港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


献立は…  
シネマ・ポップス…ときどきイラスト

『ラ・バーラ・フェルテ』 フランシスコ・カナロ楽団 

2018-07-31 14:19:32 | アルゼンチンタンゴ

”La Barra Fuerte” Francisco Canaro 【YOUTUBEより】 


1908年、弱冠二十歳になったばかりのフランシスコ・カナロの処女作です。
タイトルにある”La Barra Fuerte”は直訳すれば「強い鉄の棒」ということなのですが、”Barra”は俗語で「仲間」という意味でも使われ
「強いつながりの仲間」ということでもあります。
カナロはウルヴァイの貧しい家庭に生まれていてその上10人兄弟の次男坊でした。長男が幼くして亡くなりカナロは家庭を支えながらも
音楽を捨てられず、ついにこの”La Barra Fuerte”によってタンゴ界にデビューを果たしました。
ある意味、『ラ・バーラ・フェルテ』はカナロ兄弟の強い結束の結実ともいえるでしょう。
カナロは生涯に800曲にも及ぶ楽曲を作り上げていますが、中でも『センチミェント・ガウチョ』『黄金の心』そしてこの
『ラ・バーラ・フェルテ』 が最もお気に入りだったということです。

本日の日替わりメニュー(35)

2018-07-30 18:07:38 | 本日の日替わりメニュー

『ミザルー』  ロニー・アルドリッチ
”Miserlou” Ronnie Aldrich   【YOUTUBEより】
 


原曲は19世紀のギリシアやトルコなど中近東で舞踊曲として伝承されてきた楽曲といわれおり、1934年にギリシャのニコラス・ロウバニスに
よってジャズ・タッチで紹介されました。
1941年にはウッディ・ハーマン楽団などでヒット、1946年にはジャン・オーガストがルンバ調にアレンジするなど人気のナンバーです。
”Misirlou”とは「エジプト生まれ(の娘)」を意味するアラビア語系の俗語で、エジプト娘に愛を語る内容となっているそうです。

台風12号

2018-07-29 17:14:38 | 独り言

この度の台風12号で被害を受けられた皆様に心からお見舞い申し上げます。

こちら神戸も真夜中の3時頃に台風の中心が通過した模様です。
昨年の台風のように猛烈な風が吹くのではないかと恐れていたのですが
さほどの強風でもなく、また雨も一時的なものでしたので
わが居住区では大きな被害はなかった模様です。

それにしても今回のコースは異常でした。
ちょうど、兵庫県南部の海岸沿いに位置する主要都市の
尼崎、西宮、芦屋、神戸、明石、加古川、そして姫路を直撃しながら
真夜中の第二国道を西に逆走して通り過ぎていきました。

現在でも、晴れ間も出たり、強めの雨になったりという状況が続き
不安定な天候の繰り返しで、いつものような台風一過とはならないようです。

台風自体の勢力は衰えつつあるようですが
これから台風の進路に当たられる皆様には
身の安全を第一に早めの避難をなさいますように。
これ以上の被害が出ないことをお祈りいたします。



本日の日替わりメニュー(34)

2018-07-28 13:21:55 | 本日の日替わりメニュー

『ボビーに首ったけ』  マーシー・ブレーン
”Bobby's Girl” Marcie Blane   【YOUTUBEより】 


この曲はヘンリー・ホフマン&ゲイリー・クラインのコンビが1962年に共同で作詞・作曲、新人のマーシー・ブレーンが
唄っていきなりの全米3位を記録するミリオン・セラーになりました。
しかしマーシー・ブレーンは後続のヒットには恵まれず、残念ながら一発屋に終わってしまいました。
同時期にイギリスで美人シンガーのスーザン・モーンもレコーディング、こちらは全英3位のヒットでした。

(You're not a kid anymore)
(You're not a kid anymore)
When people ask of me
What would you like to be
Now that your not a kid anymore
(You're not a kid anymore)
I know just what to say
I answer right away
There's just one thing
I've been wishing for...
I want to be Bobby's girl
I want to be Bobby's girl
That's the most important thing to me...
And if I was Bobby's girl
If I was Bobby's girl
What a faithful, thankful girl I'd be


*****


強い勢力の台風が東海・西日本に接近中です。
身の安全を第一に早めの避難をなさいますように。
大きな被害が出ないことを祈ります。









『レ・ファ・シ』 オスヴァルド・フレセド楽団 

2018-07-27 11:33:55 | アルゼンチンタンゴ

”Re Fa Si” Osvaldo Fresedo 【YOUTUBEより】 


1913年頃にピアニストのエンリケ・デルフィノが作曲し、1917年にウルヴァイのモンテヴィデオにて初演したタンゴです。
タイトルの”Re Fa Si” は音階のレ(D)、ファ(F#)、シ(Bm)をモチーフにして即興的に作られたそうで、次のようなエピソードがあります。
 ある夜、デルフィノが帰宅の途中にこの曲を思いついたものの音符を書き留める紙がなかったために通りがかりの家の壁に書き込みました。
 翌朝、そこに行ってみると壁一面に選挙ポスターが貼られていたためにそれを剥がしにかかります。運悪くそれを警官に見つかってしまって
 選挙違反の現行犯として逮捕されたとのことです。
デルフィノといえば、ピアノの「曲弾き」で知られた芸達者で、晩年に失明したもののそれでも「曲弾き」を続けたといわれています。