碁の考え方で、世界征服の布石をしているのは、アングロサクソンである。
そして意外と知られていないことだが、アメリカはイギリスとのへその緒が切れていない。
小ずるいイギリス王室にしてみれば、下手に独立を阻止して、アメリカを植民地として維持するより、英国王室に手向かわない限り、独立を許して、やりたい放題にさせておくのが得策だと思ったのだろう。
憎まれるのはアメリカで、イギリス本国ではないから(笑い)。
なんてったって、アメリカがほかの植民地総督と連帯して、一致団結して反乱なんぞ起こされたら、イギリス本国は一巻の終わりだからだし、なんかあったときに、アメリカを維持するのは難しい。
だったらある程度言いなりにさせるだけにとどめておき、後は野放しにした方が、イギリス王室には都合がいいのだ。
閑話休題。
アメリカの売りは、北米大陸のおいしいところを領土にして、自活できるところだ。
その自活能力を生かして、永世同盟国とした方が、都合がいい。
そして生産力が上がってきたら、第一次産業品目の輸出、第二次産業品目の輸出、第三次産業品目の輸出等で、イギリスのコントロールの効いた、世界支配国として利用すればいいのだ。
が、人のいい日本人はこの筋が読めなかった。
読んだとしたって欧米列強の世界分割はすでに終わっていた。
そこで日本の生きる道として、アングロサクソンに恭順するふりをして、括弧付きの独立を維持して、特に資源のない近隣諸国を植民地にする以外なかったのだ。
その辺の解釈においては、金主(活動資金をくれる外国の意味)の違いはあっても、日本の各政党幹部の考えることは同じであろう。
そして金主に従うふりをして、裏では国内支持者向けに八百長論争をして、自国民を食わせておけばいいのだ。
大体イデオロギーで飯は食えない。
飯を食うためには商品の生産が必要だ。
が、あほは口のうまいやつの口車に引っかかって、あほ同士で血みどろの抗争をするが、頭のいいやつは、金主に恭順するふりをして、うまくしょっぱく生きているのだ。
大体日本を乗っ取ったって、維持するのは難しい。
だったら、支持者向けに八百長芝居をさせておき、ある程度言いなりにさせるぐらいで手を打つのが頭のいいやり方だ。
案外、種子島のあたりから、フランシスコザビエルの来日のから今現在に至るまでの筋書きはすでにできていたのかもしれない。
日本は因果律民族であるが、あいつらは予定説民族であるからである。
そう、詰碁のように布石をして、後は一手目を打てば、必ず黒が生きる詰碁のように。
まあ、小ずるいこと、小ずるいこと。
これが白人である。
そうそう、将棋は相手を滅ぼすが、碁は半目を争って、お互い共に生きる。
要はその違いであろう。
我々は将棋が好きな民族だから、天孫民族はテンション民族などと、口の悪い作家はそう言うのだ。
そんなわけ、以上、管内要町三丁目でいけもと。