
そんなにたくさんあっていいはずのない
「秘密基地」
でもあるんだなこれが。
だって沼さんだもん。
去年ドライブした時は
開いてなかった基地の
裏手にある空き地で
友達と飛んだり跳ねたりして
写真撮って遊び
それだけでも十分
楽しかったのだけど
今回は
「焚き火と薪ストーブを用意しました。
よかったらコテージに宿泊も。」
とお誘いいただいて
大喜びで出かけて行った。
あいにくの雨模様だけど
巨大なガレージの中で
火を焚けてしまうという贅沢。
チャブダイカフェのお二人は
すでにコテージに到着していて
おかみにゃんに美味しい
クラムチャウダーをご馳走になる。
コトコト煮込んだいいお味。


日が落ちるまでは温泉でも、と
連れて行ってもらったのは
まるで映画か小説の中にでも
紛れ込んだような趣ある場所。
源泉は37度、何時間でも浸かっていられる。
売店にある米に目を惹かれると
沼さんが「ここのは本当に美味しいよ」と。
5キロ購入して車に運び
次は地元のスーパーへ。
あ、からいすけ発見。
チャブダイカフェで出してくれる香辛料
(もちろん沼さんのお土産)で
白いご飯に乗せたらそれだけで
いくらでも食べられる恐ろしいやつ。
大きな瓶を購入。
他も次々目移りして結局レジに3回ならぶ。
コテージに戻ってBBQの支度。
アスパラをベーコンで巻いて楊枝を刺す。
カマンベールはそのままアルミに包み
とろっとしたらバゲットにつけて食べる。
りんごは8カットにして2つずつ
バターと甜菜糖、シナモンをかけて
アルミに包む。
沼さんが用意してくれたのは
焼きおにぎり、チョリソー、
そして見たことない鮮度とサイズのイワナ。

鮎の塩焼きは温めて日本酒にin。
肉厚のしいたけ、かさを上に焼いて醤油を垂らす。
それから、クマ。
そう、森のクマさんのクマ。
沼さんの知り合いの腕の良い猟師さんが
とても上手に下処理してくれた肉を
用意してくれてた。
ゾノさんがそれを茹でてアクを取り
日本酒や味噌、砂糖で煮込む。
「猪も鹿も兎も食べたことあるから、
これで日本の4大ジビエはコンプだ」
ってムスメのおかしなテンション。
噛むとがっつりインパクトのある肉、
そこいらのヤワな哺乳類と一緒にすんじゃねーぞと
凄みを利かせるような極太繊維。

火を囲んで美味しいものをたらふく食べて
飲めない私たちを除いて大人の皆さんはみんな
美味しいお酒をたくさん飲んで
ふと時計見たらまだ5時。
少しお腹も落ち着いた頃
昨日レッスンで焼いたケーキを
小さめにカットしてお皿に乗せる。
坂本さんは猿楽コーヒーをネルで落とす。
好きな遊びの話、手に入れた玩具の話、
「男はみんな子供だよね」というのに
沼さんのお孫さんが驚いて
「なんで大人なのに子供になれるの」と聞くと
「一生懸命生きてるからだ」と沼さん。
そんなやり取りが面白い。
火を焚いているとはいえ
雨の夜の空気はしんと冷える。
時々コテージに入って
薪ストーブにあたる。
「憧れだったの。」とレイコさん。
重たい薪をくべるのも慣れた手つきで
真っ赤におこっている炭火は
とても美しく、そして少し怖い。
何しろ、リビングのど真ん中で
200度にまで燃えているのだもの。
ストーブの上ではポットのお湯が
湧いていたり
土鍋でコトコト大根が煮えてたりする。
時々、飛んできた虫が煙突などに
ぶつかって落ちる。
ストーブの前で
椅子にもたれて
炎をじっと眺めていると
身体中の神経が緩んで
ふにゃふにゃになる。
10時をまわり、離れのコテージをお借りして
3人で寝袋に包まって川の字になり眠る。
雨が上がって星でも見えないかな、と
思ったけどそんなのは贅沢が過ぎるか。
翌朝はゆっくり起きて
サンドイッチを作り、コーヒーを淹れる。
どうぞ、と勧めたら
実はもう朝ごはんは食べちゃったの、とレイコさん。
は、早起きだ。
今度は真冬にいらっしゃい、
雪の壁をよじ登らないと着かないけどね
と沼さん。
それも楽しそうだな。
一面の雪景色の中のコテージで
あったかい薪ストーブにあたってるのは
至福の時に違いない。
帰宅して温泉で買ったお米を炊き、
からいすけを乗せて食べる。
幸せな時間の余韻。
沼さん、レイコさん
素晴らしい体験をありがとうございました。
ゾノさん、おかみにゃん
美味しい料理をごちそうさまでした。
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