小学校の頃、担任の先生が、我々の住んでいる自治体の地図を見せて、何に見えるかというテストをした。
ある男は地図を逆さまにして伏せている犬に見えると言った。
私は素直に見て、ピストルにしか見えなかったのだが。
さて、この手のものというのは、一種のロールシャッハテストと同じだ。
自分の無意識が投影されると言ってもいいのかもしれない。
その男は、根が温厚な男なのであろう。
だから伏せている犬に見えた。
しかし私にはピストルに見えたのだから、攻撃性があったのであろう。
つまり根が乱暴者だといえるのかもしれない。
そういえば私は子供の頃から私に対して害心を持つ輩が陰謀を仕掛けて、私がその陰謀を見破って粉砕すると言うことを空想していた。
敵を予想してそれを粉砕する。
それはまるで、仮想敵との脳内戦争である。
ああ、つまり私は昔漫画で読んだ、「おまえ敵だ! 敵!」と言って、何もしてない人を敵呼ばわりして殴りまくった、あのギャグ漫画のキャラと一緒である。
そのことにやっと今気がついた。
閑話休題。
ああ、私は子供の頃から、被害妄想とはいえないまでも、外敵を作ってこれと戦うという考え方の癖があったと言うことなのだなあ。
そんなわけで、無意味な絵を見せて、何に見えるか聞いてみると良い。
ノーヒントで。
その答えというものは、その人の日頃の考え方を示すのかもしれない。
戯れに無意味な絵や記号を書いて、仲間内で試してみると良い。
さて、そのやり方なのだが、わざと絵をどうにでもとれる絵にすると良い。
あんまりきちっと書いてしまうと、似たような答えしか返ってこないからだ。