今日はこれからお出かけですか、と髪切りのお姉さんが聞く。
これから26年前に結婚式をした教会を見に行くんですよ。と答えると
素敵ですねえ〜とキャピキャピしてくれた。
よくご主人と一緒にお出かけするんですか?そうですね、娘も自立したので。
実は娘が同棲したいというので、結婚するんでなきゃ応援しないって言ったんです、と話した。
するとお姉さん、あ、おんなじだ〜と笑う。
聞けば年齢も娘と1歳しか違わない。
これまで何か止められたことなんてなくて、なんでも好きに自由にやらせてくれてた親なので
気軽な気持ちで彼氏と同棲するんだって言ったら、「はあ?なんだそれ。とりあえず連れてこい。」って
えらい剣幕だったので驚いたんだって。
彼氏に伝えると、わーそりゃ大変だっと速攻でお家に挨拶に来てくれたのだそう。
そんなわけで晴れて同棲中なう。
「ジェネレーションギャップですね。」と言われて、本当にそうだよなあと思う。
特に「お父さんがもうざわついちゃって。」と言うので笑ってしまった。ざわついちゃったって。
それで、娘らの言うところの「割とみんなふつーに同棲してる」の根拠となる数字を探してみた。
2016年、厚生労働省の人口動態統計によると、結婚前に同棲をした人はおよそ3分の1。
結婚した人のうち同棲をした人で同棲期間が1年以内で結婚をしたのは2割強の割合、同棲期間が1年を超えて結婚したのは1割強の割合。
約3分の2の人は同棲をしないで結婚している。
って。おいこら。30%を「みんなふつー」とか言うなよ。
そしてこの計算によると、同棲したけど結婚に至らない人が過半数なのね。多分、なんかもうこのまま別に入籍とかよくね?ってなるんだろうな。あるいは、ちょっともう無理、バイバーイ。か。
親としてはやっぱり、ちょっと試してダメなら帰ってくるわ、なんて気持ちでみすみす出ていかれちゃたまんないわけで、きっちりカクゴの上でそーゆーこと言ってくるわけでしょうね、ってことなんだよね。
さてそんなことがあった翌日、娘の旦那ちゃんのカフェに遊びに行くと、
娘がケータイ無くしたっておろおろしてて、旦那ちゃんが「ありえない」くらいのこと言ってたのだが
しばらくすると旦那ちゃんが娘にそおっとケータイを差し出し
「ごめん。間違って俺が自分のポケットに入れてたみたい。」って。
なんか、一緒に暮らしてるっぽくて楽しいじゃんね。