『死刑台のエレベーター』 Ascenseur pour L'échafaud (仏) 1957制作
監督 ルイ・マル
音楽 マイルス・デイヴィス
主演 ジュリアン・タベルニエ … モーリス・ロネ
フロランス・カララ … ジャンヌ・モロー
シェリエ警部 … リノ・ヴァンチュラ
主題歌 『死刑台のエレベーター』 ( Ascenseur pour L'échafaud ) 演奏・マイルス・デイヴィス
ノエル・カレフの推理小説を ヌーヴェルヴァーグの一翼を担った弱冠25歳のルイ・マルが映画化。
従前の映画作法を覆す表現手法とモダンジャズの画期的なサウンドで世界に衝撃を与えた傑作。
社長夫人のフロランスは不倫相手のジュリアンに夫を自殺に見せかけた完全犯罪を持ちかける。
ジュリアンは社長の殺害には成功したが、小さなミスて事件現場のエベーターに閉じ込められてしまう。
舗道に止めていたジュリアンの車は若いカップルに乗り回されて挙句に殺人事件を引き起こした。
警察は犯人を車の持ち主であるジュリアンとして捜査に乗り出す。やっとエレベーターから脱出した
ジュリアンはいわれのない殺人事件の犯人として疑われ当日のアリバイを追求される。
フロランスは奔走して犯人は若いカップルだと証明したものの社長共謀殺人の動かぬ証拠が…
主題歌の『死刑台のエレベーター』は、マイルス・デイヴィスの自作自演によるものです。
この映画を製作中のルイ・マルは、ちょうどパリを訪れていたマイルス・デイヴィスにラッシュプリントを見せて
音楽を任せ、デイヴィスはフランスの演奏家との即興演奏でメインテーマなど十曲を提供しました。
以降、フランス映画において、ロジェ・ヴァディムの『大運河』『何が何でも首ったけ』『危険な関係』、
マルセル・カルネの『危険な曲がり角』、エドアール・モリナロの『殺られる』等々 モダンジャズを
取り入れるのが流行となりました。
↓はマイルス・デイヴィスの『死刑台のエレベーター』 YOUTUBEより