まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

まるごとにっぽん

2015-12-31 19:37:24 | 日記


coolを絵に描いたよな
ムスメが先日
えらく熱を帯びた口調で

こんなもったいないことは
ないとおもうの!



手には美しい染めの
風呂敷が

ガッコのフィールドワークで
訪れた老舗の染物屋
70代のご夫婦で
ひっそり営んでおり

熟練の技で染め上げた
それらの製品が
誰の目にとまるともなく
箪笥の中にたくさん眠ってるそう

ムスメ曰く
こういうものを欲しがるひとは
必ずいるはず
そのひとたちとマッチングするには
どうしたらいいんだろう
そういう働きをしたい

言わんとしてることは
わかるのだけど
ほんとだね、もったいないね
と思う反面
なんだか甘いなー
とも
私にもよい考えは
浮かばないなぁ
とも

そんな薄い反応に
がっかりしたムスメ
今度は敬愛する
お菓子教室の先生に
訴えたらしい

先生は、お知り合いに
日本の伝統を後世へ
繋げたいという意思で
働いている方がいるそうで
もしよかったら
紹介してあげるよと
言ってくださったそう

それを先生から伺って
オヤとしてのリアクションを
間違ったなぁと反省し

ふと目についた
Yahoo!ニュースで
知ったこの商業施設に
誘ってみた

その名も
まるごとにっぽん

全国から集めた
名品、逸品を展示販売する
地上五階建てのビル
浅草六区にそびえたつ
今月17日にオープンしたばかり

経営者の目指しているのは
各地域の復興、活性化

フロアに入った途端
なんだか心拍があがる景色

ずらりと並んだ
色もかたちも素材もさまざまな
焼き物

何種類もの木材を配して
彫りや蒔絵の見事な装飾を
施したギターやベース

漆のつややかな箸やお椀

手触りよいパイルでつくられた
ルームシューズ

いぶし銀が冴えざえ光る
キッチンツール

ずっしり思い銅製の玉子焼き鍋

屋久島のシナモンティの試飲は
薫りの高さと上品な苦味
(なのにもう売り切れなんだって!)

ご当地グルメを紹介するフロアには
各地にひとつずつテーブルがあり
天井からプロジェクターで
テーブル面にpvが映されていて

宮城県女川のブースで
流された映像に
うっかり泣きそうになり
慌てて離れた
カッコ悪いもんね…

買ったのは
三人の親へ漆の塗り箸
妹らへオーガニックなヘアケア
愛媛のはちみつと屋久島の紅茶は
実家と自宅とひとつずつ

それぞれの売り手さんが
とつとつと、でも熱く
モノへの思いを
伝えてくれて

ほかほかしたきもちで
買い物をしたのだった

ムスメの模索は
続くだろうし
なにかの役に立つためには
まだまだ、キタエなきゃ
なんないことが
やまほどあるけれど

したいことが見つかる
しあわせを
一緒に楽しもう





How about you?

2015-12-31 10:47:38 | 日記
大晦日です

やることは
たくさんありすぎて
おそらく終わりません

それなのに
お片付けすりゃ
アルバム開いちゃうし

こんなふうに
日記書いちゃうし

なんとなく
年末からの
おやすみは
単なる普通の
連休のように
思えるこの頃です

歳神様に
怒られるな

黒豆は煮てるけど
あとはたいしたこと
してないなぁ

歳神様、黒豆お好きかしら

でも、去年もおなじかんじで
年を越しましたし

今年も楽しくおもしろく
たまに怒り泣き(笑)
カラフルないちねんでした
ので

たぶんお好きなんでしょう
黒豆(違)

ふりかえると
春に出会った素敵なひとが
そのあともたくさんの
素敵な出会いや発見を
もたらしてくださったように
思います

私に足りなかったものは
自分の思いや気持ちを
相手に伝える力
だった気がします

文字ならいくらでも
書けるのですが
話をするとなると
ためらうのは

じぶんの口に
毒を持ってることを
知ってるからです(笑)

文字なら直せますけど
いったん口から出た言葉は
つかまえるわけにいかず

だけど
言葉にしないことで
相手に不安を与える
こともあるのですよね

あと20年
すべりのよい
上っ面な関わり
ではなく

直球で
いきたいと
おもう

そんな年末でした

このいちねんを
彩ってくださった
みなさんに
感謝します














珈琲文明 年納め

2015-12-29 19:11:33 | 日記


多忙極める
怒濤の年末ラッシュ
ラスト一時間
という
文明さんにやってきました

マスターは
ナチュラルハイ
だって
(笑)

今年もたくさん
美味しい珈琲を
いただきました



ほぼ
じぶんちの
リビングなみの
ポジション

なんの打ち合わせもなく
ばったりムスメと
鉢合わせたりね
(笑)

どんな状態の私でも
常におなじ美味しさの
珈琲と
おなじ温かさの笑顔と声で
歓待してくださる
マスターのおかげで
ギアをニュートラルに
戻せるありがたさ

来年も
よろしくおねがいします




ミサリングファクトリー忘年会@鎌倉 皿のうえ

2015-12-28 20:38:06 | 日記





夏の陽射しが
やわらいだくらいから
忘年会どこにする?
という話題になる
われらがミサリングファクトリー
筋金入りの
「おいしいものに目がない」族

今年はそんな族の一味
もとい、フランス菓子教室の
生徒さんのAさんの開いたお店へ
近郊の海であがった
新鮮な魚てんこもり

前菜のあんきもとあかなまこの酢の物
食感が楽しく濃厚な旨味

たことひらめ
今朝まで泳いでたやつ
ひらめは軽く昆布〆に

ぶりしゃぶは絶妙な厚みの
赤身とトロの二種類

カウンター6人
テーブルふたりで
わたしはMちゃんと
テーブルでまったり
はじめましてのとき
中学生だった彼女が
目の前で白ワインとか
のんじゃってる感動

春からはケーキ屋さんに
お勤めが決まってる
こんな立派な素敵な
お嬢さんになられて
ほんと泣けるな

ぶり、うまーい!と
わしわし食べてたら
なんとカウンターのひとたちは
大将のサーブを
おとなしく待っていた

たまご15こぶんの
だし巻きを焼く様子
かっこいい

ちかさんよく見といたほうがいいよ
と、先生
ガン見してもできるように
なるかはなぞだけど
ちゃんと見ますよぅ

 

じゅわっとだしのしみでる
あつあつの厚焼きたまご
世の中にこんなおいしいもの
他にある?

牡蠣は瞬間スチームで
はじめて食べるやわらかさ
牡蠣苦手なひともいけるよう
考えたのだそう

大将はあれこれ説明して
くれたあと
かならずこっちの
テーブルにむかって
聞こえますか?大丈夫ですか?
と気遣ってくださる

かさごとめばるの唐揚げ
蒸したごぼうをいっしょに
揚げたのは、さっくりふんわり
おろしたあとのかさごも
かっこよく揚げられていて
「食べようとおもったら食べられますよ」

唐揚げをいただいたあとの皿を
Aさんが

さげてもいいですか?
このままオブジェとして置いておきますか?

オブジェって(笑)

美味しい魚の料理って
ほんとにしあわせだよねーとわたし
Mちゃんはこないだ
虹さんに友達連れていったのだそう

虹さんは七里ヶ浜にある
やはり美味しい魚のお店で
厨房の様子が見えたりする
前回お菓子教室のみんなで
会食したときも
熱心にのぞいてた彼女

調理を学ぶMちゃんの友達と
今回ものぞきこんでいたら
大将に「また来た!」って
いわれちゃったそう(笑)

そして奥さまには
「たくさんたべるでしょ」
と、大きな土鍋のごはんを
どーんと置かれ

なんかあたしたちそうゆう
認識みたいです
と、Mちゃん

族の評判は鎌倉中に浸透してゆくのか?

そして食事のあと
Aさんに「デザートお店で出しなよ」
という松本先生

みんなであれがいいこれがいいと
やいのやいの

Aさん、前に教室で作った
冷菓がとてもおいしかったから
あれはどうかなぁと

しかし名前がうかばない

四角い容器でー
あっ、うえにココアだよね?
オレンジ風味だったねー
土曜レッスンのときは
ドライアイスなかったんだよねー
寄り道しないで走って帰れって
先生に言われたよねー

Aさんが先生のブログを
遡ってさがしあてた
スフレグラッセ

なにこれおいしそー!
と、先生(笑)

また来年も
ガチで美味しいお菓子を
たくさん作れますように

松本先生、生徒仲間のみなさん
ことしもお世話になりました
来年もどうぞよろしくなのです










ちゃぶだいカフェ 師走の相模湖編

2015-12-27 22:17:53 | 日記
深夜1時
チョコレートケーキの
焼け具合を確認しながら
一年という時間の
俊足っぷりに驚く

厳寒の船移動
ストーブの焚かれたドーム
細く小さな針と
赤いうにょうにょしたエサ

見るもの触るもの
すべてめずらしく
大量に持ちかえった
わかさぎは
からあげにしたら
とてつもなくおいしく

それが去年の年末のこと

夜明け前の5時
ケーキを携え
帰省の波に混じりながら
高速を飛ばして
懐かしい湖へ

美しい月が
向こうの稜線のうえに
かかっている景色は
そのまま花札になりそう

今回も、去年と同じく
M氏ご夫婦プロデュース
今年は、ちゃぶだいカフェの
冠つきで
豪勢なごちそうが

牛スジ煮込み
ワインと八丁味噌仕立て

お出汁の香るおうどん
温玉、ちくわ天、小口ネギ

ちらほらと釣れた
わかさぎは
即座に天ぷらに
ヒレがぴーんと反り返っている

早くも釣ることより
呑むことにフォーカスする
おとなたちも

M氏は、みんなの
釣りの仕掛けをチェックしたり
魚に衣つけて
天ぷら鍋に放り込んだり
奥さまは酒や天ぷらの
振る舞いに
せわしなくかいがいしく
はたらいている

おいしい、たのしい、
そんな客人の様子を
みることが喜び
とおっしゃるご夫婦

心から敬服する
素敵な方たちである

お客たちも、
見知ったひとばかり
ではなく
はじめましてや
おひさしぶりな方々
だけど
おいしいものを
あいだにはさんで
にこにこと
同じ時間を過ごす

殺伐とした
働く日々で
乾燥したこころを
ゆっくりじんわり
あたたかなお湯に
ひたすような
休日

つい、癖で
ふつうの倍くらい
あろうかという
大きい切れで
お配りしたケーキ

よろこんでいただけて
ほっとした

美佐先生の
レシピなんですよ
というと
客人のY氏が
先生って呼ばれてるんだねと
笑う
高校の同級生同志なのだそう

そういえばここにいるのも
もとをたどれば
先生の繋いでくださった
ご縁によるもの

そんなみなさんと
食べるケーキは
なんだかいつもより
おいしく出来たような

というか
この場でヘタなケーキを
出すわけにはゆかない
なんてプレッシャーも
あったのかも

午後2時
少し早めに切り上げて
近場の温泉へ立ち寄り
年の瀬の挨拶を交わし
帰路に着く

高速から夕焼けを
眺めながら
明日の仕事納めが
つつがなく済むように
来年の仕事が
予定通りこなせるように
そんなことを願う
今年最後の日曜日


Mさんご夫妻
素晴らしい一日を
ありがとうございました

ご一緒したみなさん
楽しい時間を
ありがとうございました