込みの陰から、高音の可愛い声が聞こえました。
キイタンは、午前中外にいましたが、昼に家へと入れたはずでした。
声はキイタンそっくりでしたが、どうやらツキさんのようです!
家の前まで来て、外灯で確かめて、ツキさんとはっきり分って
一安心。
それにしても、ツキさん、どこにいて、何をしていたのでしょうか?
以前にも子離れのために、しばらく家出していましたが、
昨日までは天気もよかったので、その頃のように、
またしばらくは、どっかの家の玄関先にある、外猫用のカリカリでも失敬しながら、
野良生活してても大丈夫と思ったのでしょうか?