前回の続きです。
あたりまえのことかもしれないが、百年近い昔の言葉を今の若い人が使っているのを見ると、こうして言葉が脈々と繋がれているのだ、と感銘を受ける。何よりもオモニが思い浮かばれ喜々としてメモするのである。
続けるうち知らない単語もほぼ無くなったのだが、それでも書き続けネイティブの言葉を吸収しようとした。
こう言えば聞こえは良いが、趣味がてら休息がてら、横着に横になったままメモするので、それはまったくミミズのような字で、とても人様に見せられるような代物でない。
この前、ふと何冊目だろうと思い、今までのノートを引っ張り出してみた。ちょうど10冊目だったのだが、二冊だけが新しいノートで、残りのノートは少しだけ使ったノートの余白を活用したものだった。
飽きもせずこんなに続いたのは、授業や通訳の仕事のためという事もあったが、その奥には母国語が大好き、高みに近づきたいという向上心のゆえんだったろう。そして、言葉は世の流れと共に常に新しい言葉を生むので終わりというものがない。
こんなノートにも「異変」が生じた。昨年から日本語が加わったのだ。知っていると思っていた日本語だったが、或る翻訳をきっかけに、知らないことも多いと気づき、きれいな日本語を習得したいと思った。小説やエッセイ以外にも俳句や短歌に関心を持ち、新しく知った言葉をメモすることにしたのだ。
別に日本語用のノートも作った。まだ始めたばかりの、この余白いっぱいのノートがいつ埋まるかは分からないが、楽しみながら続けていきたい。ことばは愉し、奥深し。
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あたりまえのことかもしれないが、百年近い昔の言葉を今の若い人が使っているのを見ると、こうして言葉が脈々と繋がれているのだ、と感銘を受ける。何よりもオモニが思い浮かばれ喜々としてメモするのである。
続けるうち知らない単語もほぼ無くなったのだが、それでも書き続けネイティブの言葉を吸収しようとした。
こう言えば聞こえは良いが、趣味がてら休息がてら、横着に横になったままメモするので、それはまったくミミズのような字で、とても人様に見せられるような代物でない。
この前、ふと何冊目だろうと思い、今までのノートを引っ張り出してみた。ちょうど10冊目だったのだが、二冊だけが新しいノートで、残りのノートは少しだけ使ったノートの余白を活用したものだった。
飽きもせずこんなに続いたのは、授業や通訳の仕事のためという事もあったが、その奥には母国語が大好き、高みに近づきたいという向上心のゆえんだったろう。そして、言葉は世の流れと共に常に新しい言葉を生むので終わりというものがない。
こんなノートにも「異変」が生じた。昨年から日本語が加わったのだ。知っていると思っていた日本語だったが、或る翻訳をきっかけに、知らないことも多いと気づき、きれいな日本語を習得したいと思った。小説やエッセイ以外にも俳句や短歌に関心を持ち、新しく知った言葉をメモすることにしたのだ。
別に日本語用のノートも作った。まだ始めたばかりの、この余白いっぱいのノートがいつ埋まるかは分からないが、楽しみながら続けていきたい。ことばは愉し、奥深し。
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