昭和60年前後に、劇画というジャンルが誕生しました。
当時、男子向けの児童漫画は、手塚治虫、横山光輝の両巨頭の作品が主流でした。
しかし、その表現に異論を唱え、さらなるリアル感を追求すべく生まれたのが劇画でした。
名付け親は辰巳ヨシヒロ先生です。
やがて同志が集まって『劇画工房』が誕生し、雑誌『街』や『影』を舞台として発展していきます。
メンバーは、さいとうたかを、佐藤まさあき、K元美津、山森ススム、辰巳ヨシヒロ、桜井昌一、松本正彦、石川フミヤス(敬称略)
当初は、漫画の域を出ない作品も多かったのですが、時の経過と共にその存在感を増していきました。
リアルな写実、コマ割などは外国映画からかなりの影響を受けていたと思われます。
中でも、優れたデッサン力のさいとうたかを作品はファンからも絶大な支持を得ていました。
少なからず、私もその作風に魅了され、数多く模写したものでした。
私の描いた絵画やイラストはその影響があるのは否めません。
当時、私の描いたのイラストが何点か残っていますので、追々、ここに貼っていこうと思います。
下は、さいとうたかを先生の模写です。