港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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旅の友・ポップス編 (265) 『暗い港のブルース』

2017-10-31 12:16:59 | 旅の友・ポップス編

『暗い港のブルース』 モダン・プレイボーイズ
”Lonesome Port” Morden Play Boys 【YOUTUBEより】


この曲は1963年に早川博二が作曲した純和製ポップスで、モダン・プレイボーイズも日本人による楽団でしたが
当時のラジオ番組などでは洋楽として取り扱われて同年の秋ごろにヒットしていました。
曲調も和製らしい叙情的な別れのブルースとなっています。

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旅の友・ポップス編 (264) 『谷間に三つの鐘が鳴る』

2017-10-30 14:15:59 | 旅の友・ポップス編

『谷間に三つの鐘が鳴る』 エディット・ピアフ
”Les trois cloches” Edith Piaf 【YOUTUBEより】


1945年にスイス出身の歌手ジャン・ヴィヤールが作曲、ベルト・ライスフェルトが作詩したシャンソンで、
ジャン・フランソワ・ニコという男の生誕・結婚・葬儀の節目に鳴らされた教会の鐘の音をテーマにして、
誕生の祝福、愛の礼讃、そして惜別を讃美歌のように唄い上げています。
ピアフのバック・コーラスは『幸福を売る男』などでお馴染みのシャンソンの友でした。


『谷間に三つの鐘が鳴る』 ブラウンズ
”Three Bells” The Browns 【YOUTUBEより】


1959年にはベルト・ライスフェルトが英詩を付けたブラウンズのカヴァー盤が全米No.1の大ヒットになりました。
歌の主人公は、ピアフ盤ではジャン・フランソワ・ニコ、ブラウンズ盤ではジミー・ブラウンとなっています。

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旅の友・ポップス編 (263) 『さらばベルリンの灯』

2017-10-29 14:06:34 | 旅の友・ポップス編

『さらばベルリンの灯』 サウンド・トラック(ジョン・バリー楽団)
”Wednesdays Child” John Barry 【YOUTUBEより】


1967年制作、マイケル・アンダーソン監督による同名のアメリカ映画の主題歌です。
ジョン・バリー作曲のテーマは映画公開前からリリースされてラジオなどではかなり先行ヒットしていました。
映画は英国秘密諜報員とネオ・ナチ党との戦いを描いたサスペンス・アクションでしたが、この時期に氾濫していた
低俗なスパイ映画の人気にあやかったものの作品としては掴みどころのない残念な結果に終わりました。

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旅の友・ポップス編 (262) 『アンジェリータ』

2017-10-28 13:38:46 | 旅の友・ポップス編

『アンジェリータ』 ロス・マルチェロス・フェリアル
”Angelita di Anzio” Los Marcellos Ferial 【YOUTUBEより】


ロス・マルチェロス・フェリアルによる『太陽は燃えている』に次ぐ1964年のヒット曲です。
グループのリーダーで作曲担当のマルチェロ・ミネルビがスコアを書き、同メンバーで作詞担当のトゥリオ・ロマーノ
が詩を付けました。
第二次大戦で連合軍がイタリアのアンツィオ上陸作戦の時、浜辺で恐怖にふるえていた少女アンジェリータを
兵士が救ったものの、その後の砲撃戦で亡くなったという実話に基づいています。

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いつの時代も戦争の犠牲者は子供・女性・老人…
強引に安保法制を通したお偉いさんは自ら戦わずにシェルターで延命を図るのでしょうね


旅の友・ポップス編 (261) 『帰らざる河』

2017-10-27 16:22:41 | 旅の友・ポップス編

『帰らざる河』 マリリン・モンロー
”River of No Return” Marilyn Monroe 【YOUTUBEより】


1954年制作、オットー・プレミンジャー監督による同名のアメリカ映画の主題歌で、ライオネル・ニューマンが作曲し
ケン・ダービーが歌詞を付けました。
映画はカナディアン・ロッキーの急流を背景にしたモンロー主演の西部劇で、タイトル・バックはカントリー畑の
テネシー・アーニー・フォード、ラストシーンでは歌姫に扮したモンローが唄っていました。
歌詞は川の流れを人生の歩みに喩えながら、もう戻ることのできない遠い日をしのぶという内容になっています。

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この映画の監督は社会派といわれるオットー・プレミンジャーなのですが、正当防衛とはいえ何のためらいもなく
原住民を殺害するシーンには首をかしげてしまいます。
ハリウッドの源流となったアメリカ映画の父といわれるD・W・グリフィスは1915年に『國民の創生』を制作・公開、
その中で人種偏見に満ちたK.K.K.を正義の味方として描き大絶賛を浴びました。
黒人やインデアン等有色人種に対する差別が正義として日常のように行われていた時代が長かったこともあり
西部劇においても正当防衛としてインデアンを無残に殺戮するのはごく当たり前だったのかもしれません。
映画『帰らざる河』もそんな“古き悪しき時代”の産物の一つだというのは言い過ぎなのでしょうか。