『ピンクの豹』 The Pink Panther (米) 1963年制作
監督 ブレイク・エドワーズ
音楽 ヘンリー・マンシーニ
主演 ダーラ姫 … クラウディア・カルディナーレ
チャールズ・リットン卿 … デヴィッド・ニヴン
ジャック・クルーゾー警部 … ピーター・セラーズ
シモーヌ・クルーゾー … キャプシーヌ
ジョージ・リットン … ロバート・ワグナー
主題歌 『ピンク・パンサーのテーマ』 ( Pink Panther Theme ) 演奏・ヘンリー・マンシシーニ楽団
挿入歌 『今宵を楽しく』 ( Meglio Stasera ) 唄・フラン・ジェフリーズ
世界最高の宝石『ピンクの豹』を狙う宝石泥棒ファントムとパリ警察のクルーゾー警部が巻き起こす珍妙な喜劇作品。
某国の姫君ダーラが世界最高の宝石『ピンクの豹』を持ってアルプスにやってきた。早速チャールズ・リットン卿が姫に接近
して宝石を狙う。その宝石泥棒を逮捕しようとクルーゾー警部が張り切るが実は警部の妻シモーヌも泥棒の一味である。
それにチャールズの甥子のジョージもチャールズがファントムだと知って仲間に加わった。姫が主催する仮装パーティー
の夜、ついにチャールズとジョージは警部に逮捕されて裁判にかけられるが、チャールズたちを罪人にしたくない姫や
シモーヌの策略で、裁判中に警部の服の胸ポケットからピンクの豹が出てきて警部が宝石泥棒にされてしまう。
主題歌の『ピンク・パンサーのテーマ』はヘンリー・マンシシーニの作曲によるものです。この映画は単発作品の予定でし
たが、クルーゾー警部の珍妙さが人気を呼んだためにシリーズ化され、以後のシリーズにもこのテーマが使われました。
映画では『今宵を楽しく』を織り込んだ編曲でアニメーションのタイトルバックに流れました。
↓は『ピンクの豹』のタイトルバック YOUTUBEより
主題歌の『ピンク・パンサーのテーマ』よりも素晴らしい楽曲だったのが挿入歌の『今宵を楽しく』でした。
この曲の作曲はヘンリー・マンシシーニで、フランチェスコ・フランコの作詞によるものです。映画ではリゾートホテルの
ラウンジでフラン・ジェフリーズが踊りながら唄っていました。またスキー場やダンスパーティーのシーンなどでもこの曲の
インストゥルメンタルが使われています。
Meglio stasera, che domani o mai
Domani chi lo sa, quel che sara?
Non mi dire d'aspettare
Il domani che verra
E una porta che tu chiudi
Fra me e te
↓はフラン・ジェフリーズの『今宵を楽しく』 YOUTUBEより
しかしながら、ハリウッドはカルディナーレの取扱説明書を読まなかったようですね。