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バス会社の80%で運転手不足 国交省調査で判明

2018年06月08日 21時55分12秒 | ニュース

バス会社の80%で運転手不足 国交省調査で判明

全国のバス会社を対象に国土交通省が行ったアンケート調査で、80%を超える会社で運転手が不足し、このうち5社に1社が減便や路線の廃止などを検討せざるをえない状況になっていることがわかりました。国土交通省がバス会社を対象にこれほど大規模に調査したのは初めてで、運転手不足が深刻な影響を及ぼしている実態が浮き彫りになりました。

このアンケート調査は、国土交通省がおととし3月、全国のバス会社を対象に行ったもので、350社から回答があり、このほど結果がまとまりました。

それによりますと、「運転手が不足していると感じる」と回答した会社は283社で、81%近くに上りました。

このうち「減便」や「路線の休廃止」などを検討せざるをえないと回答した会社は、およそ5社に1社にあたる59社に上ることがわかりました。

また、各社が望ましいとしている運転手の人数から実際の人数を差し引くと、全国で合わせて3000人を超える運転手が不足していることも明らかになりました。

国土交通省がバス会社を対象に、これほど大規模に調査したのは初めてで、運転手不足が深刻な影響を及ぼしている実態が浮き彫りになりました。

国土交通省は「バス業界は長時間労働や低賃金といった待遇面での課題が大きい。具体的な解決策はすぐに打ち出せる状況にないが、職場環境の整備支援などに取り組みたい」と話しています。
【黒字路線でも廃止や減便】全国の路線バスをめぐっては、これまで郊外の路線などでは赤字に伴って路線の廃止や減便が行われてきましたが、ここ数年、都市部の黒字路線でも深刻な運転手の不足によって維持できない状況が出始めています。

このうち、福岡市に本社があり、国内で最大規模のおよそ1800台のバスを所有する西日本鉄道はことし3月、運転手不足を理由に深夜帯のバスや福岡市中心部を走る循環バスの一部で、廃止や減便を行いました。

このうち、午前0時以降に繁華街の天神などから郊外に向かう11路線ある「深夜バス」は、通常の2倍の料金を稼げるうえ、多い日には1便当たり90人が利用していました。

西鉄ではふだんの運行だけで1日20人の運転手が不足していたうえ、野球の試合やコンサートのたびに臨時バスを出すため、運転手に残業や休日出勤を依頼していましたが、こうした勤務を理由に離職者も出ていました。

西鉄は離職に歯止めがかからなければ、人手不足がさらに深刻化するとして、長時間労働などを是正するため、黒字路線の一部廃止などを決断したということです。

西鉄で運転手不足を理由とした路線の一部廃止などは初めてだということです。

西日本鉄道の清水信彦自動車事業本部長は「長時間労働を理由に離職者が出て、ほかの運転手に負担がかかる悪循環に陥っており、厳しい勤務を強いられている状況を改善しないと、バス事業全体が壊れてしまうと考えた」と話していました。
【女性運転手獲得に取り組む会社も】人手不足の解消につなげようと女性運転手の獲得に積極的に取り組んでいるバス会社があります。

日本バス協会によりますと、女性のバス運転手は全体の1.7%にとどまり、都内で路線バスを運行する日立自動車交通でも120人の運転手のうち、女性は1人しかいませんでした。

この会社では女性の獲得によって運転手不足を解消しようと、おととしから女性が働きやすい環境作りを進めていて、運転手の制服を女性が選んだ明るいデザインに一新したほか、化粧ができる女性専用の休憩室を設けました。

さらに、希望者には子育てや家事との両立がしやすいよう、早朝や深夜の勤務のない路線を担当させるなどした結果、この2年で新たに4人の女性を採用できたということです。

日立自動車交通の採用担当、西窪裕光副部長は「男性の採用は伸び悩んでいて、このまま運転手不足が進めば、減便などに踏み切らざるをえないと考えた」と話しています。


自分もバスの運転手をしている友人に誘われています。

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結愛ちゃん虐待死「ひどい親」と批判しても事件は減らない 「評価」に追い詰められる親たち

2018年06月08日 21時30分00秒 | コラム・ルポ

結愛ちゃん虐待死「ひどい親」と批判しても事件は減らない 「評価」に追い詰められる親たち

結愛ちゃん虐待死「ひどい親」と批判しても事件は減らない 「評価」に追い詰められる親たち

船戸容疑者と結愛ちゃんが暮らしていた部屋のベランダには、カラフルな洗濯ばさみが並んでいた=東京都目黒区東が丘(撮影/澤田晃宏)

(AERA dot.)

「もうおねがい ゆるして ゆるしてください」。東京都目黒区の船戸結愛ちゃん(5)が3月に死亡した事件で、警視庁は6日、父親の船戸雄大容疑者(33)を保護責任者遺棄致死の疑いで再逮捕し、母親の優里容疑者(25)も同容疑で逮捕した。ノートにつづられたという少女の反省文、1食しか口にできない日もあり、朝4時ごろ起きて平仮名を書く練習していたなど、笑顔の少女の写真とともに報道される内容はあまりに辛い。テレビ番組ではアナウンサーやコメンテーターが涙を流すシーンも放送され、ネット上では「子どもを産む資格がない」「人間じゃない」と容疑者となった親への怒りが溢れている。



 虐待に関する取材を続け、『児童虐待から考える 社会は家族に何を強いてきたか』(朝日新書)などの著書があるルポライターの杉山春さんは「良い親か悪い親かだけをジャッジするような社会では、虐待はより発覚しにくく深刻化する」と指摘する。

 報道によると、一家が以前住んでいた香川県で児童相談所が訪問を始めたのは2016年9月。その後、東京都目黒区へ引っ越すまでに、児相による2度の一時保護、父・雄大容疑者は傷害容疑で2度も書類送検されている(いずれも不起訴)。その情報は、所管する品川児相にも共有され、結愛ちゃんが亡くなる1ヶ月前にも家庭訪問が行われていた。それでも命を救うことができなかったことに、杉山さんは「いろいろな意味でとても残念な事件」と話す。

「結愛ちゃんが書いた反省文を読むと、家族から強いコントロールを受けていたと感じます。社会的な力を失った親が、家族の中でも最も弱い者を標的にするという家族病理が現れたように思います。父親は、香川では虐待で通報され、書類送検されています。逮捕当時、無職でした。

 そうした状況は、父親にとって、耐えられないほどのマイナス評価だったのではないかと想像します。この家族はそうした評価を下された場所から逃げ出したようにも見えます。東京に転居すると大変なことになると(香川で親子を診察した)医師が警告していたという報道がありました。

 病院は、児童相談所に虐待通告もしている。児童相談所とのやりとりだけでなく、地元の様々なつながりや細かな動きがどの程度、品川の児相へ共有されていたのか。この家族は何に苦しみどんな精神状態なのか、何を支援すればいいのかという視点でケアが入っていたようには見えません。結果論ですが、そうした病理性の高い家族への危機感が不足していたように思えます。その結果、地域を超えての移動が、孤立化を非常に深め 、1カ月半という短期間で急激に状況を悪化させた事件にも思えます」

 一時保護された子どもの95%が在宅に戻るという現状がある。児相は在宅に戻すと判断したのであれば、地域の力を使って親の子育てを積極的にサポートする必要がある。遠距離間の移動の場合、その地域と家族の関係性をも理解した上での情報が、単純な書類のやり取りで伝えられるのか。遠距離の地域間の連携の難しさと重要性を感じさせる事件だと思われる。

 一方、杉山さんが違和感を持つのは結愛ちゃん本人が覚えたての平仮名で書いた“反省文”を警視庁が唐突に公表したことやその報道の仕方だったという。

「なぜ、このタイミングの公表だったんでしょうか。子どものいたいけない言葉は、人の心を掴みます。しかし、それは同時に、親を責める声にすぐに変わっていく。うまく子育てができない親を責める社会の声を私は感じてしまいます。親が横にいて書かせたのか、どんな状況で書かれたものかわらかないけれど、過剰に良い家庭でなければならない、良い子に育てなければいけないと親も追い詰められていたことが見て取れます。今、子育てに苦しむ家族はこうした情報の出方に苦しめられるのではないかとの不安も感じました。この反省文を公表する場合、そこで起きる虐待の仕組みへの理解を促す報道も同時に行われて欲しいと感じます」

 杉山さんのこれまでの取材では、「どうしようもない親」「不真面目」という社会的なレッテルに反して、虐待する親は「外から評価されたい」「頑張らなければ社会に受け入れられない」と考えている生真面目で弱みを見せられない孤独な人が多いという。

「2014年に厚木市で白骨化した子どもの遺体が見つかった事件では、シングルファザーとして子育てをしていた父は会社でAランクの評価を受けていました。10年7月に大阪市西区で3歳と1歳の姉弟が亡くなった事件でも、母親は専業主婦時代に母乳で子育てようとしていたし、使い捨ての紙おむつではなく布おむつを使っていました。離婚などで『良い母』ができなくなったとき、追い詰められどんどん社会から隠れていきました。ネグレクトを含む虐待事件では食事が制限されるケースが多く、その背景に、自分の立場を守るために子どもを強くコントロールしたいという感情がある場合があります。雄大容疑者にとっては二度の書類送検で『お前はダメだ』と繰り返し突きつけられた感覚だったのでしょう」

 実際に、雄大容疑者が昨年12月まで勤めていた食品会社の関係者は「明るいキャラクターで、辞めると言ったときも引きとめた」と証言しているという。

「ひどい夫婦だと扇情的に騒ぎ立てることで、こういった人間の弱さを自分たちの問題として向き合い、どう解決していくかということから目をそらしている。それだけではなく、いままさに子育てがうまくいっていない親たちは罰せられることを恐れてさらに現状を隠そうとするでしょう。子どもを守るには、親が安心して子育てをする環境が不可欠です。親を優しく受け止めて、必要な時には、安心してSOSが出せるような、社会の目の中で子どもを育てていくことを考えていくべきです」(杉山さん)

 この事件を悲しみと怒りで終わらせずにどう向き合うのか。社会全体の子育てへの関わり方が問われている。(AERA dot.編集部・金城珠代)


目には目を歯には歯を!…的に怒りしか出てこない今回の事件。

とはいえ…うーむ…。

どうしたら同じような事態を引き起こさないのだろうかと考えると、難しいよねぇ。

根本的なことから考えないといけないんだろうけど。
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聖教新聞 (2018/ 5/ 2) 〈名字の言〉

2018年06月08日 21時07分18秒 | コラム・ルポ

〈名字の言〉 2018年5月2日

 新年度がスタートして、はや1カ月。社会に躍り出た若者たちが、意欲的に仕事に挑戦する姿がすがすがしい。一方で、社会の厳しい現実に直面し、戸惑いを感じている人もいるだろう▼福岡ソフトバンクホークスの工藤公康監督が、「創価大学ニュース」(97号)の対談で、若き日の体験を語っている。プロの世界に入った当初、先輩たちとの実力の差にがく然とした。だが、「やらされる練習からやる練習へ」気持ちを切り替え、“プロの野球”を体に染み込ませるように、猛練習を重ねていった▼地道に実力を付け、開花させ、通算224勝、11度も日本一を経験する大投手になった。氏は言う。「誰にでも無限の可能性がある」「努力することで一芸に秀でる、天才になり得る」▼「うさぎとかめ」の寓話について、池田先生が若き友に語ったことがある。「『かめ』が勝ったのは、別に相手が『うさぎ』だったからじゃない」。すなわち、「うさぎ」は「かめ」を見て走ったが、「かめ」はゴールのみを見つめて歩み抜いた。だから勝った▼人や環境がどうあれ、一喜一憂しないこと。昨日より今日、今日より明日へと、一歩一歩、粘り強く、自分を磨き続けた人に、人生の栄冠は輝く。新社会人の皆さん、ファイト!(誠)


休みが長くて少し心が折れそうな今、希望が湧くコラムだねぇ。

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