まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

3月のアコルネレッスン♪桜フラミンゴ

2018-03-24 22:56:43 | お菓子作り


去年の3月は桜のシロクマを作ったのです
今年のアコルネさんは桜の塩漬けの扱いが
グーンとスピードアップしていました
そのためフラミンゴに桜をもりもりに盛ってます

フラミンゴが朱いのは
食べている餌の色なのだそうです
そしてお母さんフラミンゴは
子供に自分の食べた分から
分け与えてやるため
色がその分薄くなるんだとか

あこちゃんはそれをテレビで見たときに
「お母さんはミルクを赤ちゃんにあげます」
という表現を聞いたんですって
それがどうしたことか「母乳」に
すり替わってしまい
あれ?鳥だよね?って

フラミンゴ哺乳類説
なかなかいけてます

クッキーの色目が
ちょっといつもと違うように見えたんだけど
ベーキングパウダーの作用なんだそうで
お菓子作りって奥が深い

今日も筆でお絵描きする作業があって
絵心ない私にはちょっと大変でした
ヘンテコになってもすぐに
あこちゃんが直してくれるから
大丈夫なんだけどね

そして楽しみにしてる
あこちゃんのおやつ



みんな、クルミのクッキーに
めちゃめちゃ食いついてました
あれとあれだけで作れちゃうなんて
すごいなあ
これは絶対お家でやってみるよ
(あれ?アイシング・・・)

あこちゃん、ご一緒した皆さん、
ありがとうございました

おかげさまでムスメ卒業

2018-03-24 21:42:33 | 日記


ねえねえ一緒に選んでよ、と
髪飾りのサイトを閲覧してるうちに
こんなでかくて派手でペラペラした
造花やリボンに大金積むのが惜しくなり
ここぞという時のフラワーアレンジャー
五十嵐さんにお願いしようと思い立った

無理ならサクッと断ってくださいと
ダメ元当たって砕けろでメッセージを送ると
即座に快諾のお返事が
なんてありがたい

前夜自宅まで届けてくださった紙袋
保湿のため開封は翌朝まで我慢
開けた瞬間、美容師の顔つきが変わったと
ムスメからの報告
胡蝶蘭、シンビジュウム、グラデーションの菊
一本ずつワイヤをかけてテープで巻いてあるそれらを
髪に挿してくれてる間、話しかけても
返事もなかったらしい
プロの仕事がプロを奮い立たせる
そんな場面、私も見たかったな

着物は大学で仲良くなったYちゃんが
故郷で仲良くしてたIちゃんと
ムスメも意気投合し
彼女のママから譲ってもらったもの
ママのご実家が呉服屋だったそうで
蔵の中でひっそりと眠っていたのを
着てもらえたら嬉しいからと送ってくださった
年月を経た証は裏地の色変化などにあるけれど
やはり上質なものは身につけた時に
素人目の私にもわかるほど

こうなってくるとレンタルのポリエステル袴は残念だけど
ウールを買ったところで2度と着ることはないので
ここは割り切り

見てくれだけが大事なわけじゃないけど
学生を終えて社会に出てゆく
大切な儀式なのでそれ相応にして臨みたい
なんて思ってふと自分の時に
あのタッカーホールで誰がどんな話したんだっけ?と
かけらも思い出せないのが残念
覚えてるのは色々しくじった謝恩会の苦さだけ

朝の支度を終えて二人で電車に乗り
大学ではない関内の大きな体育館へ向かう
入学式もここだったな
いっぺんに1600人がところの学生とその保護者を
収容できるところが他にないんだろう

学生の席には何やら青いタスキみたいなものが置いてあって
それを式典の最中は首にかけるんだって

学校長の挨拶はあんまりピンとこなくて
学生代表の答辞もあんまりピンとこなくて
なんだか瞼が重たくなったところへ
グリークラブの男の子らが
いざゆけイクサビトよみたいな歌を
アカペラで歌い始めて目がさめる

そうかこの子らは戦に出るのか

見下ろすとすでにおっさんみたいな子もいるけど
まだ高校生って言っても通じるんじゃないかというくらい
幼く見える子もいて
会場の内外で友達見つけては一緒に写真撮って
はしゃいでる子たちにそんな勇ましい風情はなく

春から受け入れてくれた先で
どうにかこうにか世話してもらいながら
ちょっとずつセキニンだとかニンムだとかの
意味を体得していくんだろうなと
お世話してくださる皆さんに一人一人
頭下げてまわりたい気分になる

式が終わって出て来たところで
とりあえず「卒業式」の文字と一緒に写真撮って
一旦別れ

3時間後、今度は大学の
いつも講義を受けていたという場所で
同じ課程にいたみんなが
一人ずつ教授から証書を受け取ってるのを
教室の外から見ていた
わあわあしながら、笑いさざめきながら、
拍手しながら小一時間
全員がもらったところで
同じゼミの女子グループの
集合写真を私が撮り
そのあとは自分たちで棒を使って
いろんな写真を撮ってるのを
眺めてた

知的な美しさと溌剌さ、
上品さ、控えめなお行儀の良さ
こういうお嬢さんたちとムスメが
一緒にいられたことがしみじみ嬉しくて

そのあと特にお世話になった教授に
挨拶したいというムスメと友達一人についていき
離れの研究棟へ


細く狭い廊下の両サイドに
古いアパートのような扉がついていて
ムスメの目指す部屋の扉の異形なことに驚き
開けた扉の中の景色にも驚き


教授が留守ですぐ戻るというので
しばし待ってみたが
友達がそろそろ帰らないと
ワールドボーターズでの衣装返却に間に合わないと
いうところで諦めて帰る
花曇りの坂道ですれ違う見知らぬ老人に
おめでとうございますと声かけられる

少し早めの夕ご飯は私の両親や義理パパ、
仕事終わりの坂本さんも一緒に
ちょっと贅沢な懐石を
帰りは土砂降りとなってしまい
車で両親を送り届けて
長いいちにちが終わった

五十嵐さんが
「今回注文した花はなくて、全てこれはというものに市場で出会えた。
お嬢さんの強運だと思う。」とおっしゃってくださり
色々と足りないところもいっぱいあるムスメだけど
引きの強さというのは本当に小さな頃から持っていて
とりわけ先生や友達という「人」に恵まれているのが
心からありがたいといつも思っている

これまでたくさんの方にいただいたものを
お返しができるよう、次の誰かにあげることができるよう
なってくれることを願って


まだ卒論読んでないけど?

半期決算

2018-03-20 23:35:02 | 日記


ほんの数十万円だけど
一年に二回は気合い入れて
締めなきゃならない事務局の常備口座。

前は各事務局が開設していたけど
数年前に本社が一括したので
残高証明取る手間がはぶけて
楽になった、はずだった。

午後一時半、やっと精算書の入力終わり
銀行に入出金しにいったら
キャッシュカードの磁気が壊れてる。
通帳があるから入金はできるが
引き出すことができない。

こんなときのために、と
窓口で手続きする用紙を
本社からもらってはいたが
交代しちゃう前の社長名が。

本社の経理の方に電話で相談したら
出金できないぶんのレシートを
支社で処理してもらうようにと。

貼り付ければすむように
精算書をこちらで作って
レシートはいったんスキャンして
データを送付。
その時点でもう午後3時すぎ、
どれほど迷惑かとおもいきや
支社の事務さんが
「大変でしたねー」と慰めてくれて
すぐさま銀行に行って出金してきてくれた。

カードの扱いが特別悪かったわけではなく、たんに、経年劣化か、もしくは機械サイドになにかあったかもしれず、
ただ、何も今日このタイミングでやらなくてもいいじゃん、という事故。
快くリカバリーしてくれた皆さんに感謝。
そして、お金の出し入れは締め日にまとめてやるんじゃなくて、都度やっておくことが大事だなと痛感。


のっくちゃんのカップケーキ

2018-03-17 21:11:36 | お菓子作り


きっと信じてれば
いつかは叶う
夢は願うもの
ってディズニーの有名な歌が
ありますが

今日はたくさんある夢のなかの
ひとつが叶いました

それは
Knock's Kitchen
のっくちゃんのカップケーキを
教えてもらうこと

何が素敵って
バタークリームのデコレーション

レッスンは
カップケーキのデモ
バタークリーム作りのデモ
絞り出しのデモと体験
試食
の4部構成

ふだん習ってるフランス菓子とは
だいぶ様子が異なりますが
バターの緩め方や
カップへの生地の入れ方など
新鮮な驚きがいっぱい

再現性、汎用性を大事に考える
のっく先生のレッスン
明日にでも復習したくなります

作りたてのクリームと
作ってからすこし経ったクリームを
味見させてもらって

作りたてはバターの香りが強く
時間経過とともにクリーミーさを
強く感じるなぁとおもいました
空気をたくさんふくませて
ふんわり軽い口当たり

バラ絞りは最初何度か
ステンレスのフラワーネイルで
練習します

のっく先生の手の動きを
よーく見てるつもりでも
自分でやるとなんか違う

力の入れ方、スピード、
角度、振り抜きなど
だんだんわかってくると
それっぽくなってきて
先生もほっとしてる様子

いよいよカップケーキへ絞ります
ちいさなネイルで練習してたので
やりやすいのです
先生もめっちゃ誉めてくれるし
他のみなさんともおたがい
すごーい、きれーい、と
わーきゃーしながら
あっという間に仕上がりました



葉っぱを絞るコツも教えていただいて
なんだか自分がものすごく
レベルアップしたような



試食はのっく先生お手製の
美味しい春のちらし寿司
鶏の照り煮も煮卵も
先生の故郷から届いた
梅干しも美味しかったです
半割りにした梅を紫蘇で包んだ梅干し
地元の梅干し名人が作るのだそうです



試食のカップケーキはマグノリア風
屈折パレットで仕上げるスタイル
ほんとはバラにしてくださるつもりが
早まってわたしたちが
絞りだし袋片付けちゃったの

のっく先生にこのカップケーキとの
出会いをお聞きしました

カナダに渡ったのっく先生、
とりあえず仕事見つけなきゃと
目に留まった募集の広告

お店にはいつも長蛇の列
ためしに食べたカップケーキが
とてもおいしかったので
ルームメイトに添削頼んで
応募用紙を書き、面接へ

採用されたときは驚いちゃった
とのことですが
朝から昼すぎまでの八時間
休憩もなく働いて
生地作り、クリーム作り、
焼き方、デコレーターと
技術をあげていったのですって

おばあちゃんのレシピで
孫娘が始めたそのお店は
姉娘が税理士、妹娘が警備と
仲良く姉妹で経営
当時一軒だったのが
今は四店舗に拡大しているとか

本当に美味しいものは
ちゃあんと支持されるのですね



いつか本場のカップケーキを
食べてみたいな
クリームのお砂糖の量は
今日の倍だそうですが

のっく先生、
ご一緒したみなさま、
楽しいレッスンを
ありがとうございました

3時間さだまさし 延長30分

2018-03-12 07:14:57 | 日記


「もしもし?予約したいんですけど。飲み放題つけるとどんなコースがありますかねえ。ふむふむ。なるほど。でもそれならハニトーパックの方が。ですよね。じゃあそれで。」

ハニトー?
電話かけてる後ろでちょっと吹いた。
アラフィフ7人の前にアレが(本物見たことないけど)デーンと
鎮座してる様を思い浮かべる。
「もしかして一人に一個?」とムスメに確かめて
「そんなわけないでしょ」と呆れられる。

遡ること4年、写真友達の書き込みから
ちょっとずつ発覚していった「さだまさしが好き」な人たち。
私?どうかな。曲を作る才能はあると思うけど
何しろ初めての出会いは小学生、父が買って来て聴いてた
「防人の詩」がもう暗澹としていてしんどくて
ぜんたいこの人は何が言いたくて歌ってるんだろうと思ってた。
でも次に父が買って来た「道化師のソネット」の
高らかにサビから始まる歌は好きだった。

いつか、さだまさししか歌わないカラオケやりましょう、と
いう口約束がいよいよ実行されることになって
幹事を買って出た坂本さんが次々と仕掛けていく。

そもそもこの人はイベント屋になりたかったんだよねと
その姿を見てて思い出す。学生んときのバイトもそんな感じで
「ソフトクリーム祭り」の話とか爆笑だったな。
「ソフトクリーム」を題材に歌を作って来て披露する奴らが
どれもこれもひどすぎて、って言いながら
耳にこびりついたそれを何回も歌うもんだから
こっちにも伝染してうるさいったら。

そしてまんまとハマった7人が時間厳守で新宿パセラのエントランスに集まる。
開会の挨拶も待たずしてポーさんが歌い出す。
さだまさしの曲から名付けられた大切なテディベアをふーちゃんがテーブルにおく。
やがてハニトーが運ばれて来る。おお、想定通りじゃないか。
みんな一瞬は「わあ」とか言ってみる。
多分この店で一番写真を撮られないハニトーたちである。

暗くて長い歌を嬉々として歌う人たちがあんまりにも楽しそうで
防人の詩のリフレインをとうとうと歌いあげる人たちがあんまりにも幸せそうで
爆笑してしまう。歌ってる人たちも大笑いしてる。防人の詩だよ?

多感な頃も、大人になったいまも、
カラオケで「さだまさし好きなんだよね」って歌えるチャンスは
なかなかない。「え?あんな暗いの好きなの?変な人」とか
「長いんだけど、もう」とか思われるといやだし。
だけどここはもうベースとしてそれが許される、
いやむしろ歓迎される場所である。
「ライオン歌って〜」と言ったら
「え?あれ長いよ?」ってまゆをひそめるポーさん、
でもその表情の後ろにキラキラが隠しても隠しきれないのは見えている。
ちゃんと歌ってくれたし。なんならみんなで大合唱だし。

今回のことが決まって、慌てて予習したさだまさし。
なるほど、この人の音楽の根っこはクラシックなのね。
多用されてるアルペジオになんとなく馴染みがあるのはそのせいだったか。
育ちの良い人なんだろうな。真面目なんだろうな。
「おもしれえな」と思われるためにたくさん努力したんだろうな。
で、私にとって一番響いたのはとある動画、
石巻のチャリティライブ。

案山子を途中まで歌って急に喋り出す。

「こないだあそこの公民館でやって、「お金はあるか」って歌ったら
一番前のおばあちゃんが「ない」って言うんだよ。
俺もさあ昔お金無くして、30億超える借金して、
でもなんとか何十年もかかって返したんだけど、
だから、お金はさ、無くなってもなんとかなるんだよ。」

上からじゃなく、他人事でもなく、親しみをこめたMCで
会場の空気があったかいのが伝わって来た。

長い年月活躍している歌うたいなだけに
今回集まった人たちは、いろんな時代にいろんな形で
この人にまつわる思い出がある。
楽しいのばかりじゃなく、例えば、
小学校の集まりで案山子を熱唱したら会場がドン引きだったとか
中学の時バンドを組んで歌ったら失敗して大げんかのち解散とか
だから今夜は起死回生のチャンスだったりもしたのだ。
ってそんなに大袈裟でもなかったかもしれないけど
とにかく何十年と外に出ることなかった思いが
部屋の中に放出されてて、それがなんとも言えない面白さになってた。
「大人っていいねー」というコニーさんの台詞が全てを体現してる。
全34曲、トリは「しあわせのかたち」全員合唱。
「しあわせですか、あなた、いま」って問いかけに全員YESだよ。

打ち上げの居酒屋で、次のお題を決めたのは
そうでもしなきゃ燃え尽き症候群に陥りかねないから、
っていうのがこれまた大人ならではの配慮だね。

さあ、予習するぞ。中島みゆき。