まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

血湧き肉躍るコブラ〜コブラツイストアンドシャウト 25周年記念ライブ〜

2019-08-25 21:11:32 | 日記


・・・あ、セナがしんだ

ガンちゃんが電話口でそう呟いた。

ちょうど、おじゃ丸が「新バンド結成」の話を
している時だった。

世界的に有名なレーサーが一人
この世からいなくなったその時に
世界的に有名な(?)あのバンドが
この世に生まれたのである。

それから25年。

ガンちゃんは特注の牛柄ギターを携え
特注かもしれない牛柄のショーパンを履いて
ステージ上手で爆音を轟かせ

おじゃ丸、今はアカザワサトルは
ピンクの怪しいつり革を持って
ステージ中央で踊り歌い

後方ではカワイさんが
ドラムスティックを縦横無尽に走らせ
割れよとばかりにベードラを踏み続け

中央下手寄りには
ギラギラしたサックスをパワフルに鳴らしまくるミヤサカ
下手に真っ赤なベースを
妖しく光らせるラバンバ

そして両国サンライズを埋め尽くすオーディエンス。

それが今日の
コブラツイストアンドシャウト
25周年記念ワンマン。

オープニングアクトの
激辛キヌガサンドパーティは
見てるだけで先日の
地獄のカレーパンが
舌の上に蘇り

幕開け、「たんぽぽ」で
いきなり心を鷲掴みにされた
かと思えば
いまだかつてライブで
たった一度披露しただけという 「感情標識」で
客大半はおいてけぼり。

受けを狙うんじゃなく
25周年の歴史のなかで
自分達がこれぞと思う
楽曲で構成された
「攻めのライブ」は
もうどうしようもなく
潔く清々しくカッコいい。

最高傑作のひとつと呼び名の高いものの、世の中の情勢に鑑みてこれまで自粛していた
「このメガネは俺のじゃない」
まさかの視力調整用「博士みたいなメガネ」を着用してのステージングにファン熱狂。

えっと、一言でいえば
「ファンクロックコミックバンド」です
と、ライブ前々日の弾きかたりの夜に、にこやかに説明していた赤澤マスター。
その時は少しだけ、なんだそりゃ、と思ったんだけど
ライブにダイブしたらもう
それ以外のなにものでもない
ということがよーくわかる。

怪しげなエスニックテイストの
曲紹介とか
約一年かけて全力でラバンバをハメる策略を練るとか
激辛なんかはいわずもがな
お客さんを楽しませたいのはもちろんなんだけど、
そのまえに自分らがめちゃめちゃ楽しんじゃってる五人衆。

25周年記念ソング
「僥倖」。

赤澤さんの日記
「メジャーからの生還」
を読んでるひとにとっては
あれだけのボリュームを
よくぞこの曲ひとつに
満載させたなぁと
感心せずにはいられない歌。

ifはナンセンス、と
いつも思ってるのだけど

もしあの音楽事務所の社長が
とんでもなく善い人で
そのまんまスルスルと
デビューして売れてたら
わたしは珈琲文明で
美味しい珈琲を飲むことも
えー、学校同期だったんですか?なんて懐かしい話をすることもなく
カフェ開業ラボでレポート書かせてもらうことも
25周年ライブに行くことも
なかったのだ。

「タイミングにありがとう」

そう、ほんとうに
ありがとう。
有ることが難しいと書いて
有難う。

。。。

あああっ



「ゼットン」
やらへんかったやないか

もう
今夜は寝られん

しかたないから
ユーチューブ
見よっと

過ぎた日の価値を決めるのは。

2019-08-24 07:09:39 | 日記


第四金曜日は珈琲文明ライブに集まる
というのが
この3月以来のアコギ仲間の習慣
みんな仕事を頑張って終えて
あるいは一旦放置して
白楽まで遠路やってくる
近所のわたしとしては
そんなみんなのために
開場と同時に席を取り
オーダーを済ませるくらいは
やらないとね

今月のライブでは
赤澤マスターの青春の思い出に
まつわる歌や
人生の大きな転機となった事件を
題材にした新曲を聴いた

終わってからサイゼに流れ
高校生みたいにわあわあと
ギターの話や音楽の話を
するのも習慣になってるんだけど

昨夜はそんなラインナップのせいか
いつもとちょっと違う話題も

40年、50年と生きてると
そりゃあまあいろんなことが
起きているわけで
当然のことながらいつも
バラ色の毎日を過ごしてはいない

ただ、楽しいことは発信できても
「どん底」時代を他人に開示するのは
ちょっと勇気がいる

でも、現在の自分が真っ当であれば
過去に起きたことにも価値を見出せる
事件そのものが最悪だとしても
それを経験することが良かったのだ、と
現在や未来から照らして
考えることが出来る

友達がそう話すのを聞いて
尊敬する佐治先生と同じ事を言うので
なんだかとても嬉しくなった

「みんなそれぞれのどん底を歌にするか」
なんてアイディアも出て
わたしならどんな歌になるかなと
ちょっと想像してみたんだけど
ブラック過ぎて聞く人がドン引きな
気もしなくはないな

耐えきれないような悲しみは
小さくちぎって日々の淡々とした流れに
紛れさせて飛ばしてしまうのがいいんだよ
と教えてくれた人がいたけど

その一つ一つを音符にのせて
新しい流れを作ってやるのも
いいかもしれない

そんなわけで
わたしがもらった素敵なギターを
練習する理由がまた増えたんだった

赤澤マスター、
ご一緒したアコギクラブの皆さん
楽しい金曜日の夜をありがとうございました。

2019年8月のacorneレッスン

2019-08-23 13:59:53 | お菓子作り

夏休みって響き、いいですね。

わたしの夏休みは5日分。
好きな日に取ってよいのです。
今日は3日目、11ヶ月振りに
アコルネさんへ行ってきました。


可愛いあさがお模様の浴衣と
涼やかなバッグ、草履、日傘と
カラフルなヨーヨーのセットです。
帯留めもデコラティブで
若いってすてき。。と
つい、遠い目。

目といえばもう細かいものが見えないので
だんなさまがプラモ作るときに
使ってるルーペを持っていきました。
金魚の目玉を入れるのにとてもよく見えたのです。

あこちゃんが、お教室備品にしようかしら、と言ってました。
ま、あと10年後くらいにね。


あこちゃん、様々なものつくりの方が集まる展示会への出展が決まってるんだけど
まだアイディアが固まってないんですって。 
だいじょうぶ、まだ9日もある。
でもまあレッスンしてる場合でもないかな。

それにしても、あいかわらず
あこちゃんのクッキーは
美しくて可愛くて気持ちが上がる。
そして久しぶりに来ると
いろんなことがバージョンアップしてて
素晴らしいのです。
顧客満足度でアコルネさんの
右にでるものはないんじゃないかなぁ。


ほぼ定刻にさくさく終了し
素敵なスイーツつきのお茶を楽しみ
あこちゃんが近頃夢中な
ストレングスファインダー話で
盛り上がり
あっという間の楽しい時間でした。

あこちゃん、ご一緒したみなさん、
ありがとうございました。

爆裂ばーすでー

2019-08-12 21:22:47 | 音楽
目の前にある
一本のアコギ

Martin 00028M EC

抱えて弦を撫でるだけで
ココロがとろける音色

この子がどうやって
わたしの手元にやってきたのか

有り体に
記録してみる

*****

2019年
新しい年に
坂本さんが始めた
新しいこと
「アコギを習う」

元々は
カラオケ遊びを
一緒にしている
りゅうさんが

坂本さんは歌うまいから
ギターひけたら絶対いいですよ
教えてあげますから


声をかけてくれたのが
きっかけ

何かやりたい曲を
選んできて、といわれ

ボガンボスの
トンネル抜けて
をチョイス

ノートに歌詞を書き写し
コードを振って
以前河野さんにもらった
ギターとともに
アコギクラブへ

アコギクラブは
ギターの楽しさを
みんなに知らせたい、という
りゅうさんのご厚意で
教わりたい人たちが
集まって練習し
みんなの前で演奏することで
上達をはかるというもので

会場は、これまた
ふーちゃんのご厚意で
貸し会議室を格安で
貸してもらっている

集まるひとたちは
音楽のキャリアも
ギターの進度も
さまざまだけど
みんな一様に
寛大で善良な楽しいひと

坂本さんはそこで
チューニング、指の位置、
弦の押さえ方、ストロークのやり方を
イチから教わり

家でも練習に励みたいところを
仕事が遅くなると
なかなか時間とれず
それでもかなりがんばって
練習していた

およそ音楽というものを
系統だてて学んだことはなく
楽器を習ったこともなく
楽譜なんか当然読めず
Cの和音っていわれても
なんのこっちゃ、な坂本さん

弦高が高いとか板が反ってるとか
色々言いながら
練習と並行し
というかむしろ練習より熱心に
ギターそのものの研究
ギターおたく、じゃない、
ギター愛がはんぱない
たかさんのサポートもあり
知識を増やし
元来の
経年変化とともに価値のあがるもの好き
がどんどん膨らんで
ろくすっぽ弾けないうちに
高級なギターを手に入れた

弘法は筆を選ばないが
上等なギターは下手が弾いても
上手く聴こえる(気がする)

八月のクラブ発表会に向けて
ますます練習に熱が入り
家じゃ飽きたらず
深夜カラオケボックスに
籠るようになった

30年つきあってるけど
なんだって器用にこなす
坂本さんが
こんなに苦戦して
こんなに挑戦しつづける
姿をこれまで
見たことないので
軽く感動すら覚えた

しかし肝心の
トンネル抜けて
いつまでも
トンネルに留まる

七ヶ月やそこらじゃ
できるようになるのは
やっぱり無理だったので
ここは中間報告ということで
みなさんに勘弁してもらおう


迎えた当日
司会を仰せつかったわたしに
わっきーさんが気をつかって
坂本さんの番のときは
やりにくいだろうから
替わりましょうか?
といってくれるのを
だいじょうぶですと断り

いささん、ちはやさん、
ふーちゃん、たかさん、
しげさん、わっきーさん、
てらさん、りっちゃん、
くりちゃん
までつつがなく終わり
いよいよ坂本さんの
トンネル、、、

とおもったら
なにやらおかしなMCが
はじまって
わたしの誕生日なので
ラブソングを贈りますって

虚をつかれたところに
千年メダルの
爆音アカペラが

もちろん
嬉しいんだけど
それに先だって
驚愕と困惑と
みなさんへの
申し訳なさが

終わってから聞いたら
6月くらいに思い立ち
珈琲文明の赤澤氏に
相談したら
ぜひそれはやるとよい
と後押しされ
誰にも告げずに
ひたすら
カラオケボックスで
練習していたと

カラオケ屋のにいさんに
名前覚えられ
「結婚式ですか?」と
聞かれたりして

サプライズを仕込む
というのをモチベーションに
事が事だから
一生懸命やれば
失敗しても許されるだろう
という保険もかけて

聴きながら

これ、わたし、
泣いたほうが絵になるのか?
いやでも
どうなんだろう?
わっきーさんに
やっぱり
替わってもらえば
よかったかなあ?

なんて気持ちが揺らいでたんだけど
心優しいしげさんが
感涙だったそうなので
まあいっか

そしてこの大暴れのあと
やりにくいなーといいつつ
さらりと「償い」を
やっちゃうぽーさんすごい

発表会を終えての
打ち上げ

みんなで好き勝手に
即興演奏

の最初に
自己紹介

さきほどはすみません、
と挨拶をはじめたら

お前はいつまでも
アコギクラブファンクラブ
だなんて
言ってはいられないぞ


坂本さんが
でかいケースを
誕生日プレゼントって

中にしれっと
鎮座してたのが
この子で

みんな集まってきて
うわー、きゃー、の
大騒ぎ

昨日会社休みだったんだって
こっそり見て回っていたんだって
勢いで買ってしまって
持って帰るのはこわいから
ふーちゃんに泣きついて
前の日搬入させてもらったんだって

どうりで
外回るからお弁当いらないとか
朝ゆっくり出るとか
おかしいと思ったんだよね

たかさんが
弾かせてほしいけど
わたしより先に
触るわけにいかないから
というので

いそいでチューニングして
練習中の
クレイジーラブを
一番だけ披露
あとは
どうぞみなさま
存分に


ってか
弾ける人に
触ってもらえるほうが
ギターだって嬉しかろう

粒立つようなクリアな音
高音の煌めくような響き
弦の指当たりも
心なしか柔らかい

楽器が素晴らしいことは
よくわかったので

あとは
恥ずかしくないくらいには
弾けるようにならないとね

まーちん、落ちてないかな
っていうのは
ネタのつもり
だったんだけど

思いがけずこんなに早く
「落ちて」きてくれて

坂本さんの気持ちは
ありがたく受け取ると
同時に

資金繰りどうするつもりかは
しんどいから
聞かない

こうして
わたくし
晴れて
Martin持ちの
52歳と
なりました

みなさま
どうぞお見知りおきを

今回
お騒がせした
みなさん
本当に
申し訳ありませんでした

少しずつ
埋めます

ぼくはひまわり係

2019-08-05 19:13:37 | 日記
7月下旬のこと。
同僚さんの車に乗りながら
前日の出来事を聞いた。

同僚さんの息子さん、小学1年生。
初めての夏休みに入る直前
同僚さんは先生と面談しに学校へ。
帰りは息子さんの育ててる植物の鉢を
持ち帰る。これを夏の間お世話して
観察日記を書くのが宿題。

息子さんの名前の鉢を見つけるも
さて、芽も何も出ていない。
息子さんに夕方それを指摘すると
普段滅多なことでは泣かない彼が
号泣したという。

曰く、芽吹いた頃に土砂降りの雨をくらい
流されてしまったようだ、と。
でも先生が怖くてそれが言えなかったそうだ。

宿題もあるからさ、もう一度種が欲しいと言えば?
と促したが、それはどうしてもどうしても言えないと。
お願いだから連絡帳書いて、と懇願され
同僚さんは仕方なく先生にメッセージを書いたそうだ。

もし、種がもらえなかったら適当に朝顔とか蒔こうよ、
というと
ダメだよぼくはひまわりの係なんだから
ひまわりでなきゃ、と涙目で訴える息子さん。

あまりにも気の毒で、わたしは
余計なお世話だけど
もし先生から種を一つしかもらえなかったら
同じものを店で買って、できればいくつかのプランターに分けて
スペアをたくさん作った方がいいですよ、と言った。
それは気づかなかった、と同僚さん。

そして本日、後日談。
連絡帳を見た先生は、「しまった」という顔をして
「何の種だっけ?」と息子さんに確認し
ひまわりの種を3粒くれたそうだ。

もしアドバイスもらってなかったら、同じ鉢に3点で撒いてたかも。
念の為1粒だけ鉢に蒔いて、残りは手持ちのプランターに蒔いたんだけど
プランターの方だけが芽が出た。鉢の土のせいですかねえ。
と、同僚さん。

観察日記は2枚書くので、とりあえずここで1枚書きなよ、と
プランターから芽を1つ鉢に移して記録。
ちょっと元気なくなってきたけど、まだもう一つあるから安心、だって。

ラディッシュに苦戦してるわたしが言うのもアレだけど
植物を育てるって単純なことじゃないし
なんでわざわざ数種類の種を用意して子供に選ばせるのかも
わかんないし(朝顔にしておけばいいのにさ)
ましてや悪天候の中、子供達の鉢がどうにかなってないか、
見回ったりしないのかしら、先生。

息子さんのひまわりがどれかひとつでもいいから
花を咲かせてくれるように
心からお祈り。