夏のお蚕、なつご、もしくは、かさん(夏蚕)とも言いますが、もうすぐ、繭の出荷です。
出荷前に、選別をして、出来のいいものだけを出荷しますから、どれくらい出せるかは、まだ今の時点では、推測するしかできないです。
でも、まあまあの出来なんじゃないかと。
さて、今回、なつごの作業は、お手伝いさんが来てくれていたので、とても助かりました。
地元、宇和町出身の方。
今後、養蚕を始めたいと考えているそうです。
私より年上でして、昔の宇和町のことをよく知っている方です。
その方のお話が、とても興味深い。
かつては、宇和町内は自然が豊かで、多様性に富んだ生態系だったそうです。子供の頃は、田んぼにたくさんの生き物がいて、それを捕まえるのがもっぱらの楽しみだったとか。
ドジョウ、タニシ、ナマズ、フナ、シジミ、カニ、カエル、などなど。
しかしながら、水路のコンクリ化や、化学肥料、農薬散布の時代を迎えると、これらは全くと言っていいほど、姿を消して、現在に至っているとのこと。
そのことに、農家は気がついているけれど、それをなんとかしたいと声をあげる人は、少ないといいます。
むー、ここはなんとかしたいねえ。だって、生き物が多様な方が、明らかに豊かじゃない?
宇和町は、かつて豊かだった暮らしを取り戻せるのか?
私ができること、これからもやって行きます。