ことのはのはね~奈良町から

演劇、アート、短歌他、町家での出会いまで、日々を綴ります。

にぎわいのお正月

2017-01-12 | にぎわいの家・奈良関連
新学期も始まり、15日はとんど。お正月の余韻もひいて、いつもの暮らしのリズムに戻りつつ…。けれど、にぎわいの家では、1月いっぱい、お正月ムードでお客様をお迎えしています。まず、広い座敷には、カルタ、お手玉、福笑いを。外のスペースでは、独楽回し。蔵の展示は、皆さんに書いていただいた凧を飾っています。昨年も同じように1ヶ月、こうした昔遊びを用意していましたら、皆さん、とても盛り上がって遊んでくれました。ゲーム画面に向かっている子が当たり前に思っていますが、案外、こうした懐かしい遊びが身近にあれば、その場で楽しめるのだな、とアナログな遊びの力を感じたものです。
座敷のカルタは、犬棒カルタ。「犬も歩けば棒にあたる」などのことわざカルタです。おじいちゃん、おばあちゃんと遊ぶお子さんや、また日本語がお出来になるのか、外国の方も。お手玉は、ボランティアのおばあちゃまが作ってくださったかわいらしい手作り。これを若い女性がポーズして、インスタグラムにアップしている姿も。
蔵の凧は、地元の作家さん、中学の生徒さん、来館の皆さんが書いて下さった新年を祝う凧がつながっています。
そして、外では、独楽回し。この独楽回しは、大和高田からわざわざ来てくださる、コマ名人!の方がいて、丁寧に教えてくださり…。全く回せない方も、しばらく遊ぶと回せたり、老若男女、集って盛り上がっています。年を重ねた大きな子ども?!と、平成の子どもが一緒に独楽に興じるのは、なんとも素敵です。
私が子どもの頃は、町に境界がなく、どこでも、そう、他人の土地でも、空いているところでは、どこでも遊んだものです。道にチョークや炭で絵を描いたり、ケンケンパーをしたり、屋根にボールを放り上げたり…その屋根も人の家の屋根で…。けれど、怒られた記憶がありません。世界が区切られていなくて、どこでも子どもが遊べる場所だったのです。ヨソの子も家の子も、同じように誉めて叱る…。境界の無さが、人間関係にも反映されていたのかもしれません。
にぎわいの家は、その立派な建物を味わっていただくと同時に、こうした境界の無さを感じてもらえたらなと思います。訪れた方が、懐かしい遊びによって思わず笑ったり、話が弾んだり、教え教えられたりする…。皆さんが昔の遊びで良い顔をされているのは、とても嬉しいです。
お正月遊びコーナーは、1月末まで。何気に立ち寄って遊んで下さいね。(写真は奈良町にぎわいの家のフェイスブックより)

 蔵企画「凧でつながるお正月」  正面はご近所の書家、谷真理子さん作

 奈良市立伏見中学美術部の皆さんの作品

 独楽で遊ぼう!

 1/8大雨の中、餅つき体験!ついたお餅をぜんざいでいただきました。