goo blog サービス終了のお知らせ 

港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


献立は…  
シネマ・ポップス…ときどきイラスト

『祈り』 ロベルト・デルガード楽団

2013-11-04 12:41:16 | 絵画・イラスト

前記事でロベルト・デルガード楽団の『祈り』を取り上げました。



その『祈り』のイメージイラストがありますのでもののついでに貼っておきます。




『祈り』といえば、何と言ってもロベルト・デルガード楽団の演奏なのですが、
ミゲル・アセベス・メヒアのボーカルも素晴らしいのでこちらも貼っておきます。

↓はミゲル・アセベス・メヒアの『祈り』 YOUTUBEより



更新が遅れています…

2013-04-18 23:00:05 | 絵画・イラスト

しばらく記事が滞っています。
もう少し時間がかかるかもしれません。

とりあえず、自作のイラストやYOUTUBEを貼ったりして つないでいこうと思います。
↓は昨年【しいぺいんたー】で描いたものです。


Amore・mioさん、心配をおかけしています。(感謝)

絵画教室の作品展にて (その2)

2013-03-18 06:41:06 | 絵画・イラスト

もう一作品紹介しましょう。
A・Sさんの水彩画です。



一見、雨の街角でショーウインドーを覘いている老人のスケッチ画のように見受けられます。
しかし、佇む老人の背中に哀愁が漂っているように感じ取れます。
そこで、角度を変えてじっくりと鑑賞してみることにしました。

どうしてこんな雨の中で立ち止まっているのだろう?
この老人の身の上に何があったのだろうか?
そんなことを考えると、老人の人生をいろいろと想像させられてしまいます。
勝手な物語を想像するにつれて、この絵画が時空を意識しているのが読み取れます。
また、想像すれはするほど老人の背中から悲哀が浮かんできます。
作者の真意はわかりませんが、もの深い情感を感じさせられます。
レトロな色彩がさらなる哀愁を醸し出しています。
雨を意識した流れるような筆さばきも見事です。
この作品も、時空を意識した立派な絵画芸術といえましょう。

やはり、心に訴える絵画は素晴らしい。



絵画教室の作品展にて

2013-03-17 02:45:12 | 絵画・イラスト

芸術の話はさておいて
話を先日訪れた某絵画教室の展示会に戻します。
本来、教室に通う生徒さんたちの主たる目的は自己の描画技術の向上にあると思います。
展示会は年に一度、その技術の成果を競うイベントなのかもしれません。
写真のように精巧な絵や美的にも優れた風景画などが数多く展示されておりました。
しかしながら、心を動かされて、足を止めてじっくりと眺めたくなる情感の滲み出るような作品は意外と少ないものです。
技術の向上が目的の展示会ですから望むほうが無理なのかもしれません。
そんな中でも、思わず見つめてしまう作品があるものです。
下の絵は C.I さんの絵画です。


大胆な構図は安定感があって、さらに色合いもとても素敵です。
(実物は根元がもう少しこげ茶で暗い)
根元の暗さと頂きの明るさ。
暗い過去から明るい未来へという暗示なのでしょうか。
何物にも負けないとばかりに、大地からしっかりとそそり立つさまは、
天(明日)に向かって強く生きるんだ! という活力をひしひしと感じ取れます。
強い情感で訴えかける絵はどんなに優れた技術の絵よりも素晴らしいものです。
絵画の中に思想を織り込んだ見事な作品に出会えました。

絵画における四次元的表現

2013-03-14 03:10:27 | 絵画・イラスト


前に芸術の要素は『技術・思想・創造力』が必要と記述しました。
この点から、絵画ほど思想の表現に制約のある芸術はないでしょう。
他の芸術においては三次元や四次元(時空)の世界の中で、自由かつ複雑に表現されています。
(四次元が時空であるかどうかの論議はありますが、時空をあえて四次元とします)
文学、音楽、建築・彫刻、演劇、舞踊、映画などには立体や時空が表現の要素になっています。
しかしながら、平面上に描く絵画は、立体や時の経過という要素がない単純な二次元の世界です。
二次元という限られた世界の中でも芸術たらしめるには、芸術の要素としての『技術・思想・創造力』が織り込まれていなければなりません。
しかし、作者が他の芸術ジャンルのように自分の思想を、自由かつ複雑に表現しようとする場合においては、どうしても時空が必要となってきます。
残念ながら静止画である絵画に時の経過は織り込むことはできません。
なぜならば絵画は二次元だからです。
でも、平面上の絵画において三次元は不可能ですが、作者の技術力(遠近法や陰影)で立体感を表現することは十分に可能です。
それでは、二次元の絵画に時空を織り込むのは本当に不可能なことなのでしょうか。

以前に、ある展覧会の会場でふと目を引く作品を目にしました。
小さな子供が釣り上げた魚を自慢げに母親に見せている様子が夕焼けのシルエットとに映えていました。
 その絵の中から親子のいろんな会話が聞こえてきます。
 静止画でありながらそこに小さな物語が存在します。
物語を想像するということは、絵画の中で時が動いているのです。
そこに時空があります。
そしてその時空の中で作者の暖かい思想(情感)を感じ取ることができたのでした。

静止画であっても、鑑賞者に時空を感じてもらえれば、そこに思想を織り込むことは可能です。
絵画は二次元ですが、三次元にも四次元にも表現する可能性を持ち合わせています。
時空を感じさせることができる作品は素晴らしい芸術絵画といえるでしょう。