大塚山歩会500回記念山行報告(その8)
大塚山歩会は、毎回山行記録をとり、例会で発表するようにしております。
裏コースは、Hさんが山行記録を書かれておりますので、ご本人の了解を得て、投
稿させていただきました。
本文は、10月の例会で発表する前の原稿です。
■Hさん山行記録
第五百回山行 『三つ峠』
日 時:平成21年9月20日 天 候:快晴
参加者:13名<表コース2名、裏コース9名、北コース2名>
当大塚山歩会も営々と山歩きを続けること16年目にして、今日はついに記念すべき500回目の山行となった。何事であれ500回も繰り返すのは容易なことではない。この快挙を達成できたのは会員一人ひとりが、うまずたゆまず努力を続けてきたからに他ならない。先輩諸兄諸姉のご尽力を多としたい!
中央沿線では、「三つ峠」はとてもポピュラーな山だ。その特徴はなんと言っても富士山と対峙して立ち、眼前に大きな富士の全容を余すところなく展望できる
ところにある。登山ルートとしては、富士急・「三つ峠」駅から歩き出す表コース
が代表的だが、四時間半の歩きで充分のルートだ。さらにもっと北側の「都留」駅から長躯する健脚向きのロングコースもある。最も短時間で登頂できる楽なルートは、「河口湖」駅から甲府行きのバスに乗り、御坂トンネル手前の「三つ峠登山口」停留所で下車して歩き出す「裏コース」だ。これを取れば二時間足らずで
頂上に達することができる。本日は大塚山歩会登山隊は三隊に分かれてこの三つ
のルートから頂上を攻略する「集中登山」の実験をやるのだが、はたして頂上でうまく合流できるのであろうか?
小生は膝に時限爆弾を抱えているので、当然のことながら楽な「裏ルート」を、薄氷を踏むように恐る恐る歩き出す。I隊長ひきいるこの隊は9名の最多数を誇る大部隊だから、これを本隊と呼ぼう。
樹林帯の中を登ってゆくこの裏ルートは、今日のようにカンカン照りの日には陽ざしを避けて涼しく気持ちが良いのだが、展望は全くきかず、路面は石だらけで足にやさしい道ではない。
一時間半ほど登ると樹林帯を抜け出す。とたんに、ドオオーン!と巨大な富士山が全身を現し、度肝を抜かれる! こんな大きな富士山は見たことが無い!
雪化粧前の「スッピン」の富士山は真っ黒い大きい土塊という感じだが、その雄大さに圧倒される。なだらかに長く伸びる裾野の線は優美であり、素顔でも富士は雅やかと言える。
さてここから、ガレた斜面をひと登りすれば1786mの頂上に立てる。展望は大菩薩、奥秩父、さらにはるかに南アルプスの山並みも青空の下に浮かんでいる。
ここで第一分隊のK隊長とY隊員が表ルートから登ってきて本隊に合流した。休憩所でそろって昼食をとる。岩登りのゲレンデでクライミングの練習をしている人の姿が小さく見える。食後出発のとき第二分隊のF隊長とO隊員が
「都留」駅から北回りの遠路を走破して本隊に追いついた。
これで全隊めでたくそろい、統一隊を形成して下山路は「母の白滝」ルートをとる。木無し山の尾根をたどり、白滝方面への分岐点に到る。直進するのは府戸尾根を行く長いルートで「河口湖」駅まで歩いて行ってしまう。10年前には当会でもこれを歩いたが、今は御免こうむりたい。分岐点を白滝方面に右折して東南に道をとる。かなりの急坂の連続となり、途中で林道を横切り更に昼なお暗い森林を下ってゆく。やがて高圧線の鉄塔を過ぎると沢の水音が聞こえるようになり、「母の白滝」に着く。水にぬれて赤く光る岩のうえをほとばしる白い奔流は、しばし見とれるほどの光景である。
ここまで来れば河口湖湖畔のバス停まではたいした距離ではなかった筈だ。急降下の連続で痛くなってきた脚に、もう一鞭くれて頑張ろう! (記・H)
(コースタイム)
歩き始め(10:20) - - - -ストレッチ・トイレ(10:30~10:40)- - - - 休憩 (11:00~11:05)- - - -樹林帯脱出・展望(11:30~11:35)- - - - 頂上・昼食(12:05~13:20) - - - - 木無山(13:30) - - - - 白滝への分岐(13:40)- - - - 林道横断・休憩(14:15~14:25)- - - - 高圧線鉄塔(14:40) - - - - 母の白滝(14:50~15:05)- - - - バス停「郵便局前」(15:50)
(歩行時間) 3時間15分
(休憩時間) 2時間05分
(費用・JR&富士急の交通費) 5860 吉祥寺駅より
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