港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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外国映画主要作品日本公開史 * 1957年公開 (その2)

2015-02-28 22:51:04 | 外国映画公開史

外国映画主要作品日本公開史 * 1957年公開 (その2)

▼参考資料・スクリーン1957年ベストテン
①抵抗…ロベール・ブレッソン
②カビリアの夜…フェデリコ・フェリーニ
③道…フェデリコ・フェリーニ
④リラの門…ルネ・クレール
⑤ベビイドール…エリア・カザン
⑥翼よ!あれが巴里の灯だ…ビリー・ワイルダー
⑦宿命…ジュールズ・ダッシン
⑧友情ある説得…ウィリアム・ワイラー
⑨夏の夜は三たび微笑む…イングマール・ベルイマン
⑩汚れなき悪戯…ラディスラオ・ヴァホダ
⑪夜を逃がれて…フレッド・ジンネマン

▼参考資料・キネマ旬報1957年ベストテン
①道…フェデリコ・フェリーニ
②宿命…ジュールズ・ダッシン
③翼よ!あれが巴里の灯だ…ビリー・ワイルダー
④抵抗…ロベール・ブレッソン
⑤戦場にかける橋…デヴィッド・リーン
⑥リラの門…ルネ・クレール
⑦カビリアの夜…フェデリコ・フェリーニ
⑧汚れなき悪戯…ラディスラオ・ヴァホダ
⑨友情ある説得…ウィリアム・ワイラー
⑩屋根…ヴィットリオ・デ・シーカ
⑪群集の中の一つの顔…エリア・カザン
⑪ピカソ-天才の秘密…アンリ・ジョルジュ・クルーゾー
⑬ベビイドール…エリア・カザン
⑬ジャイアンツ…ジョージ・スティーヴンス
⑮昼下りの情事…ビリー・ワイルダー
⑯夜を逃がれて…フレッド・ジンネマン
⑰遥かなる国から来た男…マルセル・カルネ
⑱炎の人ゴッホ…ヴィンセント・ミネリ
⑲成功の甘き香り…アレキサンダー・マッケンドリック
⑳八十日間世界一周…マイケル・アンダーソン

スクリーンでは『抵抗』がベストワンです。ナチに収監されたレジスタンス戦士が、生きのびるためにあらゆる手段を講じて
脱獄に成功するまでをこと細かく誠実に描写し一部の隙もない視覚的表現映画を完成させています。
また、フェリーニは『道』と『カビリアの夜』で日本デビューです。フェリーニはイタリアン・リアリズムの先人たちの影響を
受けながら、さらに現代社会の虚しさの中に人間の内面を追求しました。このフェリーニ作品は若干のロマンチシズムの
要素が加味されており、その手法はネオ・ロマンティシズムとも称され、イタリア映画界の新しい道を切り開きました。
この他にも、貧しい人生の哀歓を玄人好みの渋さでうたい上げたクレールの『リラの門』、みずみずしいモノクロ画面に
ブルジョワ社会を風刺したベルイマンの喜劇『夏の夜は三たび微笑む』、レッド・パージでアメリカを追放されながらも
逆にヨーロッパで自己主張を続けて大きく開花したダッシンの『宿命』などが公開されています。



↑はルネ・クレール監督の『リラの門』

外国映画主要作品日本公開史 * 1957年公開 (その1)

2015-02-27 13:07:00 | 外国映画公開史

1957年にはこんな映画が公開されました。

◎リラの門 Porte Des Lilas (1957年 仏) 監督…ルネ・クレール
  出演…ピエール・ブラッスール、ジョルジュ・ブラッサンス、ダニー・カレル、アンリ・ヴィダル、レイモン・ビュシェール
◎道 La Strada (1954年 伊) 監督…フェデリコ・フェリーニ
  出演…アンソニー・クイン、ジュリエッタ・マシーナ、リチャード・ベースハート、アルド・シルヴァーニ
◎夏の夜は三たび微笑む Sommarnatens Leende (1955年 瑞) 監督…イングマール・ベルイマン
  出演…ウラ・ヤコブソン、エヴァ・ダールベック、ハリエット・アンデルソン、グンナール・ビヨルンストランド
◎抵抗 Un Condamne A Mort s'Est Echappe (1956年 仏) 監督…ロベール・ブレッソン
  出演…フランソワ・ルテリエ、シャルル・ルクランシュ、モーリス・ビーアブロック、ローラン・モノ
◎カビリアの夜 La Notti De Cabiria (1957年 伊) 監督…フェデリコ・フェリーニ
  出演…ジュリエッタ・マシーナ、フランソワ・ペリエ、アメディオ・ナザーリ、フランカ・マルツィ、ドリアン・グレイ
○汚れなき悪戯 Marcelino Pan y Vino  (1955年 西) 監督…ラディスラオ・ヴァホダ
  出演…パブリート・カルボ、ラファエル・リベレス、アントニオ・ビコ、フアン・カルボ、アントニオ・ビコ
○宿命 Celui Qui Doir Mourir (1956年 仏) 監督…ジュールズ・ダッシン
  出演…ピエール・ヴァネック、ジャン・セルヴェ、フェルナン・ルドウ、ニコール・ベルジェ、メリナ・メルクーリ
○屋根 Il Tetto (1956年 伊) 監督…ヴィットリオ・デ・シーカ
  出演…ガブリエラ・パロッタ、ジョルジョ・リストッツィ、ガストーネ・レンツェリ、マリオ・ディ・ローロ
○友情ある説得 The Friendly Persuasion (1956年 米) 監督…ウィリアム・ワイラー
  出演…ゲイリー・クーパー、ドロシー・マクガイア、アンソニー・パーキンス、ロバート・ミドルトン、マージョリー・メイン
○幸福への招待 Paris Palace Hotel (1956年 仏) 監督…アンリ・ヴェルヌイユ
  出演…フランソワーズ・アルヌール、ロベルト・リッソ、シャルル・ボワイエ、ミシェール・フィリップ
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○ジャイアンツ Giant (1956年 米) 監督…ジョージ・スティーヴンス 【註⇒スクリーンでは1956年公開】
  出演…ロック・ハドソン、エリザベス・テイラー、ジェームズ・ディーン、キャロル・ベイカー
○遥かなる国から来た男 Pays D'or Je Viens (1956年 仏) 監督…マルセル・カルネ
  出演…フランソワーズ・アルヌール、ジルベール・ベコー、マドレーヌ・ルボウ、アンドレ・ガブリエロ、シャンタル・ゴッジ
○ノートルダムのせむし男 Notre-Dame De Paris (1956年 仏) 監督…ジャン・ドラノワ
  出演…ジーナ・ロロブリジーダ、アンソニー・クイン、アラン・キュニイ、ジャン・ダネ、ロベール・イルシュ、ダミア
□恋多き女 Elena Et Les Hommes (1957年 仏) 監督…ジャン・ルノワール
  出演…イングリッド・バーグマン、ジャン・マレー、メル・フェラー、ジャン・リシャール、ジュリエット・グレコ
□戦場にかける橋 The Bridge on the River Kwai (1957年 米) 監督…デヴィッド・リーン
  出演…ウィリアム・ホールデン、アレック・ギネス、ジャック・ホーキンス、早川雪州、ジェームズ・ドナルド
□翼よ!あれが巴里の灯だ The Spirit Of St.Louis (1956年 米) 監督…ビリー・ワイルダー
  出演…ジェームズ・スチュアート、バートレット・ロビンソン、パトリシア・スミス、マーク・コネリー
□昼下りの情事 Love in the Afternoon (1956年 米) 監督…ビリー・ワイルダー
  出演…ゲイリー・クーパー、オードリー・ヘップバーン、モーリス・シュヴァリエ、ジョン・マクギバー
□めぐり逢い An Affair To Remember (1956年 米) 監督…レオ・マッケリー
  出演…ケイリー・グラント、デボラ・カー、リチャード・デニング、ネヴァ・パターソン、チャールズ・ワッツ
□島の女 Boy on a Dolphin (1957年 米) 監督…ジーン・ネグレスコ
  出演…アラン・ラッド、ソフィア・ローレン、クリフトン・ウエッブ、ピエロ・ジャノーニ、ホルヘ・ミストラル
□夜を逃がれて A Hatful Of Rain (1957年 米) 監督…フレッド・ジンネマン
  出演…エヴァ・マリー・セイント、ドン・マレイ、アンソニー・フランシオサ、ロイド・ノーラン、ヘンリー・シルヴァ
□真昼の暴動 Brute Force (1947年 米) 監督…ジュールズ・ダッシン
  出演…バート・ランカスター、ヒューム・クローニン、チャールズ・ビックフォード、イヴォンヌ・デ・カーロ、アン・ブライス
□人間と狼 Uomini E Lupi (1956年 伊) 監督…ジュゼッペ・デ・サンテス
  出演…シルヴァーナ・マンガーノ、イヴ・モンタン、ペドロ・アルメンダリス、グイド・チェラーノ
□素直な悪女 …Et Dieu Crea La Femme (1956年 仏) 監督…ロジェ・ヴァディム
  出演…ブリジット・バルドー、クルト・ユルゲンス、ジャン・ルイ・トランティニャン、クリスチャン・マルカン
□ピカソ-天才の秘密 Le Mystere Picasso (1956年 仏) 監督…アンリ・ジョルジュ・クルーゾー
  出演…パブロ・ピカソ (ドキュメンタリー)
□炎の人ゴッホ Lust For Life (1956年 米) 監督…ヴィンセント・ミネリ
  出演…カーク・ダグラス、アンソニー・クイン、ジェームズ・ドナルド、パメラ・ブラウン、ジャネッタ・ステーキ
□赤い灯をつけるな Le Rouge Est Mis (1957年 仏) 監督…ジル・グランジェ
  出演…ジャン・ギャバン、アニー・ジラルド、ポール・フランクール、リノ・ヴァンチュラ、マルセル・ボズフィ
□火薬に火 Le Feu Aux Poudres (1956年 仏) 監督…アンリ・ドコワン
  出演…レイモン・ペルグラン、ペーター・ファン・アイク、フランソワーズ・ファビアン、シャルル・ヴァネル
□罪と罰 Crime Et Chatiment 監督…ジョルジュ・ランパン
  出演…ロベール・オッセン、マリナ・ヴラディ、ジャン・ギャバン、ウラ・ヤコブソン、ベルナール・ブリエ
□殿方ご免遊ばせ Une Parisienne (1957年 仏) 監督…ミシェル・ボワロン
  出演…ブリジット・バルドー、シャルル・ボワイエ、アンリ・ヴィダル、アンドレ・リュゲ、ナディア・グレイ
□失われたものの伝説 The Legend Of The Lost (1957年 米) 監督…ヘンリー・ハサウェイ
  出演…ジョン・ウェイン、ソフィア・ローレン、ロッサノ・ブラッツィ、
□殺人狂想曲 L'homme A L'impermeable (1956年 仏) 監督…ジュリアン・デュヴィヴィエ
  出演…フェルナンデル、ベルナール・ブリエ、クロード・シルヴァン、ジュディット・マーグル、アルマンド・ナヴァル
□陽はまた昇る The Sun Also Rises (1957年 米) 監督…ヘンリー・キング
  出演…タイロン・パワー、エヴァ・ガードナー、エロール・フリン、メル・ファーラー、ジュリエット・グレコ
□誇りと情熱 The Pride And The Passion (1957年 米) 監督…スタンリー・クレイマー
  出演…ケーリー・グラント、フランク・シナトラ、ソフィア・ローレン、セオドア・バイケル、ジェイ・ノヴェロ
□間違えられた男 The Wrong Man (1956年 米) 監督…アルフレッド・ヒッチコック
  出演…ヘンリー・フォンダ、ヴェラ・マイルズ、アンソニー・クェイル、ハロルド・J・ストーン、チャールズ・クーパー
□成功の甘き香り Sweet Smell Of Success (1957年 米) 監督…アレキサンダー・マッケンドリック
  出演…バート・ランカスター、トニー・カーティス、スーザン・ハリソン、マーティ・ミルナー、バーバラ・ニコルズ
□やさしく愛して Love Me Tender (1956年 米) 監督…ロバート・D・ウェッブ
  出演…リチャード・イーガン、エルヴィス・プレスリー、デボラ・パシェット、ロバート・ミドルトン、ウィリアム・キャンベル
□リスボン Lisbon (1956年 米) 監督…レイ・ミランド
  出演…レイ・ミランド、モーリン・オハラ、クロード・レインズ、イヴォンヌ・フルノー、フランシス・レデラー
□八十日間世界一周 Around the World in 80 Days (1956年 米) 監督…マイケル・アンダーソン
  出演…デヴィッド・ニヴン、カンティンフラス、シャーリー・マックレーン、シャルル・ボワイエ、マルティーヌ・キャロル
□OK牧場の決闘 Gunfight at the O.K. Corral (1957年 米) 監督…ジョン・スタージェス
  出演…バート・ランカスター、カーク・ダグラス、ロンダ・フレミング、ジョー・ヴァン・フリート、ライル・ベトガー
□女はそれを我慢できない The Girl Can't Help It (1956年 米) 監督…フランク・タシュリン
  出演…トム・イーウェル、ジェーン・マンスフィールド、エドマンド・オブライエン、ジュリー・ロンドン
□追想 Anastasia (1956年 米) 監督…アナトール・リトヴァク
  出演…イングリッド・バーグマン、ユル・ブリンナー、エイキム・タミロフ、ヘレン・ヘイズ
□パリの恋人 Funny Face (1957年 米) 監督…スタンリー・ドーネン
  出演…オードリー・ヘップバーン、フレッド・アステア、ミシェル・オークレール、ロバート・フレミング、ケイ・トムスン
□お茶と同情 Tea And Sympathy (1956年 米) 監督…ヴィンセント・ミネリ
  出演…デボラ・カー、ジョン・カー、リーフ・エリクソン、エドワード・アンドリュース、ノーマ・クレイン
□王子と踊子 The Prince And The Showgirl (1957年 米) 監督…ローレンス・オリヴィエ
  出演…ローレンス・オリヴィエ、マリリン・モンロー、ジェレミー・スペンサー、リチャード・ワッティス
△ベビイドール Baby Doll (1956年 米) 監督…エリア・カザン
  出演…キャロル・ベイカー、カール・マルデン、イーライ・ウォラック、ミルドレッド・ダンノック
△群集の中の一つの顔 TA Face in the Crowd (1956年 米) 監督…エリア・カザン
  出演…アンディ・グリフィス、パトリシア・ニール、ウォルター・マッソー、アンソニー・フランシオーサ
※女狙撃兵マリュートカ The Forty-First 監督…グリゴリー・チュフライ
  出演…イゾルダ・イズヴィツカヤ、オレーグ・ストリジェーノフ、ニコライ・クリューチコフ


外国映画主要作品日本公開史 * 1956年公開 (その2)

2015-02-26 15:25:32 | 外国映画公開史

外国映画主要作品日本公開史 * 1956年公開 (その2)

▼参考資料・スクリーン1956年ベストテン
①居酒屋…ルネ・クレマン
②ピクニック…ジョシュア・ローガン
③必死の逃亡者…ウィリアム・ワイラー
④リチャード三世…ローレンス・オリヴィエ
⑤白鯨…ジョン・ヒューストン
⑥ヘッドライト…アンリ・ヴェルヌイユ
⑦ジャイアンツ…ジョージ・スティーヴンス
⑧夜の騎士道…ルネ・クレール
⑨ハリーの災難…アルフレッド・ヒッチコック
⑩戦争と平和…キング・ヴィダー
⑪黄金の腕…オットー・プレミンジャー

『ジャイアンツ』の公開年度ですが、スクリーンでは1956年、キネ旬では1957年の扱いになっています。
実際に公開されたのは1956年12月のようです。

▼参考資料・キネマ旬報1956年ベストテン
①居酒屋…ルネ・クレマン
②必死の逃亡者…ウィリアム・ワイラー
③ピクニック…ジョシュア・ローガン
④リチャード三世…ローレンス・オリヴィエ
⑤最後の橋…ヘルムート・コイトナー
⑥赤い風船…アルベール・ラモリス
⑦空と海の間に督…クリスチャン・ジャック
⑧ヘッドライト…アンリ・ヴェルヌイユ
⑨沈黙の世界…ジャック・イヴ・クーストー
⑩バラの刺青…ダニエル・マン
⑪オセロ…セルゲイ・ユトケヴィッチ
⑫野郎どもと女たち…ジョセフ・L・マンキーウィッツ
⑬黄金の腕…オットー・プレミンジャー
⑭白鯨…ジョン・ヒューストン
⑮空中ぶらんこ…キャロル・リード
⑯殺意の瞬間…ジュリアン・デュヴィヴィエ
⑰ロメオとジュリエツト物語督…レフ・アルンシュタム他
⑰攻撃…ロバート・アルドリッチ
⑲黒い牡牛…アーヴィング・ラパー
⑳捜索者…ジョン・フォード

映画評論家の登川直樹氏はこの年のキネ旬のベストテンを回顧するにあたって次のように述べています。

「外国映画で面白いのは輸入本数ではヨーロッパ勢を全く寄せ付けないアメリカ映画が、ベスト・テンには3本しか
入選していないことだろう。フランス映画が27本の輸入作品の中から5本選ばれたのに比べると、そうとうな不振ぶり
であることがわかる。とにかく、この年アメリカ映画は126本も輸入されているのだ。質的な開きが大きすぎると
いわれても仕方がない。(以下略) 」

登川氏の指摘する「質の違い」についてはまさにその通りです。
ただ、この年に限った話ではありませんが…
逆にこの年は珍しくアメリカ映画が頑張った年だったのですが。

しかしながら、ルネ・クレールの『夜の騎士道』を高く評価できる委員はキネ旬にはいないようですね。


↑はアンリ・ヴェルヌイユ監督の『ヘッドライト』


外国映画主要作品日本公開史 * 1956年公開 (その1)

2015-02-25 12:16:26 | 外国映画公開史

1956年にはこんな映画が公開されました。

☆ヘッドライト Des Gens Sans Importance (1956年 仏) 監督…アンリ・ヴェルヌイユ
  出演…ジャン・ギャバン、フランソワーズ・アルヌール、ダニー・カレル、ポール・フランクール
◎夜の騎士道 Les Grandes Manoeuvres (1955年 仏) 監督…ルネ・クレール
  出演…ジェラール・フィリップ、ミシェル・モルガン、ジャン・ドザイ、マガリ・ノエル、ブリジット・バルドー
◎居酒屋 Gervaise (1956年 仏) 監督…ルネ・クレマン
  出演…マリア・シェル、フランソワ・ペリエ、シュジ・ドレール、マチルド・カサドジュ、アルマン・メストラル
○わが青春のマリアンヌ Marianne de ma Jeunesse (1955年 仏) 監督…ジュリアン・デュヴィヴィエ
  出演…マリアンヌ・ホルト、イサベル・ピア、ピエール・ヴァネック、ジル・ヴィダル、ミハエル・アンデ
○赤い風船 Le Ballon Rouge (1956年 仏) 監督…アルベール・ラモリス
  出演…パスカル・ラモリス、シュザンヌ・クルーティエ
○過去を持つ愛情 Les Amants du Tage (1955年 仏) 監督…アンリ・ヴェルヌイユ
  出演…フランソワーズ・アルヌール、ダニエル・ジェラン、ジャック・ムウリエル、トレヴァ・ハワード
○沈黙の世界 Le Monde du Silence (1956年 仏) 監督…ジャック・イヴ・クーストー
  出演…(ドキュメンタリー)
○殺意の瞬間 Voici Le Temps Des Assassins (1956年 仏) 監督…ジュリアン・デュヴィヴィエ
  出演…ジャン・ギャバン、ダニエル・ドロルム、ジェラール・ブラン、リュシエンヌ・ボガエル、ジェルメーヌ・ケルジャン
○必死の逃亡者 The Desperate Hours (1955年 米) 監督…ウィリアム・ワイラー
  出演…ハンフリー・ボガート、フレドリック・マーチ、アーサー・ケネディ、マーサ・スコット、ギグ・ヤング
○ジャイアンツ Giant (1956年 米) 監督…ジョージ・スティーヴンス  【註⇒キネ旬では1957年公開】
  出演…ロック・ハドソン、エリザベス・テイラー、ジェームズ・ディーン、キャロル・ベイカー
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○最後の橋 Die Letzte Brucke (1954年 墺) 監督…ヘルムート・コイトナー
  出演…マリア・シェル、ベルンハルト・ヴィッキ、バルバラ・リュティンク、カール・メーナー
○空と海の間に Si Tous Les Gars Du Monde (1955年 仏) 監督…クリスチャン・ジャック
  出演…アンドレ・ヴァルミー、ジョルジュ・プージュリー、ジャン・ガヴァン、エレーヌ・ペルドリエール
○恐怖の逢びき Muerte De Un Cista (1954年 西) 監督…ファン・アントニオ・バルデム
  出演…ルチア・ボゼー、アルベルト・クロサス、オテロ・トソ、カルロス・カサラヴィリア、ブルナ・コラ
○野性の誘惑 La Sorciere (1956年 仏) 監督…アンドレ・ミシェル
  出演…マリナ・ヴラディ、ニコール・クールセル、モーリス・ロネ、エリック・ヘル、ルネ・リンドストローム
□われら巴里っ子 L'air De Paris (1955年 仏) 監督…マルセル・カルネ
  出演…ジャン・ギャバン、アルレッティ、ローラン・ルザッフル、マリー・ダエムス、ジャン・パレデス
□巴里野郎 Paris-Canaille (1955年 仏) 監督…ピエール・ガスパール・ユイ
  出演…ダニー・ロバン、ダニエル・ジェラン、マリー・ダエムス、ティルダ・タマールフランソワ・ゲラン、谷洋子
□フルフル Frou-Frou (1955年 仏) 監督…アウグスト・ジェニーナ
  出演…ダニー・ロバン、ジーノ・チェルヴィ、フィリップ・ルメール、イザベル・ピア、イヴァン・デニ
□河の女 La Donna Del Fiume (1955年 伊) 監督…マリオ・ソルダーテ
  出演…ソフィア・ローレン、リク・バッタリア、ジェラール・ウーリー、リーゼ・ボウルディン、エンリコ・オリヴィエリ
□ピクニック Picnic (1956年 米) 監督…ジョシュア・ローガン
  出演…ウィリアム・ホールデン、キム・ノヴァック、スーザン・ストラバーグ、ロザリンド・ラッセル、クリフ・ロバートソン
□リチャード三世 Richard Ⅲ (1955年 英) 監督…ローレンス・オリヴィエ
  出演…ローレンス・オリヴィエ、ジョン・ギールグッド、ラルフ・リチャードソン、クレア・ブルーム、スタンリー・ベイカー
□白鯨 Moby Dick (1956年 米) 監督…ジョン・ヒューストン
  出演…グレゴリー・ペック、リチャード・ベースハート、レオ・ゲン、ハリー・アンドリュース、オーソン・ウェールズ
□知りすぎていた男 The Man Who Knew Too Much (1956年 米) 監督…アルフレッド・ヒッチコック
  出演…ジェームズ・スチュアート、ドリス・デイ、クリス・オルセン、ダニエル・デュラン、ブレンダ・デ・バンジー
□バラの刺青 The Rose Tatoo (1955年 米) 監督…ダニエル・マン
  出演…アンナ・マニャーニ、バート・ランカスター、ヴァージニア・グレイ、マリア・パヴァン、ベン・クーパー
□ハリーの災難 The Trouble With Harry (1955年 米) 監督…アルフレッド・ヒッチコック
  出演…エドモンド・グウェン、ジョン・フォーサイス、シャーリー・マクレーン、ミルドレッド・ナットウィック
□戦争と平和 War And Peace (1956年 米) 監督…キング・ヴィダー
  出演…ヘンリー・フォンダ、オードリー・ヘップバーン、メル・ファーラー、ヴィットリオ・ガスマン、アニタ・エクバーグ
□黄金の腕 The Man With The Golden Arm (1956年 米) 監督…オットー・プレミンジャー
  出演…フランク・シナトラ、キム・ノヴァック、エリナ・パーカー
□熱砂の舞 Zarak (1956年 米) 監督…テレンス・ヤング
  出演…ヴィクター・マチュア、マイケル・ワイルディング、アニタ・エクバーグ、フィンレイ・カリー
□恋愛時代 Giorni D'amore (1956年 伊) 監督…ジュゼッペ・デ・サンテス
  出演…マルチェロ・マストロヤンニ、マリナ・ヴラディ、リュシアン・ギャラス、ジュリオ・カーリ
□善人は若死にする The Good Die Young (1954年 英) 監督…ルイス・ギルバート
  出演…ローレソス・ハーヴェイ、グロリア・グラハム、リチャード・ベイスハート、ジョーン・コリンズ
□首輪のない犬 Cheins Perdus Sans Collier (1955年 仏) 監督…ジャン・ドラノワ
  出演…ジャン・ギャバン、ドラ・ドル、アン・ドア、セルジュ・ルコワント、ジャック・ムウリエール
□マリー・アントワネット Marie Antoinette (1956年 仏) 監督…ジャン・ドラノワ
  出演…ミシェル・モルガン、リチャード・トッド、ジャック・モレル、シュジ・キャリエ、ジャンヌ・ボワテル
□筋金(ヤキ)を入れろ Razzia Sur La Chnouf (1955年 仏) 監督…アンリ・ドコワン
  出演…ジャン・ギャバン、マルセル・ダリオ、マガリ・ノエル、リノ・ヴァンチュラ、アルベール・レミ、ピエール・ルイ
□歴史は女で作られる Lola Montes (1956年 仏) 監督…マックス・オフュールス
  出演…マルティーヌ・キャロル、ピーター・ユスティノフ、アントン・ウォルブルック、オスカー・ヴェルナー
□明日泣く I'll Cry Tomorrow (1955年 米) 監督…ダニエル・マン
  出演…スーザン・ヘイワード、リチャード・コンテ、エディ・アルバート、ドン・テイラー、レイ・ダントン
□トロイのヘレン Helen Of Troy (1955年 米) 監督…ロバート・ワイズ
  出演…ロッサナ・ポデスタ、ジャック・セルナス、セドリック・ハードウィック、スタンリィ・ベーカー
□白鳥 The Swan (1956年 米) 監督…チャールズ・ヴィダー
  出演…グレイス・ケリー、アレック・ギネス、ルイ・ジュールダン、アグネス・ムーアヘッド、レオ・G・キャロル
□山 The Mountain (1955年 米) 監督… エドワード・ドミトリック
  出演…スペンサー・トレイシー、ロバート・ワグナー、クレア・トレヴァー、ウィリアム・デマレスト、アンナ・カシュフィ
□アメリカの戦慄 Trial (1955年 米) 監督…マーク・ロブソン
  出演…グレン・フォード、ドロシー・マクガイア、アーサー・ケネディ、ジョン・ホディアク、カティ・フラドー
□わたしは夜を憎む La Lumiere D'en Face (1955年 仏) 監督…ジョルジュ・ラコンブ
  出演…ブリジット・バルドー、レイモン・ペルグラン、ロジェ・ピゴー、ジャン・ドビュクール、クロード・ロマン
□傷だらけの栄光 Somebody Up There Likes Me (1956年 米) 監督…ロバート・ワイズ
  出演…ポール・ニューマン、ピア・アンジェリ、サル・ミネオ、エヴェレット・スローン、アイリーン・ヘッカート
□空中ぶらんこ Trapeze (1956年 米) 監督…キャロル・リード
  出演…バート・ランカスター、トニー・カーティス、ジーナ・ロロブリジーダ、カティ・フラドー、トーマス・ゴメス
□捜索者 The Searchers (1956年 米) 監督…ジョン・フォード
  出演…ジョン・ウェイン、ジェフリー・ハンター、ヴェラ・マイルズ、ナタリー・ウッド、ワード・ボンド
□灰色の服を着た男 Man In The Grey Flannel Suit (1956年 米) 監督…ナナリィ・ジョンソン
  出演…グレゴリー・ペック、ジェニファー・ジョーンズ、フレドリック・マーチ、マリサ・パヴァン、リー・J・コップ
□鹿皮服の男 Davy Crockett (1955年 米) 監督…ノーマン・フォスター
  出演…フェス・パーカー、バデイ・イブセン、ハンス・コンリード、ヘレン・スタンリー
□上流社会 High Society (1956年 米) 監督…チャールズ・ウォルターズ
  出演…ビング・クロスビー、グレイス・レリー、フランク・シナトラ、ルイ・アームストロング
□バス停留所  Bus Stop (1956年 米) 監督…ジョシュア・ローガン
  出演…マリリン・モンロー、ドン・マレー、アーサー・オコンネル、ベティ・フィールド、アイリーン・ヘッカート
□誇り高き男 The Proud Ones (1956年 米) 監督…ロバート・D・ウェッブ
  出演…ロバート・ライアン、ヴァージニア・メイヨ、ジェフリー・ハンター、ロバート・ミドルトン
□ベニイ・グッドマン物語 The Benny Goodman Story (1955年 米) 監督…ヴァレンタイン・デイヴィス
  出演…スティーヴ・アレン、ドナ・リード、デヴィッド・カスデイ、バリー・トレクス、ライオネル・ハンプトン
□愛情物語 Eddy Duchin Story (1955年 米) 監督…ジョージ・シドニー
  出演…タイロン・パワー、キム・ノヴァック、ヴィクトリア・ショウ、グロリア・ホールデン、ジェームズ・ホイットモア
□王様と私 The King and I (1956年 米) 監督…ウォルター・ラング
  出演…ユル・ブリンナー、デボラ・カー、リタ・モレノ、マーティン・ベンソン、レックス・トンプソン
□画家とモデル Artists And Models (1955年 米) 監督…フランク・タシュリン
  出演…ジェリー・ルイス、マーティン、ドロシー・マローン、シャーリー・マクレーン、エヴァ・ガボール、
□中共脱出 Blood Alley (1955年 米) 監督…ウィリアム・A・ウェルマン
  出演…ジョン・ウェイン、ローレン・バコール、ポール・フィックス、ジョイ・キム、ベリー・クローガー
□野郎どもと女たち Guys And Dolls (1955年 米) 監督…ジョセフ・L・マンキーウィッツ
  出演…マーロン・ブランド、ジーン・シモンズ、フランク・シナトラ、ヴィヴィアン・ブレイン、スタッビー・ケイ
□理由なき反抗 Rebel Without A Cause (1955年 米) 監督…ニコラス・レイ
  出演…ジェームズ・ディーン、ナタリー・ウッド、ジム・バッカス、アン・ドーラン、サル・ミネオ、ニック・アダムス
※ロメオとジュリエツト物語 Romeo And Juliet (1954年 ソ) 監督…レフ・アルンシュタム他
  出演…ガリーナ・ウラーノワ、Y・ジダーノフ、S・コーレニ、A・エルモラーエフ、V・クドリヤショフ
※攻撃 Attack! (1956年 米) 監督…ロバート・アルドリッチ
  出演…ジャック・パランス、エディ・アルバート、リー・マーヴィン、リチャード・ジェッケル
※黒い牡牛 The Brave One (1956年 米) 監督…アーヴィング・ラパー
  出演…マイケル・レイ、フェルミン・リヴェラ、ジョイ・ランシング、エルザ・カルデナス、カルロス・ナヴァロ
※オセロ Othello (1955年 ソ) 監督…セルゲイ・ユトケヴィッチ
  出演…セルゲイ・ボンダルチュク、イリーナ・スコブツェワ、アンドレイ・ポポフ、V・ソシャリスキイ



外国映画主要作品日本公開史 * 1955年公開 (その2)

2015-02-24 14:28:54 | 外国映画公開史

外国映画主要作品日本公開史 * 1955年公開 (その2)

▼参考資料・キネマ旬報1955年ベストテン
①エデンの東…エリア・カザン
②洪水の前…アンドレ・カイヤット
③スタア誕生…ジョージ・キューカー
④埋れた青春…ジュリアン・デュヴィヴェ
⑤旅情…デヴィッド・リーン
⑥やぶにらみの暴君…ポール・グリモー
⑦フレンチカンカン…ジャン・ルノワール
⑦マーティ…デルバート・マン
⑨文なし横丁の人々…キャロル・リード
⑩鉄路の闘い…ルネ・クレマン
⑪裏窓…アルフレッド・ヒッチコック
⑫ナポリの饗宴…エットーレ・ジャンニーニ
⑬喝采…ジョージ・シドニー
⑭ファンタジア…ベン・シャープスティーン
⑮砂漠は生きている…ジェームズ・アルガー
⑯パンと恋と夢…ルイジ・コメンチーニ
⑰青い大陸…フォルコ・クイリチ
⑱白毛女…王浜
⑲七年目の浮気…ビリー・ワイルダー
⑳長い灰色の線…ジョン・フォード
⑳緑の魔境…ジャン・ガスパレ・ナポリターノ

この年から映画雑誌『スクリーン』においても評論家がベストテンを選出することになり、これにともなって
キネマ旬報から重鎮的存在であった選考委員が一斉に退任してしまいます。
1955年に退任された選考委員は次の十三名です。(敬称略)
飯島正、植草甚一、大黒東洋士、岡俊雄、荻昌弘、滋野辰彦、清水俊二、清水千代太、登川直樹、南部圭之助、
双葉十三郎、山本恭子、淀川長治。
結果、1950年の選考委員でキネマ旬報に残った委員は杉山静夫、津村秀夫の両名だけとなってしまいました。
これだけの委員が抜けてしまってはキネマ旬報のベストテンの価値は皆無に等しくなってしまいます。
キネマ旬報は1951年に名もなき評論家(荻昌弘氏は別格)たちを大量に選考委員にしたため、ベストテンの価値観を
大きく失墜させてしまいましたが、今回の重鎮委員の流出でベストテンの価値は地に落ちてしまうことになりました。


▼参考資料・スクリーン1955年ベストテン
①エデンの東…エリア・カザン
②フレンチカンカン…ジャン・ルノワール
③旅情…デヴィッド・リーン
④裏窓…アルフレッド・ヒッチコック
⑤現金に手を出すな…ジャック・ベッケル
⑥夏の嵐…ルキノ・ヴィスコンティ
⑦やぶにらみの暴君…ポール・グリモー
⑧埋れた青春…ジュリアン・デュヴィヴェ
⑨スタア誕生…ジョージ・キューカー
⑩洪水の前…アンドレ・カイヤット
⑪悪魔のような女…アンリ・ジョルジュ・クルーゾー

ご覧になられて分かりますように、『フレンチカンカン』が順当ともいえる2位にランクされており、
また、キネ旬ではベスト20にも入っていない『現金に手を出すな』『夏の嵐』が堂々のベストテン入りです。

この年を境にして、スクリーンのベストテンはキネ旬を超えて、名実ともに権威のあるベストテンとなりました。


↑はルキノ・ヴィスコンティ監督の『夏の嵐』