港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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シネマ・ポップス…ときどきイラスト

『3月1日』

2019-02-28 17:59:41 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆ グレン・ミラー Glenn Miller (1904.3.01~1944.12.15)



米国生まれのドイツ系アメリカ人、ジャズ・トロンボーン奏者・編曲家で代表格のビッグバンド・リーダーです。
10歳の頃からトロンボーンを始め、下積みの末に1937年にグレン・ミラー楽団を結成、既存音楽をスイング化する
アレンジで一躍人気楽団になり、『イン・ザ・ムード』などのアレンジが次々とヒットして、絶大なる人気を博した。
第二次世界大戦勃発に伴い1942年に陸軍航空軍に入隊し、慰問楽団を率いて精力的に戦地に演奏にまわったのですが、
大戦末期の1944年12月15日に慰安に向かう飛行機がドーバー海峡で消息を絶ち帰らぬ人となりました。
グレン・ミラーの活動期間はわずか7年余りでしたが名演奏の数々は音楽史に燦然と刻まれています。
また、1953年には楽団員のレイ・マッキンレーが彼の残した音楽を継承するためにニュー・グレン・ミラー楽団を
結成して音楽活動を続けていました。

【主要演奏曲】
『ムーンライト・セレナーデ』Moonlight Serenade (作曲も)

『イン・ザ・ムード』In The Mood

『真珠の首飾り』String of Pearls

『アメリカン・パトロール』American Patrol

『茶色の小瓶』Little Brown Jug
『タキシード・ジャンクション』Tuxedo Junction
『ペンシルベニア6-5000』Pennsylvania 6-5000
『チャタヌーガ・チュー・チュー』Chattanooga Choo Choo


☆ ダイナ・ショア Dinah Shore (1917.3.01~1994.2.24)



クラブ歌手からTV番組を経て『ボタンとリボン』で一気にメジャーになったアメリカの女性ポップシンガーです。
1938年ナッシュビルのバンダービルト大学在籍中に、地元ラジオ局の公開ライブショーで注目され、同年卒業後に
ニューヨークへ移住して本格的な活動を開始しました。しかし、ベニー・グドマン楽団やトミー・ドーシー楽団の
オーディションを受けたものの意外にも不合格だったようです。これに懲りずにソロ活動を始め、1941年には
「Yes. My Darling Daughter」が米国で10位を記録、念願の初チャートインを果たしました。
何よりも彼女を世界的に有名にさせたのが1948年の映画『腰抜け二挺拳銃』の主題歌『ボタンとリボン』のカヴァーが
大ヒットし、1953年『青いカナリア』のヒットで40年代から50年代にかけて女性シンガーとして大成功を収めました。
その後は活動をTVに移して『The Dinah Shore Show』などによって1990年代まで活躍を続けました。

↓はダイナ・ショアの『ボタンとリボン』【YOUTUBEより】 


↓はダイナ・ショアの『青いカナリア』【YOUTUBEより】 



☆ デヴィッド・ニヴン David Niven (1910.3.01~1983.7.29)



気品とユーモアに富むイギリス紳士としてぎこちない演技ながらも喜劇などで活路を開いた俳優です。
イギリスの士官学校から軍人となり、退役後は新聞記者をしていましたが俳優を目指してハリウッドに移りました。
しかし、ハリウッドでは何度もカメラ・テストで不合格となり台詞の少ないない端役に甘んじることになりました。
1944年にイギリスに戻り、キャロル・リード監督の『最後の突撃』、さらに1946年の『天国への階段』で主演を
つとめてようやく開花、その後、ハリウッドでも主役級を与えられるようになりスターの地位を確立しました。

【主要出演作品】
1936年『ローズ・マリイ』 Rose-Marie
1936年『孔雀夫人』 Dodsworth
1937年『ゼンダ城の虜』The Prisoner of Zenda
1938年『青髭八人目の妻』Bluebeard's Eighth Wife
1939年『嵐が丘』Wuthering Heights
1944年『最後の突撃』The Way Ahead
1946年『天国への階段』A Matter of Life and Death

1950年『怪傑紅はこべ』The Elusive Pimpernel
1953年『月蒼くして』The Moon Is Blue
1956年『八十日間世界一周』Around the World in Eighty Days

1958年『悲しみよこんにちは』Bonjour tristesse
1958年『旅路』Separate Tables
1961年『ナバロンの要塞』The Guns of Navarone
1961年『好敵手』The Best of Enemies
1963年『北京の55日』55 Days at Peking
1963年『ピンクの豹』The Pink Panther

1964年『レディL』LAdy L


☆ ハリー・ベラフォンテ Harry Belafonte (1927.3.01~ )



カリプソ音楽の王様と呼ばれ、黒人として初めてカーネギー・ホールの舞台を踏んだアメリカの歌手・俳優です。
西インド諸島の出身者の両親のもとにニューヨークで生まれました。8歳の時に母親の母国ジャマイカで生活、
その5年間に幼いハリーが見聞したことが後のカリプソ・ソングに多大な影響を与えることになります。
再びニューヨークに戻ると演劇の道に進み、ブロードウェイのクラブで唄っていたところを認められて
キャピトル・レコードと契約を結びました。その後、RCAと契約して1956年の「カリプソ」がアルバムとして
31週間連続全米No.1のミリオン・ヒットとなり、シングルカットされた『バナナ・ボート』が全米5位を記録し
カリプソ・ブームの発端となりました。
また、習得した演技力を生かして1954年にはオール黒人キャストで現代化したオットー・プレミンジャー監督の
音楽映画『カルメン』などにも出演しています。
1960年に入ってからは、TVプロデューサーのかたわら 公民権運動などの社会活動を始め、1985年にはアフリカの
飢餓救済のために「U.S.A.フォー・アフリカ」を提唱、アフリカの飢餓救済のために全米オールスターで唄った
『ウィ・アー・ザ・ワールド』を送りだしています。

【主要歌唱曲】
『バナナ・ボート』Banana Boat Song

『マティルダ』Matilda

『ダニー・ボーイ』Danny Boy

『さらばジャマイカ』Jamaica Farewell


【主要映画出演作品】
1954年『カルメン』 Carmen Jones

1957年『日のあたる島』 Island in the Sun
1959年『拳銃の報酬 』 Odds Against Tomorrow


【ご命日】

★アラン・レネ Alain Resnais (1922.6.03~2014.3.01)



1950年代に起きた映画革新運動となるヌーヴェルヴァークの左岸派を代表するフランスの映画監督。
主な監督作品に『夜と霧』『二十四時間の情事』『去年マリエンバートで』『戦争は終わった』などがある。


『2月29日』

2019-02-27 17:33:25 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆ミシェル・モルガン Michèle Morgan (1920.2.29~2016.12.20)



1930年代から60年代末までの間、小柄ながらも気品ある美しさでフランス映画界を支えた大女優です。
15歳の時から撮影所のエキストラをしながら演劇を学び、1937年『赤ちゃん』の端役で映画デビューを果たし、1937年には
マルク・アレグレ監督の『間抜け男』で主役に抜擢されました。さらに1939年のマルセル・カルネ監督の『霧の波止場』で
絶望的な恋を演じて脚光を浴び、1946年のジャン・ドラノワ監督の『田園交響楽』、1948年にはイギリスでキャロル・リード
監督の『落ちた偶像』、1950年のルネ・クレマン監督の『ガラスの城』、1953年のイヴ・アレグレ監督の『狂熱の孤独』、
1955年のルネ・クレール監督の『夜の騎士道』、1959年のアンドレ・カイヤット監督の『両面の鏡』など巨匠監督の名作で
その存在を示し続け1960年代後半まで第一線級の女優としてフランス映画界に君臨しました。

【主要出演作品】
1937年『赤ちゃん』  Le Mioche
1939年『霧の波止場』 Le Quai des brume

1940年『わが父わが子』  Untel père et fils
1942年『パリのジャンヌ・ダーク』 Joan of Paris 
1946年『田園交響楽』 La Symphonie pastorale
1948年『ファビオラ』 Fabiola 
1948年『想い出の瞳』 Aux yeux du souvenir
1948年『落ちた偶像』  The Fallen Idol 

1949年『パリのジャンヌ・ダーク』 Joan of Paris 
1950年『ガラスの城』 Le Château de verre
1952年『七つの大罪』 Les Sept péchés capitaux
1952年『愛情の瞬間』 La Minute de vérité
1953年『狂熱の孤独』 Les Orgueilleux 

1954年『ナポレオン』 Napoléon
1954年『愛の迷路』 Obsession
1955年『夜のマルグリット』 Marguerite de la nuit 
1955年『夜の騎士道』 Les Grandes manoeuvres

1956年『マリー・アントワネット』 Marie-Antoinette 
1958年『夏物語』 Racconti d'estate 
1959年『両面の鏡』 Le Miroir à deux faces
1963年『悪い女』 Le Crime ne paie pas
1966年『名誉と栄光のためでなく』 Lost Command


☆ジミー・ドーシー Jimmy Dorsey (1904.2.29~1957.6.12)



クラリネット、サクソホーン奏者でアメリカのビッグ・バンドの指揮者、通称JDです。
父親がバンド指揮者の影響でクラリネットなどの管楽器を習得して7歳から父のバンドで演奏する神童でした。1920年頃から
弟のトミーと共演し1934年にはドーシー・ブラザース・オーケストラを結成しましたが、お互いの目指す音楽の相違によって
解散し、それぞれの道を歩むことになりました。1935年に単独のジミー・ドーシー楽団を結成し、ビング・クロスビーを
迎えて華々しいスタートを切り、ボブ・エバリーとヘレン・オコーネルを二枚看板の専属歌手として契約、ヘレンが結婚で
引退したときにはキティ・カレンを迎えるなどで1940年代に全米No.1を11曲も輩出するヒット・メーカーになりました。
1956年に弟のトミーが急死し、トミーの楽団を併合して活動を続けましたが1957年にトミーの後を追うように癌でこの世を
去っています。

↓はジミー・ドーシー楽団とボブ・エバリー&ヘレン・オコーネルの『アマポーラ』【YOUTUBEより】 


↓はジミー・ドーシー楽団とボブ・エバリー&ヘレン・オコーネルの『グリーン・アイズ』【YOUTUBEより】 


↓はジミー・ドーシー楽団とボブ・エバリー&キティ・カレンの『ベサメ・ムーチョ』【YOUTUBEより】 


『2月28日』

2019-02-27 16:47:50 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆スタンリー・ベイカー Stanley Baker (1928.2.28~1976.6.28)



主に強い男性的なアンチヒーローとしてアクション映画で活躍したイギリス人俳優です。
1943年に14歳のときセルゲイ・ノルバンドフ監督の『覆面(Undercover)』で映画デビュー、続いて舞台で俳優活動した後
映画界に戻り個性の強い悪役として存在感を示ししました。傍役が多い中でも1960年の『コンクリート・ジャングル』や
1962年の『エヴァの匂い』などでは堂々と主役を張り、007のジェームズ・ボンド役の話もあったようですがこれを本人が
断わったためにショーン・コネリーになったという内輪話もあったようです。
1960年代半ばからはプロデューサーとしても活躍し1970年に入ってからは主戦場をTVに移行しています。
ヘビー・スモーカーが起因してか1976年に仕事先のスペインのマラガで48歳の若さで肺癌でなくなりました。

【主要出演作品】
1951年『艦長ホレーショ』 Captain Horatio Hornblower
1953年『赤いベレー』The Red Beret
1954年『善人は若死する』The Good Die Young
1955年『トロイのヘレン』Helen of Troy
1955年『リチャード三世』Richard III
1956年『アレキサンダー大王』Alexander the Great
1960年『コンクリート・ジャングル』Concrete Jungle

1961年『ナバロンの要塞』The Guns of Navarone

1961年『ソドムとゴモラ』Sodom and Gomorrah
1962年『エヴァの匂い』Eva

1967年『できごと』Accident



【ご命日】

★アニー・ジラルド Annie Girardot (1931.10.25~2011.2.28)



コメディー・フランセーズ出身で渋みが光るフランスの中堅女優。
主な出演作品に『殺人鬼に罠をかけろ』『若者のすべて』『マンハッタンの哀愁』『パリのめぐり逢い』などがある。


★アルモンド・トラヴァヨーリ Armando Trovaioli (1917.9.02~2013.2.28)



1940年代から世紀をまたいで活躍したイタリア映画音楽界の重鎮的存在の作曲家・演奏家。
フィルム・サウンドとしては200を超える作曲・指揮があるが、主題歌としては『黄金の七人』が有名。

★ジェーン・ラッセル Jane Russell (1921.6.21~2011.2.28)



大富豪ハワード・ヒューズ監督の秘蔵っ子として、物議を醸した映画『ならず者』でデビューしたアメリカの女優。
主な出演作品に『ならず者』『腰抜け二挺拳銃』『紳士は金髪がお好き』などがある。


『2月27日』

2019-02-26 17:25:27 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆エリザベス・テイラー Elizabeth Taylor (1932.2.27~2011.3.23)



世紀の美女と呼ばれながらもその激しい恋愛・結婚遍歴でスキャンダルの多かったハリウッド女優です。
ロンドン生まれのイギリス人で1939年に父親の仕事の関係で家族で渡米、元々女優志望だったこともあり1943年にMGMに
スカウトされ『家路』でデビュー、大人の美しさを持つ少女として注目を集めました。その後、青春スターとして
少女役などで活躍しましたが、この頃から浮名を流しはじめ、1950年に18歳でホテル王のヒルトン・ジュニアと結婚
したものの1年続かずに離婚、その後の生涯にわたる彼女の果てしない恋愛スキャンダルがスタートしました。
一方、俳優としては1951年の『陽のあたる場所』が高評価を受け、『雨の朝巴里に死す』『ジャイアンツ』など1950年代に
脂の乗り切った大人の女優としての地位を確立、2001年まで映画・TVで大女優として活躍しました。

【主要出演作品】
1943年『家路(名犬ラッシー) 』 Lassie Come Home

1944年『ドーヴァーの白い崖』The White Cliffs of Dover
1944年『緑園の天使』National Velvet
1948年『奥様武勇伝』Julia Misbehaves
1949年『若草物語』Little Women

1950年『花嫁の父』Father of the Brie
1951年『可愛い配当』Father's Little Dividend
1951年『陽のあたる場所』A Place in the Sun

1951年『クォ・ヴァディス』Quo Vadis
1954年『ラプソディー』Rhapsody
1954年『巨象の道』Elephant Walk
1954年『雨の朝巴里に死す』The Last Time I Saw Paris
1956年『ジャイアンツ』Giant

1957年『愛情の花咲く樹』Raintree County
1958年『熱いトタン屋根の猫』Cat on a Hot Tin Roof
1959年『去年の夏 突然に』Suddenly, Last Summer

1960年『バターフィールド8』BUtterfield 8

1963年『クレオパトラ』Cleopatra
1963年『予期せぬ出来事』The V.I.P.s
1965年『いそしぎ』The Sandpiper

1966年『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』Who's Afraid of Virginia Woolf?

1967年『じゃじゃ馬ならし』The Taming of the Shrew|
1967年『禁じられた情事の森』Reflections in a Golden Eye
1967年『危険な旅路』The Comedians
1968年『夕なぎ』Boom!
1968年『秘密の儀式』Secret Ceremony


☆パスカル・プチ Pascale Petit (1938.2.27~ )



愛くるしい魅力で1960年前後に輝いたフランスの女優です。
美容院の助手をしていた18歳の時に、レーモン・ルーローの妻フランソワズと知り合い、ルーローの一座に加わって
1957年にルーロー監督の映画『サレムの魔女』の傍役としてデビューしました。続く1958年には『女の一生』で
女優として認められるようになり、数本の青春映画に出演して輝きを放ちましたが1962年の『妖姫クレオパトラ』が
ミス・キャストとなりフランス映画界から退いてしまいました。その後、西ドイツで女優業を続けていたという噂が
あるものの日本で耳にすることはなくなりました。とても残念です。

【主要出演作品】
1957年『サレムの魔女』 Les Sorcières de Salem
1958年『女の一生』 Une vie
1958年『危険な曲り角』 Les Tricheurs

1959年『お嬢さん、お手やわらかに! 』Faibles femmes

1960年『ひと夏の情事』 Une fille pour l'été

1960年『艶ぼくろ』L'Affaire d'une Nuit

1962年『妖姫クレオパトラ』 UnaRegina per Cesare



【ご命日】

★リリアン・ギッシュ Lillian Gish (1893.10.14~1993.2.27)



純粋可憐な薄幸のヒロイン役で、映画創世期に最も輝いたハリウッド女優。
主な出演作品に『國民の創生』『イントレランス』『散り行く花』『東への道』『ホワイト・シスター』などがある。

『2月26日』

2019-02-25 16:54:43 | 明日は誰の日

【ご命日】

★フェルナンデル Fernandel (1903.5.08~1971.2.26)



ドン・カミロ役などで人気者となったフランスのコメディ俳優・映画監督。
主な出演作品として『舞踏会の手帖』『陽気なドン・カミロ』『牝牛と兵隊』などがある。


★ロイ・エルドリッジ Roy Eldridge (1911.1.30~1989.2.26)



ピッツバーグ生まれのアフリカ系米国人で "リトル・ジャズ"の愛称を持つジャズ・トランペッターです。
詳細は当ブログの『1月30日』をご参照ください。

↓はロイ・エルドリッジの『スターダスト』【YOUTUBEより】