ちいさなつづら

肩幅で暮らす。

伊予生糸の伝承へ!!

絶滅の危機にある文化、養蚕・製糸。その中でも、最高級品質の絹糸、「伊予生糸」は、日本の地理的表示保護制度の認証を受けています。養蚕農家、製糸技術者が減ってゆく中で、どのように後世に残して行くか、皆さんのご協力を得ながら、課題解決に向けて頑張ります。応援よろしくお願い致します!

なつご もうすぐ出荷

2016-07-17 06:59:46 | 養蚕

 夏のお蚕、なつご、もしくは、かさん(夏蚕)とも言いますが、もうすぐ、繭の出荷です。


 出荷前に、選別をして、出来のいいものだけを出荷しますから、どれくらい出せるかは、まだ今の時点では、推測するしかできないです。

 でも、まあまあの出来なんじゃないかと。



 さて、今回、なつごの作業は、お手伝いさんが来てくれていたので、とても助かりました。


 地元、宇和町出身の方。


 今後、養蚕を始めたいと考えているそうです。


 私より年上でして、昔の宇和町のことをよく知っている方です。


 その方のお話が、とても興味深い。



 かつては、宇和町内は自然が豊かで、多様性に富んだ生態系だったそうです。子供の頃は、田んぼにたくさんの生き物がいて、それを捕まえるのがもっぱらの楽しみだったとか。

 ドジョウ、タニシ、ナマズ、フナ、シジミ、カニ、カエル、などなど。


 しかしながら、水路のコンクリ化や、化学肥料、農薬散布の時代を迎えると、これらは全くと言っていいほど、姿を消して、現在に至っているとのこと。


 そのことに、農家は気がついているけれど、それをなんとかしたいと声をあげる人は、少ないといいます。



 むー、ここはなんとかしたいねえ。だって、生き物が多様な方が、明らかに豊かじゃない?


宇和町は、かつて豊かだった暮らしを取り戻せるのか?


 私ができること、これからもやって行きます。